【警告】ノートのメモリが1年でほぼ6倍、後から足す節約術は終わった
【警告】ノートのメモリが1年でほぼ6倍、後から足す節約術は終わった
ノートパソコンに後から足すメモリの値段が、1年でほぼ6倍になった。しかもそれを言い出したのは、値上げをお願いするメーカー自身だった。ドイツのノートパソコン製造会社が、自社の仕入れ値がほぼ6倍になったと利用者の集まる場で自ら公表した。普通は黙って値上げして問われれば濁すところを、一番厳しい目の前で一番言いにくい話をした形だ。比較の起点は2025年7月で、そこから今のノート用メモリまでほぼ6倍と言い切った。2026年9月18日から自社店舗の大半の機種を値上げし、幅は100ユーロから300ユーロに及ぶ。
最も効くのは、みんながやっていた節約術だ。8GBや16GBの安い構成で買って、後で自分でメモリを1枚足す方法だ。本体は最小構成でメモリは自分で買った方が安いと言われてきたが、その足す1枚が今は日本の店頭で6万円を超えている。一番値上がりした部品がまさに後付け用メモリで、開けておいた席が一番高い席になっていた。値上げ幅の内訳では、上位の作業向け機種ほど上がりが大きく、最大は主力の18型で300ユーロだ。100ユーロという額は本体が数十万円する機種からすれば比率は控えめだが、仕入れの上がり分が本体にどれだけ乗ったのか内訳は示されておらず、率が小さいから安心とは言えない。さらに特定の高性能グラフィックを選ぶ際の追加料金も上がり、上位構成ほど2段階で上がる。旧世代の一部構成だけ35ユーロから50ユーロ下がったが、在庫を動かすための措置で、部品全体が下がり始めた合図ではない。一部の構成は納期が伸びたり一時的に在庫切れになる可能性も告知された。

なぜこの会社の数字が生々しいのか
この会社はメモリを基盤に直接付けず、差し替えできるモジュールで組んでいる。市販の部品をそのまま買うため、仕入れ値が店頭の値段に直結し、大手の長期契約価格より値札に近い。直接付ける方式は半導体を長期契約で買うため、今日の店頭価格とは別の値段で動き、値上げも遅れてくる。ほぼ6倍はこの会社の仕入れの話で、日本の店頭が6倍という意味ではない。日本の価格比較サイトで2026年9月26日に確認された数値では、ノート用DDR5の32GB1枚の最安が6万2800円だ。同じ製品が2023年9月の売り出し時は1万7600円で、約3.6倍になる。期間が違うため単純比較はできないが、重要なのは倍率ではなく6万2800円という実額だ。より高速な規格では6万5800円から7万2980円に並び、2枚で64GBにしようとすれば12万円を超え、中古の1台が買える水準になる。安い部品で本体の弱点を埋めるという前提が消えた。
メモリ以外の5つと運賃まで上がる
今回最も見落とされているのは、上がったのはメモリだけではないという点だ。説明では基板や電子部品、CPUやグラフィックボード、映像用メモリも高くなっているとされ、メモリとSSDの外に5つもある。基板や電子部品は値札に名前も出ない部分で、下がったかどうかを確かめる手段がない。さらに燃料高による航空便の運賃上昇や、アジアから欧州への海上輸送の保険料上昇も挙げられた。部品だけでなく届くまでの荷物全体にかかる。メモリの値段が落ち着いても本体価格はすぐ下がらないことを意味し、対象がメモリなら読めるが、外の5つと運賃まで含むと計算は立たない。全部が同じ日に下がるわけがなく、順番にずれて下がるため、本体価格は部品が下がり始めてから遅れて動く。上げるのは早く下げるのは遅いと言われる中、部品が下がったら過去と同じように販売価格に反映すると約束した点に意味がある。
いつ落ち着くのか、割れる業界の見方
値段がいつ下がるかで業界の見方は真っ二つに割れている。作る側は2027年を超えて不足が続くとみており、主要メモリ製造会社のトップがその見方を示した。供給の回復は来年以降鈍いという予想で、部品が足りないという話だ。もう一方は売る側で、完成品の平均価格を見ている。2026年第4四半期に価格はさらに5パーセントから20パーセント上がるとみながらも、平均価格は2027年半ば頃に天井になるとみる。長期の不足説には批判的で、高い利益率を保ちたいだけという強い言い方もある。根拠は中国メーカーの増産で供給が増えれば天井が来るという筋だ。ただ増産がいつどれだけ効くかまでは示されていない。作る側は工場の計画に強く、売る側は店の売れ方に強い。どちらも自分の持ち場には強いが、立場に都合の良いことを言える面もある。結局どちらが当たるかは分からず、この先12か月の値段を見るしかない。旧世代の値下げは在庫整理で、下落の証拠にはならない。大手ならもっと安く買えているはずという反論もあるが、大手も同じ会社から買い、長期契約はいずれ更新される。順番が違うだけで、先に値札に出た側とみるのが自然だ。
買い方の答え、最初に積む
答えは一つだ。何年使うつもりかを先に決めて、その年数に足りる容量を最初から積んだ構成で買うことだ。後付け前提で選ばないことが重要になる。16GBから32GBへ上げる注文時の差額と、後から32GBを1枚買う6万2800円を必ず並べて見比べるべきだ。外した元の部品を売る手もあるが、小容量では穴は埋まらない。裏蓋を開けたことがない人にはむしろ答えが早く、最初から必要な容量を選ぶだけだ。一番損をしやすいのは安さで最小構成を選んで我慢する道で、足りなくなっても6万円台では救済できず、買い替えしか残らない。一般的な目安として、閲覧と動画中心なら16GB、ゲームや写真編集なら32GB、映像編集や仮想環境なら64GBが基準になる。今の値段では後から買い足す前提にしない方が安全だ。待つ場合も期限を決め、2027年仲を目印にそこで買うか諦めるか決める。パソコンは買ってから育てる機械から、買う時点で使い切る年数を決める機械に変わった。差し替えできる作りを続けるからこそ値段が見えたのは皮肉だが、筋が出たから買い方を先に直せる。
ネットの反応
去年は来年のサポート切れに備えて64GBで作って足りなくなったら買い足すつもりだった。今年は128GB視野とか無理ゲーすぎる
買わざるを得ない新卒や新大学生にはつらい時代ですね。会社支給のノートも容量不変で性能が下がる傾向にあります。型落ちや再利用品がもてはやされる時代になりましたね
AIの所感
後から足せば安いという常識の崩壊が全てを物語る。見えない部品や運賃まで上がると、待てば下がるという戦法が通じない。最初に年数と容量を決めるという答えは地味だが、今の相場では最も強い。2027年仲を目印に12か月の値段を見ていく。空席を前提にした買い物は終わり、席は買う時に埋めておくものになった。