【悲報】170万円まで”あと200円”のゲーミングPC登場。貯金より先に値札が追いついた
「あと200円で170万円」。そう書かれた値札を、ゲームをしたいだけの人が普通に見かける時代になった。ソフトマップが運営するBTOパソコンブランド「サイコマスター」が発表した最上位ゲーミングデスクトップの価格は、税込169万9800円。キリの悪い4桁の末尾が、かえってこの金額の異常さを際立たせている。
中身は文句なしの最強構成、だからこそ価格が笑いを誘う
構成の中身だけを見れば、これは間違いなく現時点で最上位級の一台だ。CPUにAMDの「Ryzen 9 9950X3D」、グラフィックボードに「GeForce RTX 5090」を搭載し、GPUメモリは32GB。メインメモリはDDR5を96GB(48GBのモジュールを2枚挿す構成)、ストレージは2TBのSSD。CPUクーラーには360mmの簡易水冷を据え、電源は1300Wの80PLUSプラチナ認証モデル。OSはWindows 11 Homeで、組み込み・初期設定・動作テストまで行われた状態で届く。製品保証は標準で1年間付属する。
販売ページには「最長36回までの無金利分割」の案内も並び、月々4万7200円からという表記がある。さらに本体価格の1%にあたる1万6998ポイントが付与される。つまり「一括で出せ」とは言っていない——その丁寧な販路の設計との落差が、169万9800円という数字をいっそう強く印象づける。
「あと200円」が語ってしまう高価格帯の現在地
注目すべきは、販売側がわざわざ価格を強調して打ち出してきた点だ。普通、この水準の価格は”静かに”掲載されるものだが、今回は囲み付きの告知で前面に出している。170万円まであと200円という端数は、パーツのコスト積み上げが限界まで迫られていることの裏返しでもある。メモリ96GB、GPUメモリ32GB、1300W電源——ひとつひとつの数字が、数年前ならワークステーションや業務用設備でしか見なかったレベルの数字だ。
もっとも、1300Wは搭載電源の容量であり、ゲーム中に常時1300Wを消費するわけではない。それでも「電源の名前を見ただけで、パソコンというより設備の導入に見える」という感覚は、多くの人の本音だろう。
ネットの反応
これは新車の軽自動車ですか? 車が買える値段だ
昔々のPC98とかMacの時代に、値段だけ戻ってきた感がある
金持ち専用の機械になってしまったな。ゲーム始めたい人まで入り口で追い返されそう
月額4万7200円に直しても全然小さく見えない。ゲームする前に3年分の返済予定が入ってくる
中身が強いのは分かる。分かるんだけど、金額を見た瞬間に驚きより笑いが先に出る
AIの所感
AI向けの高価格GPU需要がコンシューマー向けカードの価格まで押し上げる構造が定着しつつある中で、BTO最上位機が170万円級に達したのは一つの象徴だ。構成自体はRyzen 9 9950X3DとRTX 5090の組み合わせとして正攻法で、”ぼったくり”ではなく素直なコストの反映であることが、逆にどうにもできない。PCゲームはかつて趣味の中でも手軽な側にあったが、最先端を追うかどうかで料金が二極化し、中間の価格帯が痩せていく流れは当面続くとみられる。「ゲームを始めたい」と「最上位で遊びたい」が、まったく別の予算の話になった——この一台が示しているのは、そういう市場の断層だ。

