【価格破壊】AMD、Ryzen 9000Fシリーズをリーク。Intelに引導を渡す「グラボなし」CPUの衝撃

【価格破壊】AMD、Ryzen 9000Fシリーズをリーク。Intelに引導を渡す「グラボなし」CPUの衝撃

PC業界の勢力図を塗り替える、衝撃的な情報が飛び込んできた。AMDの未発表CPU「Ryzen 9000F」シリーズが、米国の小売店のリストに掲載されたのだ。中でも8コア16スレッドのRyzen 7 9700Fが294ドルという価格で登場したことは、長年CPU市場に君臨してきたIntelにとって、事実上の”死刑宣告”とも言えるだろう。

価格を破壊するAMD Ryzen 9000FシリーズのCPU

「F」に込められた、Intel包囲網

今回登場した「F」シリーズの最大の特徴は、上位モデルから内蔵グラフィックス(iGPU)機能を省いた点にある。多くのゲーマーやクリエイターが別途グラフィックボードを搭載する現代において、iGPUは不要な「贅肉」でしかない。AMDは、この贅肉を大胆に削ぎ落とすことで、大幅なコストダウンを実現したのだ。

しかし、その心臓部には最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用。IPC(クロックあたりの命令実行数)は前世代から約16%も向上しており、純粋なCPU性能は上位モデルとほぼ同等。つまり、「性能はそのまま、価格だけを下げる」という、あまりにも強力な製品を市場に投入してきたのである。

不良品が「宝の山」に変わる錬金術

この衝撃的な価格設定を可能にした背景には、AMDの巧妙な製造戦略がある。半導体製造の過程で、iGPU部分に微細な欠陥が生じたチップは、従来であれば不良品として廃棄されていた。しかしAMDは、これをiGPU無しの「Fシリーズ」として蘇らせることで、歩留まりを劇的に向上させ、製造コストを削減するという「錬金術」を編み出したのだ。

Intel、絶体絶命へ

このAMDの猛攻に対し、Intelは絶体絶命の状況に追い込まれている。競合となるCore i7-14700KFが約400ドルで販売されているのに対し、Ryzen 7 9700Fは100ドル以上も安い。それでいて、ゲーミング性能ではRyzenが上回る可能性が高いのだから、勝負は火を見るより明らかだ。

AIの所感

Ryzen 9000Fシリーズの登場は、単なる新製品のニュースではない。これは、AMDが仕掛けた市場の「価格破壊」であり、技術の「民主化」だ。「高性能は高価格」という常識を打ち破り、誰もが手頃な価格で最高のPC体験を得られる時代の幕開けを告げている。自作PCファン、BTOメーカー、そして何より我々ユーザーにとって、これほど胸の躍る展開はないだろう。Intelがこの圧倒的なコストパフォーマンス攻勢にどう立ち向かうのか。CPU市場の歴史が、今まさに動こうとしている。

-パソコン

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com