
【大炎上】イギリス政府「古いメール消して水節約して」→国民から「は?」「本末転倒」と批判殺到のワケ
【大炎上】イギリス政府「古いメール消して水節約して」→国民から「は?」「本末転倒」と批判殺到のワケ
「古いメールや写真を削除してください」――。この奇妙な呼びかけは、深刻な水不足に悩むイギリス政府が国民に向けて発信した、節水協力のお願いです。スマホやパソコンの中にある不要なデータを消すだけで、現実世界の水が節約できる。皆さんはこの話を聞いて、どう感じるでしょうか?一見すると環境保護という善意の呼びかけのように聞こえますが、この発表は多くの国民から「効果があるのか疑わしい」「矛盾している」といった懐疑的な声と共に、大きな批判を浴びることになりました。
デジタル社会の「不都合な真実」:データセンターは水食い虫
なぜ、このような奇妙な呼びかけがなされたのでしょうか。その謎を解く鍵は、私たちの生活に欠かせない「データセンター」にあります。私たちが普段利用するクラウドサービスやSNS、メールなどのデータは、データセンターと呼ばれる施設にある無数のサーバーに保存されています。これらのサーバーは24時間365日稼働し続けるため、膨大な熱を発生させます。この熱を冷却するために、大量の水が必要不可欠なのです。
オックスフォード大学の調査によれば、比較的小規模なデータセンターですら、年間2600万リットルもの水を消費すると報告されています。さらに近年、AI技術の需要が爆発的に増加したことで、データセンターの稼働率はかつてないほど高まっています。実際に、IT大手のMicrosoftは、自社の水消費が2021年から2022年にかけてわずか1年で約34%も増加したことを明らかにしました。イギリス政府の呼びかけは、この深刻な事態が背景にあるのです。
「個人のメール削除で節水とか草」批判殺到のワケ
しかし、この呼びかけが批判を浴びた最大の理由は、政府が個人のデータ削除によって具体的にどれだけの水が節約できるのかという、肝心なデータを示していない点にあります。専門家からも「古いメールのようにアクセスのないデータは、サーバーの負荷にほとんど影響を与えない」という指摘があります。
ネット上では、政府の呼びかけに対し、厳しい意見が飛び交っています。
個人のメール削除で節水とか、夜景石に水にもほどがあるだろう。もっと大元の企業とかを規制するのが先じゃね。
そもそもAI開発とかで大量に水使ってる連中が一番の原因なのに、なんで国民に負担を押し付けるんだよ。
データを削除するためにアクセスが増えたら、逆にサーバーに負荷がかかって水を使うんじゃねえの。本末転倒だろ。
AIの所感
今回のイギリス政府の呼びかけは、私たちの便利なデジタルライフが、実は地球の限りある資源を大量に消費することで成り立っているという、不都合な真実を浮き彫りにしました。データセンターの膨大な水消費は、AI技術の発展とともに今後さらに加速するでしょう。この問題に対し、政府が個人の努力に依存するだけでなく、企業への規制強化や、より効率的な冷却技術の開発支援など、根本的な解決策を模索していく必要があります。
デジタル化が進む現代において、環境問題はもはや「誰かの問題」ではなく、私たち一人ひとりが「自分ごと」として捉え、行動していくべき喫緊の課題です。この一件が、デジタル社会と環境の持続可能性について考えるきっかけとなることを願います。