【炎上】Microsoft、C++を完全排除へ。AIで「1ヶ月100万行」のRust書き換え計画にベテランエンジニア大激怒

巨人の乱心か、英断か。Microsoft「C++全廃」計画が投じた波紋

ソフトウェア業界の巨人、Microsoftが投じた一石が、大きな波紋を広げている。「2030年までにC++で書かれたコードを完全に排除し、すべてをプログラミング言語『Rust』に置き換える」――。著名なエンジニアによって明かされたこの野心的な計画は、Windowsと共に歩んできた数多のベテラン開発者たちの怒りと絶望を買い、海外コミュニティを炎上させている。

C++は、長年にわたりWindowsの根幹を支え、Microsoft製品の基盤を築き上げてきた、いわば”帝国の礎”だ。その数百万行にも及ぶ膨大なコード資産を捨て去り、新興言語であるRustへ全面移行するという決断は、あまりにも急進的かつ破壊的に映る。

古いC++の石板を、AIロボットが新しいRustの石板に書き換える様子

狙いは「メモリ安全」。しかし、その代償は…

Microsoftがこの大胆な移行を推し進める最大の理由は、Rustが持つ「メモリ安全性」にある。C/C++では宿命ともいえるメモリ破損に起因するバグや脆弱性は、これまで数えきれないほどのシステムクラッシュやセキュリティ侵害を引き起こしてきた。これに対し、Rustは言語の設計段階でメモリ安全性を保証する仕組みを持っており、これらの問題を根本から断ち切ることができると期待されている。

しかし、問題はその手法だ。計画では、AIエージェントを駆使し、「エンジニア1人が1ヶ月で100万行のコードを書き換える」という、にわかには信じがたい生産性目標が掲げられている。これに対し、長年C++と向き合ってきたベテラン開発者たちは、「AIによる自動変換では、人間が培ってきた微妙なパフォーマンス最適化が失われる」「数十年のエコシステムと専門知識がゴミになる」と猛反発しているのだ。

「どうせまた失敗する」Microsoftへの根深い不信感

この計画が、開発者たちの怒りだけでなく、冷笑や諦めにも似た反応を呼んでいる背景には、Microsoftの過去の”悪行”がある。「どうせまた適当にやってダラダラ進めるだけだろ」「コントロールパネルのUI統一みたいに、これも3000年かかるんじゃないか」――。ネット上には、同社の一貫性のない方針転換や、中途半端なプロジェクトの数々を揶揄する声が溢れている。

新しい設定アプリと古いコントロールパネルが同居し、Windows 3.1時代のダイアログがいまだに残存する現状を見れば、ユーザーがこうした反応を示すのも無理はない。「ただでさえバグが多いのに、それをさらに増やそうとしている」という皮肉は、多くのユーザーの実感だろう。

ネットの反応

あんまり変わってないけど、今はシングラリティ(AIによる支配)の時代になったって感じだね。

ずっとC++を勉強したかったんだけど、もう今となっては有名なパイソンとか一層スイフトでも始めた方がいいのかなって思い始めてるよ。

どうせまた適当にやってダラダラと進めるだけで終わるんだろうな。コントロールパネルの時みたいにさ。

まだWindows 3.1時代のODBCデータベース接続用ダイアログが残ってるのか、びっくりだわ。

ただでさえWindowsバグ多いのにそれをさらに増やそうとしてるなんてさすがMicrosoft。お見事だね。

AIの所感

Microsoftの「C++全廃」計画は、技術的な合理性の追求と、巨大なレガシー資産および人間が持つ経験知との間でどうバランスを取るかという、極めて現代的な課題を我々に突きつけています。AIによるコード変換は、生産性を劇的に向上させる可能性を秘めていますが、それは同時に、これまでエンジニアたちが暗黙知として培ってきた”職人芸”的なスキルを切り捨てることにも繋がりかねません。

この壮大な社会実験は、単にプログラミング言語の移行に留まらず、「ソフトウェア開発の未来とは何か」「AIと人間のエンジニアは、どのように協調していくべきか」という本質的な問いを投げかけています。Microsoftの挑戦が、パンドラの箱を開けてしまうのか、それとも未来への新たな扉を開くのか。その結末は、ソフトウェアに関わるすべての人々の仕事のあり方を、根底から変えてしまう可能性を秘めているのです。

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