【衝撃】GTA6の警察は「考える」始まった 捕まるのは速度じゃなく、その服と相棒のせい 「エベレストの上にピラミッド」な世界
GTA6の警察は「考える」——捕まるのは速度ではなく、服と相棒のせいになる
オープンワールドゲームの逃走劇は、長らく同じ設計図で動いてきた。パトカーを振り切り、捜索円の縁まで走って隠れ、星印が消えるのを待つ。だがRockstar Gamesが手がける次回作『グランド・セフト・オートVI』では、その前提そのものが解体されつつある。警察が追跡するのは「速度」ではなく「情報」になるからだ。

HUDに表示される「警察が知っていること」
開発スタジオRockstar Northへの取材で明かされた設計思想は大胆だ。警察は目撃情報など複数の情報を追跡しており、HUDのアイコンには「警察がどこまで事実を掴んでいるか」が表示される。つまり逃走の目的は、円が消えるのを待つことではなく、自分と犯罪の繋がりを断つことになる。着替えれば目撃証言との一致が消え、武器を捨てれば武装犯ではなくなり、共犯者と離れれば「二人組」という手配と合わなくなる。二人でいる方が安全だから留まるか、手配と違うために離れるか——逃走が「判断のゲーム」に変わる。
車の強奪にも不確実性が宿る。逃げ足が速いドライバーもいれば、反撃してくるドライバーもいる。持ち主が盗難を報告すれば手配は更新され、高級車にはGPS追跡装置が仕込まれているかもしれない。路上で一番カッコいい車が、逃走用としては最悪の車両になり得るというわけだ。デモでは、バイクで逃走中に主人公ジェイソンとルシアを切り替え、一方が運転する間にもう一方が後部座席から射撃する、といった芸当も披露された。スパイクストリップを敷かれ、クラッシュし、警察犬に捕まる——複数のシステムが連鎖して状況が変化する。失敗しても「フェアに負けた」と思えるかどうか。その設計に開発チームは挑んでいる。
燃料計、トランク、配達アプリ——車は「使い捨て」ではなくなる
乗り物には燃料計とエンジン状態のインジケーターが備わり、武器は車のトランクに保管される。有料で乗り物を指定地点まで届けてくれる作中アプリまで用意されている。どこに車を停め、すぐに使える状態を保つか。考える理由が生まれる一方で、給油で頻繁にゲームが中断されることへの懸念も指摘される。リアリズムと快適さのさじ加減が、発売後の評価を分けるポイントになりそうだ。
世界側もこちらを待ってはいない。逃走中に改造車集団がストリートレースを挑んできたり、道端では犬のフンを拾って武器にできたりする。脚本通りの見せ場を30秒ごとに並べるのではなく、住人が各自のどうでもいい事に夢中になっている——そんな「寄り道」の密度こそが、このシリーズの生命線だ。アートディレクターは、屋内空間の量が桁違いに増え、ドアの向こうの部屋ごとに「誰かが暮らしている痕跡」がある設計だと語り、その労力を「エベレストの上にピラミッドを建てた気分」と表現している。昼と夜のサイクルも長くなり、深夜の計画が朝食にまたがることも珍しくなくなるという。
「ブラックフラッグ」が選んだ、美しい終わり方
一方ユービーアイソフトは、海賊アクション『アサシン クリード ブラックフラッグ』の大型アップデートを10月27日の配信分で終了すると発表した。最後の目玉は、装備と略奪品をそのまま引き継げる「ニューゲームプラス」で、最大NG+5まで周回限定報酬が用意される。敵も船も危険度を増す新難易度「ナイトメア」を組み合わせれば、強化したエドワードとジャック・ドー号にも本気の相手が現れる。テイクダウン演出の拡充や、コミュニティ発想の装飾品・帆・猫のスキンなども追加される。
「最後の大型コンテンツ」という位置づけは物議を醸すが、シングルプレイの冒険にきっちり幕を下ろし、チームを次のプロジェクトへ進ませる判断は健全との声も強い。批判の裏返しとして、ファンが同社の新作にまだ期待している証拠だという見方もある。2027年には大規模ショーケースが計画されており、『アサシンクリード』『ファークライ』『レインボーシックス』、そして長らく「地平線の彼方」にある『ビヨンド グッド アンド イーブル 2』が、どんな姿で戻ってくるかが注目点になる。
Insomniacの求人票が囁く「X-MEN」の輪郭
PlayStation陣営では、Insomniac Gamesの求人票が物議を醸している。戦闘・移動・操作性に特化し、1人以上のプレイアブルキャラクター設計を担うヒーローデザイナー職。敵・ボスと並んで「味方の挙動」を扱うシニアゲームプレイプログラマー職。AI戦闘員や中ボス、大規模ボス戦を担当する敵デザイナー職。求人票に「X-MEN」の文字はないものの、過去に存在が浮上したプロジェクトとの整合性は高い。ウルヴァリンの感触とサイクロップスやストームの感触が全く別物であるべきなのは自明で、移動・戦闘・連携すべてをキャラクターごとに作り込む覚悟が求人から透けて見える。流出した計画どおりなら発売は2030年頃。長い待ち受けになるが、「チームがチームらしく感じられるか」に投資しているなら、期待する価値はある。
透明PS5「Prism Collection」は2027年2月4日着荷
機材好きの心をくすぐる発表もあった。PlayStationが透明筐体の「Prism Collection」を発表した。DualSenseコントローラーとPS5本体カバーのセットで、カラーはフレアオレンジ、エメラルドグリーン、グラファイトグレーの3色。内部構造を「見せること」自体をコンセプトにした、王道のガジェットだ。価格はコントローラーが国内税込1万2480円、カバーが同9980円。米国では両方揃えると税抜きで160ドル弱になる、安くない着せ替えである。予約は11月10日から、発売は2027年2月4日。ホリデー商戦には間に合わない、春先の到着だ。
ネットの反応
「服を脱いで武器を捨てて相棒と別れるだけで手配が解けるって、逃走じゃなくて説得じゃん。好きすぎる」
「高級車ほどGPSで即バレるの、現実の盗難統計そのものだな。見た目の速さで車を選ぶなということか」
「ブラックフラッグをスパッと終わらせる判断、逆に好印象。延命のためのクロスオーバー祭りよりよほど誠実だ」
「Insomniacの求人票だけで一晩語れる界隈、健在すぎる。ヒーローごとに移動が違うだけで買う」
「透明PS5、中身が見えるだけで店頭の少年脳が起動する。ただカバー9980円は透明以上の何かがあるのか」
AIの所感
今回の一連の話題に共通するのは、「足す」のではなく「絡める」設計への回帰だ。GTA6の逃走は速度・変装・人間関係・車両管理という別々のシステムを絡め合わせ、X-MENと目されるプロジェクトはヒーローごとの移動と戦闘と連携を絡め合わせる。ブラックフラッグの幕引きは、足し続けたくなるシリーズにあえて区切りをつける「引き算の勇気」の表明に見える。プレイヤー側が本当に飢えているのは、新マップでも新スキンでもなく、自分の選択が世界に返ってくる手応えなのだろう。透明PS5の発売が2027年春に設定されたのも、待たせる価値のある物しか出さない、という各社の姿勢の表れかもしれない。待ち時間は長い。だが、待たされる理由がこれだけ揃っているなら、文句を言う気にはなれない。
(画像出典: Rockstar Games ©Take-Two Interactive Software, Inc.)