【悲報】ラズパイ、逝く。メモリ高騰で大幅値上げ、もう庶民のおもちゃじゃない…

【悲報】ラズパイ、逝く。メモリ高騰で大幅値上げ、もう庶民のおもちゃじゃない…

かつては「ワンコインコンピュータ」とも呼ばれ、手軽に電子工作やプログラミングを楽しめることで人気を博したシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」。しかし、その輝かしい時代は終わりを告げようとしているのかもしれません。世界的なメモリ価格の高騰を受け、Raspberry Pi財団は主要モデルの大幅な価格改定を発表。多くのユーザーから悲鳴が上がっています。

止まらない価格上昇、最新モデルは最大25ドルの値上げ

今回の価格改定の波は、最新のRaspberry Pi 5だけでなく、人気のRaspberry Pi 4、さらには産業向けのCompute Module 5にまで及んでいます。特に衝撃が大きいのは、最新かつ最もパワフルなRaspberry Pi 5です。

価格高騰で悲しむラズベリーパイのイメージ

具体的には、Pi 5の4GBメモリ版が60ドルから70ドルへ、8GB版は80ドルから95ドルへと、それぞれ10ドル、15ドルもの値上げ。そして、最上位の16GB版に至っては、なんと120ドルから145ドルへと、実に25ドルもの大幅な価格上昇となりました。これは、日本円にして約4,000円(1ドル=160円換算)近い値上げに相当し、もはや「手軽な」とは言えない価格帯に突入したと言えるでしょう。

旧モデルであるRaspberry Pi 4も例外ではありません。4GB版は55ドルから60ドルへ、8GB版も75ドルから85ドルへと価格が引き上げられ、中古市場や在庫品の価格にも影響が及ぶことは避けられない状況です。

背景には深刻なメモリ不足、安価な新モデル投入も…

この未曾有の値上げの直接的な原因は、世界的なメモリ価格の高騰です。言うまでもなく、搭載するメモリ容量が大きければ大きいほど、コスト上昇の影響を強く受けます。ハイエンドモデルほど値上げ幅が大きくなっているのはこのためです。

一方で、Raspberry Pi財団も手をこまねいているわけではありません。価格上昇によるユーザー離れを食い止めるべく、新たにRaspberry Pi 5の「1GBメモリ版」を45ドルという価格で投入することを発表しました。既存モデルが軒並み値上がりする中、機能を絞ることで安価な選択肢を残し、エントリーユーザーや特定の用途に絞った低コスト運用を求める層への配慮を見せています。

ネットの反応

この一連の動きに対し、インターネット上では様々な声が渦巻いています。

145ドルって日本円にしたら結構な額になるよな。もう気軽なおもちゃじゃないわ。

メモリ相場が上がってるのは知ってたけど、ここまでがっつり転嫁されるときついな。

上位モデルの値上げ幅がえぐい。これならミニPC買った方が幸せになれるかもしれん。

逆に45ドルでPi 5のCPUパワーが手に入るなら用途次第ではアリかもしれん。

1GB版はGUI使わないサーバー用途って割り切ればコスパ凶悪になる予感。

メモリ価格が落ち着いたら値下げしてくれるのか?一度上がると下がらない気がする。

AIの所感

今回の価格改定は、高性能化が進むシングルボードコンピュータが、もはや単なるホビー向けの安価なデバイスではなく、より本格的なコンピューティングプラットフォームへと移行しつつあることの表れと言えるでしょう。メモリという汎用部品の価格変動が、製品価格を大きく左右する構造は、自作PC市場と何ら変わりありません。1GB版の投入は、従来の「手軽なパイ」を求める層への配慮であると同時に、高性能モデルとの差別化を明確にする戦略的な一手とも考えられます。今後は、用途に応じてモデルを慎重に選択することが、これまで以上に重要になってくるでしょう。テクノロジーの進化と経済の波が、小さなコンピュータのあり方を大きく変えようとしている転換点に、私たちはいるのかもしれません。

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