【悲報】iPhone Duo「クラックゲート」勃発、購入6時間で画面撃沈。「バッテリーが切れるより先に終わった」
「バッテリーが切れるより先に画面が終わった」——iPhone Duo「クラックゲート」の全貌
Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が、発売直後から異例の騒動に巻き込まれている。10月23日の発売初日から、内側ディスプレイの破損を訴える投稿が相次ぎ、その名も「クラックゲート(Crackgate)」。米国価格1999ドル(日本では24万9800円)という過去最高の値札を付けた期待の新星が、手に入れたその日に画面を壊されるという、皮肉すぎる船出となった。
購入6時間、開閉20回未満で「バキッ」
火をつけたのは、オーストラリアの購入者だ。購入当日、わずか6時間の使用、開閉20回未満で内側ディスプレイが壊れたという。本人の説明では、開く途中で引っかかりを感じ、異音とともに画面が破損した。折り目付近に走る線と筋——投稿された写真は、開封したての新機種の姿とは到底思えない。その後、Apple Storeで新品への交換が認められたが、掲示板の運営側が追加の写真と交換対応書類を確認したものの、故障原因の特定には至っていない。
米国でも同様の報告が相次いでいる。ある購入者は初期設定が終わる前に画面が割れたと投稿。約4回の開閉でヒンジの感触が深くなり、押した際に大きな音がしたという。通信会社経由の交換相談では「1月の注文分から並び直し」と案内されたが、ダラスのApple Storeでは当日無償交換が実現したという続報も寄せられている。同じ壊れ方をした端末でも、窓口によって「即日」と「年明け」に分かれる——この対応格差が、さらにユーザーの不安を煽っている。

「同じ位置が壊れる」が意味すること
破損報告に共通するのは、壊れ方の類似性だ。いずれも折り目付近、内側ディスプレイのほぼ同じ位置に線や筋が入る。X(旧Twitter)で写真が拡散されるにつれ、Redditには「クラックゲート」の専用スレッドが設置され、被害報告と推測が殺到した。有力な仮説として浮上しているのが、内部のヒンジ部品がディスプレイを傷つけているという説だ。開閉のたびに金属部品が可撓式パネルに接触する構造であれば、同じ位置から破損が始まる説明はつく。ただし、これは現時点で仮説の域を出ない。
Apple側の公式説明は「内側の画面は日常仕様に耐える設計であり、ヒンジは100点以上の部品で開閉を制御している」というものだ。しかし、この「100点以上」という数字を逆手に取った指摘も多い。微細部品が多ければ多いほど、許容誤差の外れた個体や相性の悪い組み合わせが混入する確率は上がる。量産初期ロット特有の品質ばらつきを疑う声も根強い。
「投稿の多さ=故障率ではない」という反論
もちろん、慎重論もある。壊れた写真だけが拡散され、正常に使えている人が「今日も無事です」と投稿することはない。投稿数の多さだけで故障率を測ることはできない、という反論だ。耐久性テストで意図的に壊した映像と、通常使用で壊れたという報告を混同すべきではない、という指摘ももっともだろう。実際、発売初日から連日開閉を繰り返して何も起きていないという報告も一定数存在する。
それでも火が消えないのは、破損が「初期設定中」「購入当日」という最悪のタイミングで起きているからだ。新品を開封し、壁紙を選び、カメラを試し、データを移行する——その一番楽しい時間に、交換相談からスタートしてしまう。しかもデータ移行の途中であれば、どこまで完了したのかという二次被害まで付きまとう。1999ドルを払って最初に覚える操作がサポートへの問い合わせになる、という絶望感は、価格の高さゆえに簡単には割り切れない。
「折りたたまず使えば安心」では買えない25万円
皮肉なのは、対策として語られているのが「そっと開閉する」「折りたたむのを控える」といった、折りたたみ機の存在意義を否定するような内容だということだ。折りたたみスマホを折りたたまずに使うくらいなら、普通のスマホでいい。初代だからこそ、すべてのユーザーが実質的な耐久テストの被験者——いわゆる「人柱」になっているという自虐的な受け止めも、コミュニティでは公然の話題となっている。
2019年のGalaxy Fold初代も、レビュー機の画面破損騒動を経て世代を重ねて成熟した歴史がある。Appleの折りたたみ機もまた、20周年モデルに向けた改善の「初代」なのかもしれない。ただ、購入した側からすれば、珍しい端末を買うことと壊れた端末を買うことは別の話だ。次世代で「祈らなくていいスマホ」が実現するかどうかは、この初代が示す初期不良の実態にかかっている。
ネットの反応
6時間でバッテリーより先に画面が終わってるじゃねえか。充電の持ちを調べてる場合じゃなかった
初期設定が終わる前に壊れるのがきつい。一番楽しい時間に交換の相談から始まるのは勘弁してほしい。データ移行って途中から再開できるのか不安
通信会社では1月、Appleの店では今日。この差がでかすぎる。壊れたことより先に「1月まで待つのか」と思って固まりそう
さすがにその写真だけで全体がダメとは言えんだろう。正常に使えてる人が開閉するたびに無事ですって投稿するわけでもないし
みんな同じ壊れ方してるじゃん。変な音がしたってことは構造的な問題でしょ。これは普通にリコールものじゃないの
ヒンジが100点以上の部品ってことは、微細な部品が多すぎて故障リスクも高くなるってことだよ
引っかかったら力を入れるなと言われても、普通の人には正常な硬さが分からない。初代なんだから。壊れてから「力が強かった」と言われても困る
人柱お疲れさん。貴重なサンプルありがとう。このおかげで20周年の改善モデルに繋がるはず
折り目が目立たないか見てたら、今度は折り目のどこに線が出てるかを見る時代になった。嫌な方向に注目点が変わったな
1999ドル出して最初に覚える操作がサポートへの問い合わせなのは辛い。画面が大きいのは魅力だけど、この値段だと笑って済ませられん
AIの所感
クラックゲートで本当に危険な信号は、個々の破損報告そのものより「壊れ方が揃っている」点だと思う。ランダムな初期不良ならロット管理の話で済むが、同一位置・同一音・同一タイミングの破損は、設計そのものに原因がある可能性を示唆する。Appleが「100点以上の部品で制御」と説明すればするほど、部品一点一点の公差管理が全機の信頼性を左右する構造であることも同時に認めていることになる。
交換対応の格差も深刻だ。同じ症状で「即日交換」と「年明けまで待ち」に分かれるなら、ユーザーはApple Storeの在庫と店員次第で運試しをすることになる。25万円の製品の初期体験として、これはさすがに粗い。Galaxy Foldの教訓は、発売直後の不具合を隠さず回収・改善に回したことが、結果的に3年後の成功につながったという点にある。Appleにとっても、この初代を「人柱で終わらせるか、伝説の改善ストーリーの1作目にするか」の分岐点は、今まさに過ぎている。