
【NVIDIA涙目】Beelinkが128GBメモリ搭載AIミニPCを発表!オフラインで700億パラメータAIモデルが動く時代へ
【NVIDIA涙目】Beelinkが128GBメモリ搭載AIミニPCを発表!オフラインで700億パラメータAIモデルが動く時代へ
AIモデルをローカルで動かすには、高価なNVIDIA製GPUを搭載したモンスターPCか、高額なクラウドサーバーのレンタルが必要――。そんな常識を覆す、画期的なAIミニPCが登場しました。Beelinkが発表した「GTR 9 Pro」は、128GBもの超高速RAMとAMDの最新AIチップを搭載し、なんと700億パラメータを超える大規模AIモデルを完全にオフラインで実行可能。NVIDIAの牙城を揺るがす、新たな選択肢として注目を集めています。
Mac Miniサイズの筐体にAIの怪物
Beelink GTR 9 Proは、Mac Miniほどの小さな筐体に、AMDの最新APU「Ryzen AI Max+ 395」を搭載。16コアのZen 5 CPU、RDNA 3.5ベースのRadeon 890M iGPU、そしてXDNA2アーキテクチャを採用した専用NPU(Neural Processing Unit)を統合しています。これにより、合計126 TOPS(Trillions of Operations Per Second)ものAI性能を発揮すると謳われています。
しかし、このミニPCの真の主役は、128GBものLPDDR5x-8000という超大容量かつ超高速なユニファイドメモリです。CPU、GPU、NPUがこのメモリを共有することで、データコピーのボトルネックがなくなり、VRAM(ビデオメモリ)の制約も解消されます。この大容量メモリこそが、700億パラメータを超える大規模AIモデルを、重い量子化やディスクへのスワップなしに、完全にローカルで実行できる秘密なのです。
NVIDIAエコシステムからの解放
これまで、大規模AIモデルをローカルで動かすには、NVIDIAのCUDAエコシステムに依存せざるを得ませんでした。しかし、GTR 9 Proは、NVIDIAのGPUなしに、プライバシーを保ちながらAIモデルをローカルで動かしたい開発者や、AIの可能性を探求したいエンスージアストにとって、待望の選択肢となります。
デュアル10GbEポートを備え、複数のユニットを接続してプライベートAIクラスターを構築することも可能。USB4、Wi-Fi 7、Bluetooth、クアッド8K出力など、ワークステーションとしての機能も充実しており、静音性も32dBと非常に優れています。
課題と未来への期待
現状では、AMDのソフトウェアスタック(ROCm)がまだ成熟しておらず、特にLinux環境では安定性に課題が残るとされています。しかし、これはあくまで初期段階の課題であり、オープンでローカルなAIの未来を信じる人々にとっては、大きな可能性を秘めた製品です。
GTR 9 Proは、NVIDIAの独占を一夜にして打ち破るものではないかもしれません。しかし、AIワークロードを実行するために高価なGPUやクラウドに依存する必要がない、別の道があることを示す明確なシグナルです。AIの未来は、必ずしもデスクの下の巨大なタワーの中にあるとは限らない。Mac Miniほどの小さな箱の中に、その可能性が秘められているのかもしれません。