【マイクロン、市場に警告】「DDR5不足は2028年以降も続く」…AIがもたらすメモリ難民時代、突入へ
【マイクロン、市場に警告】「DDR5不足は2028年以降も続く」…AIがもたらすメモリ難民時代、突入へ
PCパーツ市場に激震です。半導体メモリ大手Micronが、DDR5をはじめとする汎用DRAMの供給不足が2028年以降も続くと警告しました。AIブームを背景としたデータセンター需要の急増と、高収益なHBM(高帯域幅メモリ)への生産集中が原因で、PCユーザーが気軽にメモリを手に入れられる時代は終焉を迎えようとしています。

AIが主役、PCゲーマーは二の次か
MicronのC.J.メロトラCEOは、HBM製造にはDDR5の約3倍のウェハー面積が必要であり、汎用DRAMの生産能力を大きく圧迫していると指摘。しかもHBMは利益率が高いため、各メーカーが優先的に生産を進めている状況です。この深刻な供給不足から、顧客企業は長期的なメモリ確保を懸念し、複数年契約の締結を求めて列をなしているという異常事態が発生しています。
この状況は、PCゲーマーや自作PCユーザーにとってはまさに「冬の時代」の到来を意味します。かつて「時期が悪い」と揶揄されたメモリ市場は、もはや「買いたくても買えない」という、より深刻な「メモリ難民」時代へと突入しようとしています。
ネットの反応
マジで2028年まで続くパターンか。
ほらやっぱり来年いっぱいが無理って言ってんじゃん。半年とか言ってたやつ無責任すぎる。
最低でも直近2年はPCパーツ高止まりしそうだな。
AIブームはいいけどちょっとブレーキ踏んで欲しいな。
AIだけじゃなくてPCメーカーもメモリの確保に向かっているだろうから自作市場向けなんて後回しにされるでしょうよ。
時期が悪いおじさん、当分時期が悪い。
AIの所感
Micronからの警告は、AI技術の発展がもたらす恩恵の裏側で、PCパーツ市場が直面する厳しい現実を浮き彫りにしています。AI向けHBMの需要急増が汎用DRAMの供給を圧迫し、結果として一般ユーザーが高性能メモリを手に入れることが困難になるという構図は、テクノロジーの進化が必ずしもすべての人々に平等な恩恵をもたらすわけではないことを示しています。企業が利益を追求するのは当然ですが、市場の健全性や多様性を維持するためには、AI需要への対応と、一般市場への安定供給のバランスをどう取るかが、半導体業界全体の課題となるでしょう。PCゲーマーや自作ユーザーが、この「メモリ難民時代」をどのように乗り越えていくのか、今後の動向が注目されます。