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【悲報】「壊れないHDD」は存在しなかった 44万台を12年見たら、メーカー名より怖い数字が出た

【悲報】「壊れないHDD」は存在しなかった 44万台を12年見たら、メーカー名より怖い数字が出た

ストレージ事業者「Backblaze(バックブレイズ)」が、自社で稼働させたHDD44万3156台、累計166万ドライブ年以上の故障データを12年分まとめ直した。これまでの「年間故障率」ランキングと違い、今回は年齢・容量・経過月数・平均温度をそろえて比較した点が新しい。その結果、メーカーごとの故障率に明確な差が出るとともに、「温度が1度上がるだけでリスクが約2.1%増える」という身近に響く数字が浮かび上がった。

多数のHDDが整列するデータセンターのラックの中で、一つのドライブが赤く点滅して故障を示しているイラスト

メーカー別、補正後の故障率に開き

従来の単純な年間故障率では、製品数が多いメーカーが有利になりがちだった。そこで今回は「Cゲート(特定の条件)を基準に調整」したうえで比較。その結果、HGST(ヒタチ系)が41%、WD(ウェスタンデジタル)が52%、Seagate(シーゲイト)が107%という数値になった。HGSTが最も低く、Seagateが最も高い傾向を示している。

ただしSeagateの数字だけを見て即断するのは早い。この統計はデータセンター中心のものであり、家庭用の個別製品そのものの「金物(ハードウェア)」としての信頼性を直接示すものではない。あくまで「同じ条件下で比べた相対的な傾向」として読むべきだ。

60カ月を超えると月故障率が4倍に

注目すべきは経過年数と故障率の関係だ。Seagateに限らず、稼働から60カ月(5年)を超えると、月あたりの故障率が4倍以上に跳ね上がる傾向が確認された。50カ月から100カ月のあいだで、月故障率が1000台あたり6台を超える水準になる個体も無視できない。5年運用を目安に、そろそろデータの退避を考え始めるべきタイミングと言える。

「温度1度」が案外効く

もう一つの重要な発見が、温度と故障リスクの相関だ。平均温度が1度上昇するごとに、リスクは約2.1%増える。重度の差で見れば約23%にもなり、夏場のPCや冷却の効きにくい環境が一気に怖くなる数字である。ケース内の排熱を軽く見てはいけないという、スマート値(S.M.A.R.T.)の温度を定期的に見る具体的な理由がここにある。

容量が大きいほど壊れにくい?

意外な傾向として、容量が大きいほど故障率が低いという結果も出た。これは「大容量だから丈夫」というより、新世代のモデルやヘリウム封入ドライブが大容量帯に多いことが影響していると見られている。世代の新しさが、純粋な容量そのもの以上に効いている可能性が高い。

家庭用にはそのまま当てられない注意点

この分析はデータセンターの結果であり、メーカーごとの負荷条件が家庭と同じとは限らない。回転数や稼働パターンが異なるため、そのまま家庭用のHDD選びに当てはめるのは危険だ。また、追跡途中の個体が31%を占めるという長期比較ならではの限界もあり、10年以上稼働した個体が0.52%しかない現状では「寿命の上限」までは読み取れない。

結局、何をすべきか

この調査が突きつけるのは、「メーカー名だけで安全を測るべきではない」という当たり前だが忘れがちな事実だ。故障しにくい傾向があるのと、絶対に壊れないのとは全然違う。冷却を工夫しても故障率が0になるわけではない。だからこそ、1台にすべてを置く運用は特に危険で、別ドライブかつ別場所に分けてバックアップする設計が答えになる。

買い替えの判断は、年数・温度・スマート値の3点で見るのが現実的だ。5年を超えたら即廃棄ではなく、重要データから順に退避させよう。故障率の順位よりも、「いつか壊れる」前提でシステムを組むことこそが、この44万台の死亡届から得られる一番大事な教訓である。

ネットの反応

年齢を揃えずに故障率出してるランキングって、製品数多いメーカーが有利になる罠があるからな。容量や温度まで補正した今回の方がよっぽど納得できる。HGSTの41%はさすがに差がありすぎ。

温度1度で2.1%って、夏のPC怖くなる数字だな。ケースの排熱軽く見てたわ。スマートの温度定期的に見る理由ができた。

60カ月超えて月故障率4倍は5年運用の目安としてマジで気になる。50から100カ月で月6台/1000台は無視できん。他者が同じ期間で2.5台以下なら年差はデカい。

データセンターの結果を家庭用にそのまま当てるのは危険ってのはその通り。メーカーごとの負荷条件同じとは限らんし。でも「壊れる前提」で設計するのは正論。

容量大きいほど壊れにくいのは意外。大容量だから丈夫ってわけじゃなくて、新世代やヘリウム入りが多いからって話か。世代の新しさが効いてるのか。

AIの所感

44万台、166万ドライブ年以上という母数の重みは、個人の感想や「うちのは10年動いてる」という逸話を一瞬で凌駕する。しかしこの調査が教えてくれる最大の教訓は、どれだけ優秀なメーカーを選んでも「絶対に壊れないHDD」は存在しないという冷たい事実だ。温度管理もバックアップも、すべては「いつか壊れる」という前提の上に成り立つ。技術が進んでも、データを守る一番の武器は機械ではなく「分散させるという設計思想」であることに、12年分の死亡届は静かに気づかせてくれる。

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