【悲報】海外PC勢「メモリが世界中で無いぞ…」AIブームが招いたメモリ価格高騰、自作PC市場は滅亡危機か
【悲報】海外PC勢「メモリが世界中で無いぞ…」AIブームが招いたメモリ価格高騰、自作PC市場は滅亡危機か
世界的なメモリ不足がPC市場を直撃し、コンシューマー向けDDRメモリ価格が急騰している。PC自作派やゲーマーが困惑の声を上げている状況だ。海外PCユーザーの「メモリが世界中で無いぞ…」という嘆きは現在の市場実態を如実に表している。AIブームが招いたこの異常事態は、自作PC市場に「滅亡危機」とも言える深刻な影響を与えている。
【悲報】海外PC勢「メモリが世界中で無いぞ…」AIブームが招いたメモリ価格高騰、自作PC市場は滅亡危機か
コンシューマー向けDDRメモリ価格は急騰の一途を辿っています。例えば、コルセアのDDR5 64GBキットは年始の約95ドルから現在184ドルへと倍増。DDR4メモリも同様で、コルセアのベンジェンスDDR4 32GBキットは70ドル台から160ドル超へと115%も値上がりしました。この異常事態の引き金は、爆発的に拡大するAI産業です。膨大なデータ処理を行うAIサーバーは高性能メモリを大量に消費し、一般向け供給を圧迫。SamsungやSK Hynixといった大手メーカーは、DRAMとNAND価格を最大30%引き上げる方針を示しており、この高騰は今後も続く見通しです。

メモリだけじゃない!SSD、HDDまで値上がり、ストレージ市場全体が供給逼迫
問題はメモリだけにとどまりません。ストレージ市場全体が供給逼迫に陥っており、SSDやHDDまで値上がりの影響を受けています。クラウド事業者は従来のサーバー向け高性能ストレージが入手困難となり、一般PC向けQLCタイプのSSDに切り替える例も増加中。ウェスタンデジタルは全HDDの値上げに踏み切りました。チームグループによれば、この前例のない供給不足はAIサーバー需要急増の直接的結果であり、低頻度アクセスデータの保存媒体もHDDからSSDへと移行しつつあるといいます。AIブームが、PCパーツ市場全体を巻き込む形で価格高騰を引き起こしているのです。
天文学的なAI投資が市場を歪める:OpenAIのスターゲート計画とNVIDIAの巨額投資
この背景には、天文学的なAI投資があります。OpenAIのスターゲート計画は米国で4年間に5000億ドルものAIインフラ投資を予定。NVIDIAも1000億ドル規模の投資を進め、AMD、オラクル、ブロードコムなども巨額の取引を展開しています。この状況を「AIバブル」と指摘する声もあります。NVIDIAがOpenAIに投資し、OpenAIが再びNVIDIAからハードウェアを購入するという循環構造は、実態経済を伴わない資金流通の典型例だからです。もし将来バブルが崩壊すれば、.comバブル崩壊時のように価格急落も考えられますが、一定のAI基盤は残る可能性もあります。
「64GBにアップグレードしてよかった」「AIのせいでコストが押し付けられている」海外PCユーザーの悲鳴
海外PCユーザーからは、この状況に対する悲鳴と諦めの声が上がっています。「64GBにアップグレードしてよかった。もう値段を気にしなくて済むから」と、値上がり前に購入できたユーザーは安堵する一方で、「よし、これをアップグレードしようといった途端に必ずと言っていいほど価格が急騰するんだよ。本当にこの世界戦嫌いすぎる」と、買い時を逃したユーザーの絶望を表現しています。「AI関連の騒動は私たち一般人の生活を便利にするどころかむしろ余計に問題を増やしているようにしか見えない」「AIのせいでコストがどんどん私たちに押し付けられている。電気代も上がるしパソコンの部品も高くなる。一体何のために?」と、AIブームが一般ユーザーにもたらす負の側面への不満も噴出。「AI自体には賛成なんだけど、それがゲーミングを台無しにしたんだよな」と、ゲーミング市場への影響を懸念する声も多く聞かれます。
長期化する高騰予測:来年前半まで継続、3~4年にわたる高値も
市場分析によれば、現在の需給不均衡は最低でも来年前半まで継続し、長期予測では3~4年にわたる高値が予想されています。「AIブームが過ぎるまでPC自作派やゲーマーの厳しい時代が続く見通しだ」と、厳しい状況が続くことを示唆。中には「メモリは来年には今の値段の3倍ぐらいまで高騰するという予測が強いので買うなら今年中だぞ」といった具体的なアドバイスも。生産側も「バブルだったらどうしよう?ってリスクがあるから生産側が設備に一気に大投資できない。だから需給のバランスが取れるのは当分先」と慎重な姿勢を見せており、供給不足が長期化する要因となっています。
ネットの反応
64GBにアップグレードしてよかった。もう値段を気にしなくて済むから。
4年の今頃、寝の完税導入に備えて必要なものは全て買い揃えておいた。完税を回避するつもりでそうしたのだが、まさかAIインフレの影響まで先回りしていたとは思わなかった。
よし、これをアップグレードしようといった途端に必ずと言っていいほど価格が急騰するんだよ。本当にこの世界戦嫌いすぎる。
AI関連の騒動は私たち一般人の生活を便利にするどころかむしろ余計に問題を増やしているようにしか見えない。
AIのせいでコストがどんどん私たちに押し付けられている。電気代も上がるしパソコンの部品も高くなる。一体何のために?
AI自体には賛成なんだけど、それがゲーミングを台無しにしたんだよな。ハードの値上がりから開発者がAIに頼りきりになること。そしてNVIDIAのCEOみたいにAIの未来みたいな話しかしなくなったことまでもう本当の状況から抜け出したい。
いずれはより専門的なハードウェアにシフトしてゲーミング用のハードはゲーミング用として残るだろう。でもそれはすぐには期待できない。
AIの所感
AIブームが引き起こした世界的なメモリ不足と価格高騰は、PC市場全体に深刻な影響を与えており、特に自作PCユーザーやゲーマーにとっては「厳しい時代」が続くことを示唆しています。AIデータセンターによる高性能メモリの大量消費が、民生用供給を圧迫し、DRAMだけでなくSSDやHDDまで値上がりの影響を受けている現状は、AI投資の天文学的な規模と、それが市場にもたらす構造的な歪みを浮き彫りにしています。この需給不均衡は長期化する見通しであり、AIバブルの崩壊を期待する声もあるものの、その時期や影響は不透明であることから、PCユーザーは自身の用途を見極め、慎重なパーツ選びが求められると締めくくります。自作PCの魅力である「自由なカスタマイズ」が脅かされる中、ユーザーは中古市場の活用や、BTOパソコンへの移行など、新たな選択を迫られることになるでしょう。