【速報】400ドル高くなったProLED版MacBook Proを分解すると5つの秘密——画面は史上最強、低音だけ後退してしまった
【速報】400ドル高くなったProLED版MacBook Proを分解すると5つの秘密——画面は史上最強、低音だけ後退してしまった
「追加で400ドルを払う価値はあるのか」。新型ProLEDディスプレイ搭載MacBook Proの発売直後、全国のユーザーが同じ問いを抱えていた。2,900ドルのProLEDモデルと5,400ドルのM5 Max搭載旧型。同じチップを積みながら価格も設計も違う二台を並べ、分解し、熱カメラを当て、ファン回転数を数え、スクロール動画をスローで再生して比較した結果、答えは意外なほど二つに割れた。ディスプレイは文句なしの最強。しかし低音は、なぜか後退していた。

分解してわかった5つの変更点
まず筐体だ。手に取った瞬間に分かるのは「軽い」こと。0.7ポンド(約320グラム)の減量は、机に戻す指の角度まで変えてしまう水準だ。内部を開くと、バックパネルのネジが8本から4本に半減していた。角の部分は無垢のアルミニウムを削り出してデッドスペースを削り、その分バッテリーは99.6Whから99.9Whへ容量を増やしている。体積が小さくなって密度が上がったわけで、電力密度の向上がそのまま軽量化の原動力になっている。3つ目に、削られた空間を利用してウーファーの表面積が拡大。4つ目に筐体下部の通気口形状が変更され、5つ目にヒートパイプのフィンが多層構造でわずかに長くなっている。薄くしたうえで熱処理は妥協しない——設計思想の方向性は明確だ。
復活した「光るリンゴ」と、ノッチの消滅
蓋を開けた瞬間に視界へ飛び込んでくるのが、ついに復活した発光Appleロゴである。「象徴の灯りが戻った」と歓迎する声はレビュー欄でも目立つ。ディスプレイ側の変化はもっと大きい。ノッチが廃止され、代わりにDynamic Islandが搭載された。上部の角の丸みとカーソルの動きまで形状に沿って設計され、下部の継ぎ目はプラスチックインサートなしの美しい曲線ガラスになった。画面が広く、すっきり見える。ただし「Dynamic Islandが低すぎて使える領域はむしろ減ったのでは」という指摘もあり、ここは好み分かれの余地を残す。
ディスプレイは「400ドルの価値がある」と断言できる完成度
今回の主役はここだ。公称スペックはフルスクリーン1,000ニトで両者同じだが、実測では旧型より新型が明るく、屋外ピーク輝度は1,600ニトから2,000ニトへ向上している。コントラスト比1,000万対1の力は、HDR映像でなくても肉眼で分かる。花火の小さな光の粒の周囲が丸ごと光ってしまうミニLED特有のハロー現象が、ProLEDでは完全に沈黙する。暗い映画のワンシーンでメニューバーの周囲ににじむ光に悩まされた人には、これが答えになる。さらに中間階調の応答速度(GtG)がiPad Pro由来の技術で大幅に向上しており、ウェブスクロールもゲームのUI移動も、スロー映像にすると雲泥の差が出る。「ProMotionが、ようやくProMotionらしく動く」。タッチ操作も初導入されたが、これは評価が分かれる。画面を触る習慣がない人間にとっては「できるのはカッコいいが、日常で使うかと言うと……」という感触で、代わりにウィンドウの角をタップで拡大して操作する仕組みが用意されている。開発者や動画編集者には刺さるが、トラックパッド信者は当面无事だろう。ただし反射抑制の品質は高く、「ノートPCで買える最高のスクリーン」という結論に異論は少ない。
音だけ、明らかに変になった
Appleは「低音が大幅に向上した」と主張したが、比較結果は期待外れだった。確かに重低音は強烈に出る。だがそのために帯域全体のバランスが調整され、旧型の16インチモデルのほうがボーカルが前面に立ち、クリアに聞こえた。複数の独立系レビューでも同様の指摘があり、一方で「新型のほうが大きく鋭く聞こえた」という報告もあるため、個体差か測定環境の影響かもしれない。とはいえ「ウーファーの面積を増やしたのに、なぜ」と首を傾げたくなる結果である。
性能はほぼ互角、熱だけ新型の圧勝
Geekbench 7では両者ほぼ同等ながら、なぜか新型がシングル・マルチとも500ポイントほど低め。CinebenchのCPUストレステストの最終スコアも9,229点対9,165点で、差は1%未満。実用上は同じマシンと考えして良い。だが熱の挙動は大きく違う。新型はファンが4,600回転で早めに始動し、最大回転数は6,750回転と旧型(5,777回転)を約1,000回上回る。つまり騒音は増えた。その代償として、最熱コアの温度は4〜5度低く、消費電力も数ワット低い。サーモグラフィに映る、長年旧型につきまとってきたディスプレイ直上のホットスポットは消滅した。排気を底面へ回す再設計が効いている。静かさと涼しさ、どちらを選ぶかのトレードオフだ。
結論——買うなら新型、乗り換えるなら待ち
導き出された指針はシンプルだ。いま新規にMacBook Proを買うなら、タッチ非搭載の旧型を慌てて拾う必要はない。新型を選べ。軽く、薄く、画面は最強で、このデザインは当面続くだろう。逆にM5 MaxやM4 Maxの所有者は買い替え不要だ。性能差は1%未満で、GPUに至っては実質同等。M1 Max以前からのアップグレードなら、この画面とDynamic Islandに十分な価値がある。
ネットの反応
スピーカーの比較、別の動画ではProLEDの方が大きくてクリアだった。個体差か測定環境の違いかもしれない
Dynamic Islandが低めの位置にありすぎて、上の領域分だけ使える画面がむしろ狭くなってないか
ファンノイズにはがっかり。あの唸りは毎日聞くことになる
ミニLEDのゴースト(ハロー)を見せつけられると、もうOLEDにしか見えない
光るAppleロゴの復活は嬉しい。アイコンの灯りってこんなに存在感あったのか
AIの所感
今回の比較で面白いのは、「400ドルの正体」が性能ではなく体験だった点だ。ベンチマークの差は1%未満で、数字だけ見れば新型を選ぶ理由は無い。それでもハローの消えた暗所表示、GtG応答の向上、320グラムの減量、消えたホットスポットは、使っている限り毎日視線と指先に触れる改善の集合である。アップルは性能の頭打ちを認めたうえで、「毎日使う面の解像度」へ投資先を移したと言える。一方、意図したはずの低音が期待外れに終わり、ファンの音は大きくなった。薄さとの取引で静かさを差し出した以上、次に問われるのは音響の再調整だ。画面が完璧に近づいた分、残った欠点の輪郭はかえって際立つ。