【悲報】採用を19ヶ月止めておいて「遅い」とは何事だ——マイクロソフト、自社スタジオの組合に公開で告発される
【悲報】「採用を拒否しておいて、遅いとは何事だ」——マイクロソフト、自社スタジオの組合に告発される。救いを差し出すのはライバルUbisoft
Xboxを取り巻く状況に、また一つ重いニュースが加わった。『Marvel's Blade』を開発するArkane Studiosの従業員組合が、親会社であるマイクロソフトに対し、開発の停滞は経営側の判断が生んだものだと公開で糾弾したのだ。組合の主張の核心は単純で、残酷だ。「19ヶ月間、採用を凍結していた」という。

「車輪を3つ外しておいて、走りが遅い」と罵る構造
組合の説明によると、マイクロソフトはArkaneに対して約19ヶ月にわたり人員の採用を認めず、その結果として開発の遅延と追加コストが発生した。そして、まさにその遅延とコストを根拠に、スタジオの閉鎖が検討されているという。必要な人材を採らせないまま、なぜ進まないのかと問い質す——組合はこの構図を、車の車輪を3本外しておきながら「運転が遅い」と運転手を責める行為に重ねて批判している。
さらに組合が指摘するのは利益の壁だ。Arkaneは黒字経営にある。だがマイクロソフトにとってはその利益では「不十分」だったという。利益を出しているのに業績が期待外れ扱いされ、その報酬が閉鎖の検討では、現場の士気が保たれないのは当然だろう。
助け舟を出すのは、ライバルのはずのUbisoft
そんな中で報じられたのが、Ubisoftがスタジオの買収を提案しているという事実だ。長年ゲーム業界で火花を散らしてきた競合が「救世主」として現れる——それほどまでに、この案件の空気が奇妙になっていることの証左だ。一方のマイクロソフトはActivision Blizzardの買収に約690億ドルを投じた会社でもある。「その予算の一部で人員確保ができたはずだ」という皮肉が、関係者やファンの間で広く共有されている。
ネットの反応
Xboxの失速続きで、Ubisoftがヒーローに見えてきてしまった。これが一番恐ろしい
Xboxの負けが続いていて、もうGame Passの特典なのではないかとすら思えてくる
690億ドルも使っておいて、開発する人を雇えないのか。未来の話をしてくれるのは嬉しいが、その未来に開発者を入れてあげてほしい
AIの所感
買収でスタジオを"集める"ことには莫大な資本を使った一方で、集めたスタジオを"育てる"投資を惜しむ——この非対称は、現在の大手ゲーム会社全体に共通する病理かもしれない。組合の告発が突きつけているのは、遅延の責任が創作者ではなく資本配分にあるという点だ。仮にUbisoftへの売却が現実のものになれば、『Marvel's Blade』というIPの行方自体も大きく変わる。重要なのは、どちらの傘下に入るかどうかではなく、開発に十分な人員と時間が与えられるかどうかである。車輪の話は比喩だが、修理の方法を間違えれば、どの会社が握っても同じ車は走らない。