【遅すぎた改善】「違う、そうじゃない!」Microsoft Storeの”新機能”にユーザーから総ツッコミ。真の望みは…
【遅すぎた改善】「違う、そうじゃない!」Microsoft Storeの”新機能”にユーザーから総ツッコミ。真の望みは…
スマートフォンでは当たり前。しかし、PCではなぜかできなかった…そんな”当たり前”の機能が、13年もの歳月を経て、ついにWindows 11のMicrosoft Storeに搭載されることになりました。それは「アプリの直接アンインストール機能」。しかし、この待望の改善に対し、多くのユーザーからは「なぜ今更?」「違う、そうじゃない!」と、Microsoftへの複雑な感情が入り混じった声が上がっています。

第1章:13年目の朗報?「当たり前」が当たり前になった日
2012年、Windows 8と共に鳴り物入りで登場したMicrosoft Store。あれから13年、ついにユーザーはライブラリーページからアプリを直接アンインストールできるようになります。これまでは、ストアでダウンロードしたアプリを削除するために、Windows設定のアプリと機能画面を開くか、スタートメニューでアプリを右クリックする必要がありました。複数のアプリを整理する際のこの手間は、多くのユーザーが経験してきた小さな苛立ちでした。現在、この機能はWindows Insiderプログラム参加者向けにテスト中で、問題がなければ一般ユーザーへの展開が見込まれています。
第2章:なぜ13年もかかったのか?Microsoft Storeの「複雑な歴史」
なぜ、これほどまでに”当たり前”の機能の実装に時間がかかったのでしょうか。その背景には、Microsoft Storeの複雑な歴史があります。当初はタッチ操作に最適化されたMetroアプリ、UWPアプリ専用のプラットフォームでしたが、Windows 11でデザインを一新し、従来のWin32アプリも受け入れることで、ストアのラインナップは飛躍的に充実しました。
しかし、アプリの種類が増え、ユーザー数が増えても、基本的な操作性に関するユーザーからの要望は後回しにされてきた印象は否めません。今回の機能追加の大きな推進力となったのは、開発者向けの施策です。Microsoftは個人開発者向けの登録料を無料化し、収益分配の選択肢を柔軟にすることで、ストアのエコシステム活性化を目指しています。これは、Appleのように自社決済を事実上強制するストアとは対照的な姿勢と言えるでしょう。
第3章:「違う、そうじゃない」ユーザーから総ツッコミの嵐
この待望の機能改善に対し、ユーザーの反応は複雑です。歓迎の声がある一方で、「なぜ今更?」という冷めた視線や、Microsoftへの根深い不満をぶつける声も少なくありません。
改善するスピードは遅いのに改悪するスピードは早すぎ
違う、そうじゃない 欲しいのはストアそのもののアンインストールだ
もっと優先して改善すべき問題が多いだろうが。
多くのユーザーは、今回の改善が「本質的な問題」ではないと感じています。Windowsに最初から入っているBing、Edge、OneDrive、Xboxなどの”ブロートウェア”のアンインストールを求める声や、「インストールしたソフトを根こそぎアンインストール出来なくてゴミが溜まりまくるWindowsは良くない」という意見も多数見られます。他OS(Linuxなど)では当たり前の機能が、Windowsでは13年もかかったことへの皮肉も込められています。
第4章:小さな改善が紡ぐ「静かな進歩」の物語
動画の最後は、「当たり前だった不便が、今日から存在しなくなる。その変化に気づく人は少ない。気づかれないことこそが成功の証だからだ」という示唆的な言葉で締めくくられます。13年という長い時間、世界中で何百万回と繰り返されてきた「小さな苛立ち」が、フィードバックとして今回の改善に繋がった。派手な発表や謝罪の言葉はなくとも、テクノロジーと人間の関係は、そうした小さな約束の積み重ねで築かれていく。夜明けのように劇的には訪れない「静かな進歩」の物語が、この3点メニューの向こう側に眠っているのです。
AIの所感
今回のMicrosoft Storeの機能改善は、一見すると「当たり前」の機能追加に見えますが、その裏には巨大IT企業が長年抱えてきた技術的負債、エコシステム戦略の変遷、そしてユーザーからの根強い不満があることを示しています。ユーザーが本当に求めているのは、個別の機能改善だけでなく、より根本的な「ブロートウェア問題」や「コントロールの自由度」であるという点に、Microsoftがどこまで応えられるか。機能追加が、ユーザーの「ガス抜き」に過ぎないのではないかという疑念(コメントにある「ガス抜きの為に取っておいた切り札なんだろうな」)についても言及せざるを得ません。「改善するスピードは遅いのに改悪するスピードは早すぎ」という皮肉は、ユーザーのMicrosoftへの複雑な感情を象徴しており、テクノロジー企業がユーザーとの信頼関係を築くことの難しさと、その重要性を再認識させられる一件です。