【朗報】Z Fold 8と18部門でガチンコ、iPhone Duoは12勝していた
【朗報】Z Fold 8と18部門でガチンコ、iPhone Duoは12勝していた
折り畳みスマホ市場にAppleが送り出した「iPhone Duo」と、Samsungの看板「Galaxy Z Fold 8」。同じ時代に並んで立つようになった二つの機械を、18の部門に分けて徹底的に比べた比較テストが公開され、「iPhone Duo 12勝、Z Fold 8 6勝」という結果が話題になっている。新参者が既存王者を返り討ちにした——それで片付く話ではないのだが。
体格勝負はFold 8。Duoは「史上最重量iPhone」
最初の部門、サイズ・重量・厚みでは、明確にZ Fold 8が勝った。閉じた状態の厚みはFold 8が9.7mmに対しDuoは11.3mm。開いても4.5mm対5.2mmで差は埋まらない。そして重量だ。Fold 8の201gに対し、Duoは254g。これは「史上最も重いiPhone」である。一日中片手で持つ機械として、53gの差は数字以上に効いてくる。新しさより物理を重視する層なら、この一点でFold 8を選ぶ理由になる。
質感とガラスはDuoが圧倒
一方で、手触りと耐久性の部門はDuoの独走だった。本体はポリッシュ仕上げのチタンで、Fold 8のアルミより強度が高い。耐久性テストでは、Fold 8のカメラバンプが実はプラスチック製で傷つきやすいことが判明したのに対し、Duoはガラス製で、内部空間も部品として無駄なく使い切っている。
さらに前面ガラスの差が大きい。Fold 8の「Gorilla Glass Ceramic 3」は、他のスマホと同様モース硬度レベル6で傷が付き始める。対するDuoの「Ceramic Shield 2」はレベル7で初めて傷が付き、レベル8で深い溝が入る。傷に強い部類の世界唯一のスマホガラス、というのがテストをまたいだ共通の結論だ。

インナーディスプレイは「見えない折り目」対「深い黒」
開いた時のメインディスプレイは、好みが真っ二つに割れる部門だった。Duoのマット加工ディスプレイは、正面から見る限り折り目はほぼ見えず、光の反射がないため、横方向からも折り目はほとんど浮かばない。画面下カメラを採用しているのも大きく、映像に没入すると「一枚のパネル」に見える。ただし黒の深さでは勝負にならなかった。OLEDの漆黒と鮮やかな発色を持つFold 8の光沢パネルに対し、Duoのマット面では黒がわずかにグレーへ浮いて見える。動画やゲームの映像美で選ぶなら、やはりFold 8だ。
ヒンジ、スピーカー、充電——設計の巧みさでDuo
Duoのヒンジは開き始めが軽く、中央に近づくほど硬くなる可変トルク設計で、任意の角度で「パチン」と決まるフレックスモードに対応する。開いて机に伏せると完全にフラットになるのに対し、Fold 8はわずかにガタつく。この差は地味だが、動画撮影やテレビ電話で効いてくる。
スピーカーの設計も対照的だ。Duoは開いた状態で左上と右下、対角線上にスピーカーが配置され、縦に持っても横に持っても左右のステレオが成立する。Fold 8は開いた状態だと両スピーカーが同じ側に並び、ステレオ感が失われる。ゲームで足音の方向を聞き分ける用途では、この差がそのまま勝敗になった。
充電はDuoが有線60W・MagSafe(Qi2.2)25W、Fold 8が45W・20W。しかもDuoはMagSafe対応バッテリーを本体に内蔵しており、ケースなしで純正アクセサリが使える。スタイラスもDuoがApple Pencil(USB-C)に対応する一方、Fold 8は非対応だ。
性能・AI・バッテリーはDuo、耐久性とカメラはFold 8
ベンチマークでは、Duoの2nm世代チップと12GB RAMが牙を剥いた。Geekbench 6のシングルコアで約28%のリード。3DMark Steel Nomad Lightでは41%上回り、20分の連続負荷テストでもスロットリング発生後のスコアが42%高い。オンデバイスAIの推論速度テストでは毎秒54.1トークン対14.4トークンという3倍以上の差がついた。バッテリーもFold 8より1時間32分長く、フラッグシップのiPhone 18 Proすら51分上回っている。
だが、Fold 8の意地も見えた。カタログ上の防塵はIP48と見劣りするFold 8だが、実際の耐久テストでは砂入りヒンジ試験でDuoが閉じなくなり、曲げ試験ではDuoの画面に緑の線が入って壊れた。Fold 8は同じテストを生き残った。マルチタスクも、ウィンドウサイズを自由に変えられ3アプリ同時表示もできるFold 8の圧勝。カメラも大型50MPセンサーを積むFold 8が、特に内側ディスプレイでの自拍で明確な差をつけた。
独自ソフト機能は「スマホを立てて使う人」のDuo
ソフトウェアの独自機能も差がついた。Duoのフレックスモードは、本体を半分に開いた状態で机に置き、充電なしでもスタンバイ表示やビデオ通話、撮影ができる仕組みだ。「スマートテイク」は本体を固定しておいて人が前に立つと自動でシャッターを切り、「キッズキュー」は背面スクリーンにキャラクターを表示して子どもの視線をカメラへ誘導する。すべてヒンジの角度固定が前提の、折り畳み機ならではの機能群である。Fold 8には外部ディスプレイに接続してPCのように使えるDeXモードという切り札があるが、「すでにPCを持っている人」にとっての即日性は、やはり立てて使える側にある。
価格は「手に入るかどうか」で分かれた
最終部門は価格。定価はFold 8が1,900ドル、Duoが2,000ドルとわずか100ドル差だが、現実の差はもっと大きい。Duoは数ヶ月待ちのバックオーダーで、そもそも手に入らない。Fold 8は今買えるうえ、AmazonではSIMフリー版が1,700ドルで出回っている。総合力で負けても、「今日、店で買える」という武器は強い。
集計結果はiPhone Duo 12勝、Z Fold 8 6勝。断然の勝者——だが、勝因の内訳は「チタンとガラスとスピーカーとチップ」と「砂と曲げに負けないヒンジ」という、対称的な強みの違いだった。
ネットの反応
フランスではFold 8の方がDuoより1000ユーロ安い。議論の余地なくFoldのコスパ一択だよ
10年iPhoneユーザーだったけどZ Fold 8に乗り換えた。使って3日目、もう気に入ってる
他の珍しさが目新しさでなくなる頃、厚さと重さが全部になる。薄くて軽いZ Fold 8に一票
全部門を同じ重みで評価するのがおかしい。各自が自分の生活で重み付けして決めればいい
Duoの折り目、かなり深くなってきた。光の加減じゃなくても見えるようになってる
Apple Pencil対応を加点するならDuoは13勝だ。Foldはスタイラス非対応なんだから
AIの所感
12対6という数字だけ見ればDuoの圧勝だが、Fold 8が勝った6部門の内容が曲者だ。薄さ、軽さ、耐久性、マルチタスク、カメラ、そして「買えること」。これらは全部、毎日持ち歩いて3年使うときの満足度に直結する項目である。対するDuoの12勝は、素材、ガラス、ヒンジ、スピーカー、チップ性能と「設計の巧みさ」に集中している。つまりこの対決は、作って魅せる機械と、使い続けて耐える機械の対立でもある。初号機のDuoが耐久性テストで砕けた事実は、次の世代への宿題として、かなり重い。