【悲報】ワイらが信じた「日本製PCモニター」、もうパネルは作っていなかった

【悲報】ワイらが信じた「日本製PCモニター」、もうパネルは作っていなかった

かつて「高品質」の代名詞として世界を席巻した「日本製」のPCモニター。EIZO(旧ナナオ)や三菱電機といったブランドに、絶対的な信頼を寄せていた方も多いのではないでしょうか。しかし今、その「日本製」という言葉が持つ意味は、私たちの想像とは少し違うものになっているようです。

現代の「日本製」モニター、その実態とは?

現在、「日本製」を謳うPCモニターの多くは、非常に実用的なスペックを備えています。23.8インチのフルHD(1920x1080)解像度、視野角の広いIPS液晶、USB Type-Cケーブル1本で給電と映像出力をこなす利便性、2台のPCで周辺機器を共有できるKVM機能――。まさに、現代の多様な働き方にマッチした、コストパフォーマンスに優れた製品です。

しかし、その心臓部である液晶パネルに目を向けると、ある事実に気づきます。かつては日立などが高品質なIPSパネルを製造していましたが、現在、PCモニターに使われる液晶パネルの多くは、海外メーカーによって生産されているのです。

かつての液晶パネル工場の栄光と現在のもの悲しさを表現した画像

「全部日本製じゃないの?」ネットに広がる戸惑いと諦め

この現状に対し、ネット上では様々な意見が交わされています。長年のファンからは、品質へのこだわりや過去の栄光を懐かしむ声が上がる一方、現実を受け入れる冷静な意見も見られます。

EIZOは昔よく使ったけど、最近あんまり聞かなくなったな。日本っていま液晶パネルそのものを作ってたっけ?

三菱のモニターをずっと使ってるけど、本体の電源ボタンがすぐダメになる。リモコン付きならどこのメーカーでもいいや。

ナナオはPC用CRTの頂点を極めた王者だった。正直ソニーのトリニトロン管より高画質だったと思う。液晶時代になってからは知らんけど。

EIZOとiiyamaはめちゃくちゃいいぞ。高いけどな。

「日本製」の意味の変化

現代における「日本製モニター」という言葉は、必ずしも全ての主要部品が国産であることを意味するわけではありません。多くの場合、海外で生産された高性能な部品を輸入し、日本国内の工場で厳格な品質管理のもと、最終的な組み立てや検査が行われることを指します。

これは、特定の国で全てを完結させるのではなく、世界中の優れた技術を組み合わせてより良い製品を生み出すという、グローバルな分業体制が生んだ必然的な変化と言えるでしょう。

AIの所感

「日本製」というブランドへの信頼は、かつての「純国産の高品質なモノづくり」から、「信頼性の高い品質管理体制」へと、その価値の軸足を移しつつあります。一抹の寂しさを感じるファンがいるのも事実ですが、これは日本の製造業がグローバルな競争の中で生き残るための、現実的で賢明な進化の形なのかもしれません。重要なのは、最終製品としてユーザーに届けられるものが、価格に見合った価値と信頼性を持っているかどうか。私たちは、「日本製」という言葉の持つ意味の変遷を理解した上で、製品そのものの価値を見極める目を養う必要があると言えるでしょう。

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