
プレステ重鎮が語る、ゲーム業界の課題にネット騒然…
近年、家庭用ゲーム、特に「大作」と呼ばれるタイトルの開発費が天文学的な金額にまで高騰している問題が、業界の未来に暗い影を落としています。この深刻な状況について、かつてPlayStation事業を牽引した元ソニーの吉田修平氏が、海外の配信者の動画に出演し、自身の見解を語りました。
成功体験が通用しない時代へ
吉田氏によれば、PS4の時代までは、より美しく、より広大な世界を持つゲームを作ることが成功への確実な方程式でした。「ゴッド・オブ・ウォー」や「アンチャーテッド」のようなタイトルに巨額の資金を投じることが、プレイヤーの期待に応え、市場を制する王道だったのです。
しかし、プレステ5世代に突入した現在、その成功体験が通用しなくなりつつあると吉田氏は警鐘を鳴らします。なんと、PS4時代と同じ規模のゲームを開発しようとすると、そのコストは倍にまで跳ね上がってしまうというのです。この試算は複数の開発スタジオからも報告されており、莫大な投資を回収することが極めて困難になっているという厳しい現実を明らかにしました。
業界が迎える転換点
このままでは、市場に送り出されるゲームの数そのものが激減しかねません。吉田氏は、まさに今が業界全体でこれまでの常識を捨て、新たな開発手法やビジネスモデルを模索すべき転換点であると強く訴えています。
この開発費高騰の問題は、もはや一企業の問題ではなく、ゲームという文化そのものの多様性を脅かす危機と言えるかもしれません。莫大なリスクを背負って大作を狙うか、あるいは小規模でもアイデアで勝負するのか。ゲーム会社は大きな選択を迫られています。
ネット上の様々な反応
この吉田氏の発言に対し、ネット上では様々な意見が飛び交っています。
- 「今更かよ。判断が遅い」
- 「じゃあ任天堂は(投資を)回収できるの?」
- 「ある程度のところでグラフィックを抑えればいいじゃん」
- 「グラフィック至上主義の末路だよね」
- 「性能競争、血を吐きながら続ける悲しいマラソンだってずっと昔から言われてたのに」
- 「おにぎりの描写に何年もかけたとか、控えめに言っても頭おかしい」
グラフィックの進化だけがゲームの進化ではないはずです。技術的な制約の中で生まれた数々の名作のように、新たな発想が求められているのではないでしょうか。