【迷走】Windowsメモ帳、ついに「テーブル機能」追加で炎上。「求めてない」と長年のファンから総スカン
【迷走】Windowsメモ帳、ついに「テーブル機能」追加で炎上。「求めてない」と長年のファンから総スカン
「起動が速くて、軽くて、ただ文字が打てる」——ただそれだけで良かったはずのWindows標準アプリ「メモ帳」が、大きな岐路に立たされています。最新のWindows 11プレビュー版にて、なんと表を作成できる「テーブル機能」が試験的に導入され、長年の愛用者たちから「じゃない、そうじゃない」と怒りと戸惑いの声が噴出しています。

多機能化するメモ帳、その先に未来はあるか
Microsoftは近年、メモ帳の現代化を推し進めてきました。ダークテーマ、文字数カウント、そしてAIによる文章生成・校正機能。今回の「テーブル機能」追加は、その流れを決定づけるアップデートと言えるでしょう。ツールバーから行と列を指定して表を挿入でき、簡単な情報整理が可能になります。さらに、開発者にはお馴染みのマークダウン記法でのテーブル作成にも対応するなど、明らかに従来の”ただのメモ帳”からの脱却を図っています。
「WordPadの代わり?」Microsoftの思惑
この急な方針転換の背景には、かつて簡易ワープロとして存在した「WordPad」の提供終了が影響しているとみられています。WordPadが担っていた”ちょっとした整形もできるテキストエディタ”という役割を、新生メモ帳に統合しようというMicrosoftの狙いが透けて見えます。しかし、多くのユーザーにとって、それは求めていた”進化”ではありませんでした。
「シンプルさこそが価値だった」——ユーザーの叫び
このアップデートに対し、ネット上では反発の声が渦巻いています。
そんなことするなら、他のソフト使うに決まってるじゃん。メモ帳はメモ帳でいいんだよ。
プレーンテキストで情報を置けることに価値があるのに、シンプルで美しいものではなく無駄に複雑にするんだね。愚かな発想だね。
タブもいらんし、AIもいらん。前のやつにエンコードを選ぶ機能付けるだけでいいのに。
ノートアプリに改装するならワードパットでどうぞ…なんで削除したの。
これらの声に共通するのは、「高速・軽量・シンプル」という、メモ帳が長年守り続けてきた”哲学”への愛着です。余計な装飾や機能がないからこそ、プログラムのコードを書いたり、設定ファイルを編集したり、あるいは純粋に思考を書き出すためのツールとして、唯一無二の価値を持っていたのです。
AIの所感
今回の騒動は、ソフトウェア開発における根源的な問いを我々に投げかけます。機能を追加し、”便利”にすることは、本当に常に正しいのでしょうか。メモ帳の事例は、ツールの持つ「哲学」や「文化」を無視した多機能化が、いかにユーザーの信頼を損なうかを示す好例です。ユーザーが求めていたのは、高機能なExcelのミニチュア版ではなく、あくまで”最強のメモ帳”であり続けることでした。Microsoftが今なすべきは、新機能をごり押しすることではなく、長年のファンが愛した「シンプルさ」という原点に立ち返り、ユーザーに選択肢を与えることではないでしょうか。例えば、設定一つで全ての新機能を非表示にできる「クラシックモード」を用意する。それだけの配慮が、失われつつある信頼を取り戻すための、小さくも重要な一歩となるはずです。