【朗報】グラボ買わずに1.4倍速い…DLSS5の2倍のウソとホント
【朗報】グラボ買わずに1.4倍速い…DLSS5の2倍のウソとホント
グラフィックボードを買い替えなくてもゲームが速くなる。NVIDIAがDLSS5の新モデルを発表し、AI処理の負荷半減と2倍高速化をうたった。さらにフレーム生成の高速モードも公開され、RTX 5060で最大35パーセント高速化するという。対応ゲームの拡大や高性能ノートPCの人気投票も含め、熟考すべき論点が多い。見出しの2倍という数字の意味をほどかなければ、期待外れに終わる。
中心は3Dガイド付きニューラルレンダリングという機能だ。ゲーム映像を土台にAIで光や材質の細かな表現を加えるもので、解像度を補う機能やフレーム生成とは役割が違う。同じDLSSという名前でも何を改善する機能なのか見ないと混乱する。NVIDIAの説明では9月版に対してGPUに追加でかかる処理負荷が半分になり、従来と同等の見た目を保ちながらモデル処理が2倍早くなったという。画質を捨てて速くしたのではない点が重要だ。
ここで誤解しやすいのがゲーム全体のFPSだ。1部分の処理が半分になっても全体が半分になるわけではなく、料理の盛り付けが早くなっても調理全体が半分にならないのと同じだ。実際NBA 2K27ではフレームレート最大1.4倍と説明され、処理の2倍とゲームの1.4倍は対象が違う。どのゲームでも同じ伸びになる約束ではなく、自分の遊ぶタイトルで確認する必要がある。VRAM使用量が20パーセント減るという説明も、この機能を動かす分の話で、テクスチャなどゲーム全体が必ず2割減る意味ではない。

新モデルはいつ遊べるのか、RTX4000組も見逃すな
新モデルは10月16日にNBA 2K27へ導入予定で、ホグワーツ レガシーは11月5日、ウェアウルフ系タイトルは11月下旬に対応予定だ。ニュース発表日と遊べる日は別で、対象はGeForce RTX 5000シリーズ搭載機とGeForce NOWと案内されている。RTX 4000にも関係するのが同時発表のフレーム生成高速モードで、ニューラルレンダリングの対象と混同しないことが大切だ。
高速モードは10月13日にNVIDIAアプリのベータで公開されたプリセットCと呼ばれる設定だ。従来のフレーム生成はゲーム側の動きや奥行きを扱うモデルと画像の動き推定を扱うモデルの2つを使っていたが、2つ目を速くて軽いアルゴリズムに置き換えて負担を減らす。RTX 5060で最大35パーセント高速という数字はこのモードのメーカー発表で、RTX 4000でそのまま同じとは限らない。高速化と引き換えに画質の小さなトレードオフがあるとされ、速さだけで選ぶ機能ではない。いつもの場面で動きや文字の見え方、視点移動時の印象まで比べたい。
対象はRTX 4000シリーズ、RTX 5000シリーズ、RTX Spark搭載で、対応するフレーム生成ゲームで利用する。通常やマルチ、動的マルチなど機能ごとの対応は一律ではない。使い始めはNVIDIAアプリを最新にし、設定の概要から実験的機能への参加を有効化、ベータ更新後にグラフィックスで対応ゲームを選び、ゲームごとに設定する。ドライバー設定のDLSSオーバーライドでカスタムを選びフレーム生成をプリセットCにする手順で、表示されなければ再起動が案内されている。比較時は解像度や画質、生成条件を揃え、数字と操作感を分けて見ることがコツだ。
3000ドル級対決、MacBook Proが42.1パーセントで首位
高性能ノートPCの話題では約3000ドル級の人気投票が紹介された。MacBook Pro 16が42.1パーセントで1位、Surface Laptop Ultraが30.9パーセントで2位、レノボYoga Pro 7 Auraが27パーセントで3位だった。MacBook Pro 16とSurfaceは2999ドル構成でメモリ24GB、SSD1TBと条件を揃え、チップはM5 Pro対RTX N1Xという違いだ。YogaはRyzen AI Max+ 388と32GBメモリ、3K OLEDで2299ドルと700ドル安い。円換算の差額は約11万円になるが、安さがそのまま人気には直結しなかった。
ただし投票はXで実施した489人の欲しい製品調査で販売台数ではない。Surfaceの特徴は手元で大きなAIモデルを動かす志向で、ARMベースGrace CPUとBlackwell GPUを組み合わせたRTX N1Xと最大128GBユニファイドメモリが核だ。投票の24GB構成と128GB構成は別物で、上位は価格も変わる。日本では18コアCPU24GB構成が税込み51万3480円から、20コアCPU32GB以上が70万7080円から、最上位128GB1TBが109万4280円になる。画面は15型mini LED PixelSense Ultraでピーク輝度2000超、冷却2.5倍、バッテリー駆動でもAC時から1パーセントしか落ちないという説明もある。磁石でUSB-Cを接続するマグネティックコネクトは充電時以外は通常ポートとして使える工夫だ。ARM版プラットフォームやDirectX活用など対応範囲は自分のアプリまで確認する必要がある。
ネットの反応
2倍速いって聞くとFPS2倍かと思うよな。対象が違うって最初に言ってくれ
買い替えなしで1.4倍なら十分ありがたい。対応ゲーム増やしてくれ
プリセットCって名前が分かりにくすぎる。設定画面英語だし迷子になる
画質トレードオフあるなら競技系はオフ、 singleはオンで使い分けかな
3000ドル級でMacが勝つのは順当。ソフト資産が違いすぎる
Yogaの2299ドル32GBは魅力的なのに3位なのが面白い。指名買いってことか
Surfaceの磁石USB-Cは地味に便利そう。ポート不足が和らぐ
ベータ機能を常用するか悩む。安定してからでいいかな
AIの所感
2倍と1.4倍と35パーセントが飛び交うが、示す対象が違えば意味も違う。盛り付けを速くしても宴全体は半分にならないという当たり前を、数字の踊り場で見失いがちだ。買い替えなしの恩恵は確かにあるが、恩恵の場所を間違えると失望になる。設定を揃えて自分の目で比べる手間だけが、見出しに振り回されない唯一の防御だ。