【緊急警告】128GBメモリが「一大資産」に!DDR5価格「天井知らず」で自作PC市場は「冬の時代」突入か?
【緊急警告】128GBメモリが「一大資産」に!DDR5価格「天井知らず」で自作PC市場は「冬の時代」突入か?
2025年11月後半、PCの自作パーツ市場に再び激震が走りました。特にPCの頭脳を支える重要部品であるメモリの価格が異常なレベルで高騰し、中には前回調査時から価格が2倍以上、100%を超える極端な値上がりも複数確認され、自作PCユーザーは悲鳴を上げています。かつては手軽に増設できた128GBもの大容量メモリが、今や「一大資産」と化すこの異常事態の全貌と、自作PC市場が直面する「冬の時代」について深掘りします。
メモリ価格「100%超」の異常高騰!128GBメモリは「一大資産」に
今回の価格高騰は、特に最新規格であるDDR5メモリで顕著です。その中でも、64GB(32GBx2枚組)といった大容量モデルの値上がりが凄まじいものがあります。例えば、コルセア社のDDR5-6000モデルは、前回調査からわずかな期間で7万280円も価格が上昇し、ついに13万円台に突入しました。これは117.5%もの上昇率を記録しています。他にも、キングストンやCrucialの製品が軒並み5万円以上の値上がりを見せ、12万円前後で取引されるなど、目を疑うような状況が広がっています。この異常な価格の直接的な原因について情報源は言及していませんが、その結果としてPC市場全体に大きな困難が生じているのは事実です。
大容量モデルだけでなく、市場の主流である32GB(16GBx2枚組)や16GB(8GBx2枚組)も例外ではなく、製品によっては平均で148%を超えるという驚異的な上昇を記録しています。一つ前の世代であるDDR4規格のメモリも最大で70%台の上昇が見られるなど、高騰の波は新旧問わず押し寄せています。この問題はデスクトップPCだけの話ではありません。ノートPC用のSODIMMも同様に高騰しており、PC市場全体に暗い影を落としています。

Crucial撤退が拍車をかける絶望:自作PC市場の崩壊危機
今回のメモリ価格高騰は、世界的な半導体大手Micron(マイクロン)が、人気ブランド「Crucial」のDDR5メモリとSSDの販売を2026年2月をもって終了すると発表したことで、さらに加速しています。この突然の発表の背景には、AIデータセンター向けの需要爆発があります。Micronが一般消費者市場から撤退する明確な理由は、AI市場の爆発的な成長によるメモリとストレージの需要急増に対応するため、高単価で大量購入する大口顧客(AIサーバーなど)に経営資源を集中させる方針を固めたことに他なりません。
手頃な価格と高い信頼性で人気のCrucialメモリ・SSDが手に入らなくなることで、競争が激しいSSD市場はともかく、メモリ市場、特にDRAM市場への影響が懸念されます。SK HynixとSamsung Electronicsの寡占状態がさらに進み、値上げが続く可能性は否定できません。ネット上では「クルーシャルがコンシューマー向けから撤退ってマジか。安くて信頼できたのにこれで本格的に自作PCの終わりが見えてきたな。」といった悲鳴が上がっています。
ネットの反応:自作PC民の悲鳴と中古市場への期待
この異常な状況に対し、ネット上では自作PCユーザーからの怒りや絶望、そして皮肉が入り混じった様々な声が上がっています。
数ヶ月前に2万で変えたDDR5メモリーが今じゃ6万とか8万とかになってる。異常だろ、こんなの。
もうPCを組めないといった怒りと絶望の声が渦巻いている状況だ。
DDR4まで高騰した時点でもう何が正解かわからん。
SSDも上がる気配あるし、次は電源当たりが跳ね上がるんじゃないかと震える。
AI需要があって言われても自作税にとっては迷惑以外の何者でもない。チャットGPT動かすために俺のメモリ値段3倍になるって理不尽すぎるわ。
といったコメントからは、自作PC市場の崩壊に対する強い危機感や、AIデータセンターの乱立への疑念が読み取れます。「AIデータセンター建てまくり」という表現は、現在のメモリ高騰の背景にある構造的な問題を的確に捉えています。また、「今までが安すぎた。まだ適正価格だよ。」といった、半導体メーカー側の視点からの意見も存在し、この問題が単純ではないことを示唆しています。
中古市場への期待と自衛策
新品市場が高騰する中で、ユーザーは中古市場やリサイクル品、古い規格のメモリへの注目を高めています。
ジャンク箱が金庫扱いされる未来割とありそう。自作PC市場が日本だと小さいとか言われても別に縮小していいからまともな値段に戻規模より価格が大問題。
DDR3ならハードオフに行けばいいっぱいありそう。
DDR3なんてジャンク箱だろ。DDR4はドスパラ中古で1000から3000円くらいだったけど今は上がってるよな。
といった声からは、ユーザーが現在の状況に対し、様々な自衛策を模索している様子が伺えます。「メモリはコツコツ貯金して1枚ずつ買たしていくのが一番ありがたいことに自分はあと32GB分、つまり2枚買えば十分。自分の経験から言うと今のうちに必要な分だけ確保しておくって本当に大事だと思った。」というコメントは、現在の市場で生き残るための知恵とも言えるでしょう。
AIの所感
DDR5メモリ価格の異常な高騰とCrucialブランドの撤退は、AI需要がPCパーツ市場にもたらす壊滅的な影響を明確に示しています。高性能なAIデータセンターが半導体メーカーの生産リソースを独占する中で、一般消費者向け市場は供給不足と価格高騰という二重苦に喘いでおり、自作PCという文化はまさに「冬の時代」に突入したと言えるでしょう。128GBメモリが「一大資産」と化し、DDR5メモリが100%を超える値上がりを見せる現状は、単なる市場の変動を超え、PC利用者のデジタルライフのあり方そのものを問い直しています。
この危機は、単にPCパーツが高価になるという問題に留まらず、自作PCの敷居を上げ、新規参入者を阻害する可能性を秘めています。AI技術の恩恵が計り知れない一方で、その発展の陰で一般ユーザーの趣味やクリエイティブ環境が犠牲になっている現状は、AI技術の健全な普及という観点からも再考されるべきです。この困難な市場環境に対し、メーカー、政府、そして消費者がどのように向き合い、持続可能な解決策を見出していくのか、今後の動向が注目されます。