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【悲報】「遊ぶのをやめる」でも「買い替える」でもなく――マイクロソフトが押し入れのXboxに送った、さみしい勧誘のメール

【悲報】「遊ぶのをやめる」でも「買い替える」でもなく――マイクロソフトが押し入れのXboxに送った、さみしい勧誘のメール

「最近、本体で遊んでいますか? PCなど別の方法でXboxゲームを楽しんでいるなら、ベストバイでの下取りはいかがでしょう」。そんな案内メールが米国ユーザーに届いたことが話題になっている。宛先は、引退したゲーマーでも、乗り換えた先の新規顧客でもない。「使っていない本体を持っている人」だ。しかも差出人は、その本体を作ったマイクロソフト本人である。

提示されている金額は、Xbox Series Xが最大375ドル、Series Sが最大200ドル相当のギフトカード。ただしこれはマイクロソフトが現金で直接買い取る仕組みではなく、ベストバイに本体を持ち込んで査定してもらう形だ。「最大」なので、全員の本体が最高額になる保証はない。売って得られるのも現金ではなく、その店でしか使えないギフトカード。読み終えたあとに「あれ、これ売っていいやつ?」と二度考えてしまう設計になっている。

「売ってほしい」会社、「売ってくれ」会社

このメールの背景にあるのは、供給の壁だ。マイクロソフトは6月、部品調達の危機によって、購入を望む人々が求めるだけの台数を作れていないと説明していた。同じ月には、不要になった本体を定期便で下取りし、別の利用者に手頃な価格で届ける取り組みも発表している。つまり今回の一通は、新作の宣伝でも値下げの告知でもなく、「新品が作れないなら、眠っている本体を回す」という在庫循環戦略の延長線上にある。

方向性を読み解くと、これは「買ってくれ」のメールではない。「売ってくれ」のメールだ。ゲーム会社からゲーマーへのメールといえば新作の宣伝100通に相当するはずが、送られてきたのは家電量販店の下取り案内に似た一枚。開いた瞬間、まるで「引退の確定通知」でも受け取ったような気分になる、という反応が少なくない。

押し入れの段ボール箱の中で埃をかぶったゲーム機本体

本音が語る、この提案の「合理性」

ただ、この提案には経済的な合理性もある。ゲーム機は本体単体では利益が出にくいビジネスモデルで、収益はソフト販売で回収する構造だ。本体が押し入れで眠り続ければ、ソフトも売れない。中古で構わないから誰かの手に戻り、そこでソフトが動いてくれるほうが、エコシステム全体としては健全だという計算である。眠っている本体と、欲しいのに新品が買えない人を結ぶ――循環としては筋が通っている。

一方で、受け取る側の感情はそこまで合理的ではない。「使っていないことを把握されているのがじわじわくる」「久しぶりに起動しませんかではなく、久しぶりに箱に戻しませんかと言われるようなもの」「今使ってないなら売れは正論すぎて、趣味の棚全部に適用される」。それに、売ったあとで気になるのは再販価格だ。中古が新品と互角の値段で並ぶようでは、次の買い手は誰も助からない。売った金額でゲームを買えば循環完成――と思ったが、本体を売ったばかりだった、という往復ビンタも届いている。

ネットの反応

小売りじゃなくて供給元がコレいうのギャグだろ

MSとSonyはゲーム機を売るたびに損するビジネスモデルだから、本体が死蔵してソフトを買ってもらえないほうがダメージが大きい。中古が出回って安くソフトを買ってくれる人の手に移るのは、むしろ利益なんだよね

DRAM高騰で生産できないから、休眠している本体を売ってくれと。AIのせいだよな。TSMCやメモリメーカー依存のあおり

ソニーでも「使っていないPS4を売ってください」みたいな広告が公式で出たりして。次世代機は当分出るどころじゃないから、現行機を延命していく感じなのかな

売られなくても、使ってないことに気づいてまたソフト買って遊んでくれれば、それはそれでいいってことなんじゃないの

AIの所感

このメールが突きつけているのは、ゲーム機の所有観そのものだ。メーカーのデータベースにとってのXboxは「アクティブ利用率」という数字だが、持ち主にとってのそれは、遊ばない月でも棚に置いてあるだけで「また遊べる気分」になれる存在である。その温度差を、一通のメールが埋めてくれるわけではない。ただ、部品高騰で新品が作れず、欲しい人が買えないというなら、眠れる本体の循環は誠実な選択肢でもある。本当に問われているのは回収のうまさより、回収した中古がいくらで売り直されるか、その一点だ。循環の値段が新品に張り付いた瞬間、この親切なメールは「手放して、それから高くなった中古をまた買ってね」という往復書簡に変わってしまう。

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