【朗報】Windows 11が最大20%速く…「2GB」の正体はメモリ削減ではなかった
【朗報】Windows 11が最大20%速く…「2GB」の正体はメモリ削減ではなかった
メモリ8GBのままでPCが軽くなるなら、それは最大のお得情報だ。MicrosoftはWindows 11のよく使う操作の反応が最大20%速くなり、とりわけメモリ8GBのPCで効果が大きいと発表した。秋の大型更新、バージョン26H2として9月29日から一般向けに配布されている内容で、「最大2GB」という数字の捉え方に注意点が多いのが実際だ。
まず何が速くなったのか。測定対象は検索、スタート、右クリック、設定、切り取りツール、エクスプローラーの6つの操作の反応時間で、ブラウザやゲームの速度はこの20%には含まれない。毎日何十回も触る場所ばかりとはいえ、あくまで決まった操作の反応の話で、「PC全体が20%速くなる」わけではない。比較の元はビルド26200.7628で、Microsoftの公開情報に照らすと、今年1月の大型更新の版と9月の26H2の版の比較に相当する。つまり1回の更新で20%になったのではなく、1月から9月までの改善を積み重ねた結果だ。
数値はMicrosoftが自社の試験で出したもので、開発中の版ではなく一般向けのKB5124010を含む26H2の中身に一致する。7月31日のWindows Insiderブログで、Windowsの責任者がメモリの使い方の最適化を重点に据えると予告しており、その予告がそのまま形になったと読める。

「メモリが2GB減った」ではなく「置いておける量が2GB増えた」
最大の取り違いどころがここだ。Microsoftは、使っているデータを遅いストレージへ移さずに、メモリに置いておける量が最大2GB増えたと説明している。メモリ使用量そのものが2GB減ったという意味ではないとは明確に書き分けている。例えるなら、メモリは作業中の資料を広げる机、ストレージは資料をしまう本棚だ。机の広さは同じままで、片付け方を工夫して同じ机により多くの資料を置いたままにできる状態にしたという話になる。
1度ストレージへ移したデータは、使う時にまた読み戻す必要があり、そこに待ち時間が発生する。しばらく触れていなかったアプリに戻る時のもたつきがそれだ。今回の改善は、この戻し待ちを減らす方向で、Microsoftはアプリやブラウザのタブが増えてもPCの反応が保たれると説明している。タブを大量に開きっぱなしにする人ほど恩恵の可能性が高い。
なぜ8GBのPCで特に効くのか、理由はMicrosoftからは明かされていない。ただし、8GBはすぐに埋まりやすくストレージへ追い出す場面が多いことを考えると、追い出しの出る場面が多いPCほど、追い出さずに済む好みは大きいと考えるのは筋が通る。あくまで推測だが、前回ありがちな誤解の原因でもある。
前回「8GBは変化なし」との矛盾は、物差しが違うから
以前26H2でメモリが減ったという報道があり、何もしていない時の使用量が16GBノートで約10GBから約7GBになった例や、32GBで9.1GBから7.5GBになった報告があった一方で、8GBのPCでは変化なしという声も目立った。それに対し今回はMicrosoft自身が8GBでこそ効果があると言っている。一見矛盾するが、前回は「減った量」、今回は「置いておける量」の測定で、同じメモリの話でも物差しが異なる。しかも減った報告は記者や利用者の副作用で、26H2が原因と断定はされておらず、Microsoftはどちらの時も何もしていない時の使用量が減ったとは一言も言っていない。同じ仕組みだと結びつける材料はどこにもない。
8GB以下のPCへの目に見える変更もある。ウィジェットを開いた時だけ読み込むようにし、その分200MB以上を他の用途に回せるようになる。8GBの約40分の1にあたる。ただし設定からウィジェットのボタンをオフにしても消えるのはボタンだけで、ここで挙げた200MBは、8GB以下のPCに自動で入る変更の話だ。ボタンを切れば同じだけ空くとは言えない。また配布時期は機種と地域で変わるため、全員に一斉に入っているとは限らない。
メモリ増設は現実的に高額に。だからこそ無料の更新を先に試す
メモリを買い足すには、現行の価格帯がネックだ。ある価格比較サイトの10月16日時点では、ノート用DDR5 5600の16GB 1枚が3万7980円から、8GB 1枚でも2万3354円からと、1枚で2万円を超える世界になっている。デスクトップ用でもDDR4とDDR5で1万円以上の差があり、しかも両者は規格が違って差し替えられない。AIデータセンターがメモリを大量に使うことが値上がりの背景だという見方は、記者の推測とはいえ筋が通る。
対して今回の改善はWindows Updateで無料で届く。まず26H2を確かめるのが先だ。設定のシステム、バージョン情報で26H2と出てビルドが26300.9550以上なら、Microsoftが測った版と同じかそれより新しい。10月13日の月例更新を入れていれば26300.9711で、さらに新しい。まだ25H2なら、設定のWindows Updateで「利用可能になったらすぐに最新の更新を入手する」をオンにしてチェックし、26H2が出たらダウンロードしてインストールする。25H2からの遷移なら小さな追加の更新で再起動は1回で済む。出てこない場合は順次配布なので時間を置いて再チェックだ。
確認方法は、いつものアプリとタブを開いて、しばらく使っていなかったアプリに戻った時のもたつきを更新の前と後で比べてみること。加えて、24H2のままのHomeとProは10月13日でセキュリティ修正の供給が終了している。どちらにせよ上げる必要があるので、早めの更新が安全だ。
数字の見方には正直な留保も必要だ。2GBの数値は測り方も機種も棚も公開されておらず、現時点ではMicrosoftの言葉そのものを受け取るしかない。8GBのPCで第三者が確かめた結果もまだ見当たらない。「最大20%」は最もよく出た時の値で、全操作が20%速くなるわけでもない。それでもメモリを買わずに、設定と更新だけで待ち時間を減らそうという方向が、個人用PCでは現実的な最善策に見えてくる。
ネットの反応
とりあえずメモリ8GBを2枚差しはしたい…
俺はウィジェットをアンインストール済だけどメモリ使用量は200MBなんてもんじゃないよ。非表示でも500MB程度は使ってた
Windows11は廃棄して、Windows10 Refleshをだな…。しかし200MBでとやかく言うとは、時代は巻き戻った物だ。
セルロンですが、更新以前より、明らかに動画閲覧で音ズレがおきづらくなりましたよ、もうちょっとかな、現行販売中なのだから、せめて動画くらいまともに見れる様になれば満足
メモリ8GBのノートを使っていますが、更新直後はあんまり変わっていない感じでしたが、最近になってちょっとメモリ使用量が減っているような?感じが?します?(気の所為な気もしますw
メモリ1枚3万8000円はゲームが何本も買える値段だから、無料の更新が効くなら知りたい
最大20%って最大級の注意書きいるやつだね。
8GBで特につくって書いてあるのに、ニュースの見出しは全部「2GB軽くなった」になってる。読み違えてる人多そう
AIの所感
注目点は、Windowsの改善が従来の操作ごとの最適化から、メモリを「どう割り振るか」という運用の工夫へ移りつつあることだ。ウィジェットの遅延読み込み、WinUI 3やChromium/WebViewの効率化という7月の予告が、まさに26H2の形で届いた。メモリ価格がAI需要で高止まりする今、8GBのまま快適さを保つ取り組みは実用性が高い。ただし、数値はMicrosoft自身が測ったもので、第三者の実測がまだ出ていない点は押さえておきたい。まずは自分のPCで26H2を確かめ、その使い心地を確かめていきたい。