【悲報】51万円で24GB…最大128GBの看板にだまされるな RTX Sparkノートの値札の罠
【悲報】51万円で24GB…最大128GBの看板にだまされるな RTX Sparkノートの値札の罠
最大128GBと大きく書かれたノートパソコンが、51万3480円で買うと24GBしか載っていない。嘘は一つも書かれていないのに、読み方を外すと58万800円ずれる値札が登場した。主役はNVIDIAのRTX Sparkを積んだノートで、日本では10月16日から出荷が始まる。対応する9製品はどれも最大128GBをうたうが、Surface Laptop Ultraの一番安い構成は24GBで、128GBを選ぶと109万4280円になる。両方の数字は本当で、両方を同時には満たせない。そこに統合メモリ時代の値札の読み方が隠れている。
ラインアップは日本発表が5製品、海外向けが4製品の計9製品だ。日本向けはSurface Laptop UltraとASUSのProArt P14とP16、HPのOmniBook Ultra 16、MSIのPrestige N16 Flipが並ぶ。いずれも電気店で見かける顔ぶれで、入れ物は普通のノートパソコンだ。新しいのは中身で、CPUとGPUとメモリが1枚にまとまったRTX Sparkという部品が入っている。メモリが基板に直付けで同居する作りが、後の価格と容量の話に直結する。海外向けのDellやLenovo Yogaシリーズなど4製品は日本発売未定で、LenovoのYogaの2in1だけは上限が64GBと半分に抑えられている。同じ部品でも上限が違う例があり、最大という言葉は製品ごとに中身が違う。出荷もSurfaceが10月16日、他は10月下旬からとばらつき、ASUSとHPは日本価格が未公表で比べようがない。価格が6段すべて出ているSurfaceが現時点で一番はっきりした土台になる。MSIのPrestige N16は最小構成が109万9800円とされるが、何GB構成かは記事に書かれていないため、最小価格としてだけ扱うのが筋だ。
Surfaceの6段を上から下まで並べると構造が見える。1段目が51万3480円で18コア、メモリ24GB、ストレージ512GB。2段目が63万6680円で32GB、1TB。3段目が70万7080円で20コアに上がるがメモリは32GBのまま。差額7万400円でメモリは1GBも増えず、上がるのはCPUコアとGPU数だけだ。4段目が75万9080円で48GB、5段目が81万6080円で64GB、6段目が109万4280円で128GB。24GBから128GBまで6段で、入り口と頂上の差が58万800円になる。カタログの最大128GBは6段目のことだけを指し、51万円の部屋はワンルームという構図だ。マンションの看板に最大4LDKとあっても、入り口の安い部屋がワンルームであるのと同じで、看板は嘘ではないが一台の広さではない。

7万円払っても増えない段と1GB3300円の物差し
入り口の構成はメモリだけが削られているわけではない。1段目はストレージが512GBで2段目から上は1TB、OSも1段目だけWindows 11 Homeで上はProになる。3箇所を同時に下げて値段を作っているため、メモリの数字だけ見比べると見落とす。価格表からの試算が面白い。段との差額を増えたメモリ量で割ると、3段目から4段目は5万2800円で16GB増えるため1GBあたり3300円、4段目から5段目も同じく3300円になる。2段続けて同じ単価で、低下のような物差しが見える。ところが5段目から6段目は28万1600円で64GB増えるため4400円と3割ほど高い。128GBが欲しい人は6段目しか選べず逃げ場がない段だけ単価が上がる。商売としては分かるが、買う側は知って判断するしかない。1段目から2段目は差額12万3200円で8GB増だが、ストレージ倍増とPro化が混ざるためメモリ単価とは言えない。数字が出ても何でも並べていいわけではない点も重要だ。2段目から3段目の7万400円はメモリが増えないままコアだけ増える段で、入るか入らないかはメモリで決まるため、AIを動かしたい人には優先度が下がる。部屋の壁は動かず内装だけ良くなる状態に近い。
0.6を掛ける容量計算と中古10万円グラボとの違い
ここからが本題の統合メモリとは何だったかという話になる。NVIDIAの製品ページは最大128GBや最大1ペタフロップス FP4、CUDAコア数をうたう一方、メモリ帯域の数字は製品ページに記載がない。開発者向け資料に数字があるとする記事はあるが一次確認が取れないため、Appleは614GB毎秒と公表、NVIDIAは書いていないという確認できる対比だけを扱うのが正確だ。増設についてもできるともできないとも書かれておらず、購入時に6段から選ぶ形という事実だけが残る。容量の目安はパラメータ10億あたり0.6GBの掛け算で、24GBでは27B級がぎりぎり、128GBでも235B級は入らないとされる。構成ごとに入るモデルの大きさが変わり、28万1600円の分かれ目を先に測ってから6段の表を見るのが近道だ。
中古10万円の24GBグラボとして語られるGeForce RTX 3090 24GBと並べると、容量という1点では同じ24GBになる。ただし51万円のノート1台と中古10万円のカード1枚は価格帯が違い、優劣ではなく容量だけを並べる整理が求められる。128GBのMacBook Proと並べると、AppleはM5 Maxの最大128GBと帯域614GB毎秒を技術仕様で公表し、帯域を書くか書かないかの姿勢の差が出る。PC Watchが伝えたSurface Laptop Ultraの6段構成、the比較の9製品一覧、ビジネス+ITやITmedia PC USERの関連記事、ゲーミングスタイルの中古相場、Apple公式仕様が一次の土台で、価格表からの単価や載るモデルの試算、図解は独自計算によるものだ。どの構成にお金を出すのが納得できるかは、段ごとに向いている人を並べれば見える。入り口は軽い用途と割り切り、32GBから64GBは迷える幅、128GBは他に選択肢がない頂上という位置づけになる。
ネットの反応
64KBって時代があったな。その前に128バイトってのもあったのを思い出した
16キロバイトです、としか言いようがない世代だ
最大表示は6段目の話で、51万円だとワンルームが届くという例えが分かりやすい
7万円払ってもメモリが増えない段があるのを知らないと怖い
逃げ場がない段だけ単価が上がるのは商売として分かるが買う側は面白くない
AIの所感
最大という言葉の罠は看板の読み間違いではなく、統合メモリ時代の作法の変化だ。増設で足す前提が崩れ、購入時の選択が天井になる。1GBあたりの単価と0.6の掛け算という二つの物差しがあれば、58万円の差も感情ではなく計算で判断できる。帯域の開示姿勢の差も含め、カタログの行間を読む力が試されていると感じる。