
【朗報】Windows 11、Jscriptの30年の歴史に終止符!より安全な新エンジンへ
Microsoftは、Windows 11においてJScriptのサポートを完全に終了するわけではなく、より安全でモダンなJScriptエンジンであるJScript9Legacyに置き換えることを発表しました。
変更点の概要:
- JScript9Legacyへの移行: Windows 11バージョン24H2以降、JScript9Legacy(jscript9legacy.dll)がデフォルトで有効になり、以前のJScriptエンジン(jscript.dll)を使用していたすべてのスクリプト処理をJScript9Legacyが担当します。
- 変更の理由: 1996年に導入されたオリジナルのJScriptエンジンは、古く、現代のJavaScriptセキュリティ標準に準拠しておらず、メモリ破損やクロスサイトスクリプティング(XSS)などの脆弱性の標的となっていました。JScript9Legacyへの切り替えは、より安全で高性能なスクリプト体験を提供することを目的としています。
- 後方互換性: Microsoftは、既存のスクリプトがJScript9Legacyで期待通りに動作し続けると述べており、ユーザー側での操作は不要です。
- ロールバックオプション: 互換性の問題が発生した場合、ユーザーはMicrosoftサポートに連絡することで、古いJScriptエンジンに戻すことが可能です。
- 古いWindowsバージョンへの影響: この変更はWindows 11バージョン24H2以降に特化しており、古いWindowsバージョンでは引き続きオリジナルのJScriptエンジンが使用されます。
これは、Windows内のスクリプト言語としてのJScriptの終焉ではなく、基盤となるエンジンの置き換えであることに注意が必要です。Microsoftの目標は、レガシーなスクリプトのニーズを維持しつつ、セキュリティと互換性を強化することです。
なお、MicrosoftはVBScriptを段階的に廃止しており、2027年以降にはWindowsからの完全な削除が予定されています。これはJScriptエンジンのアップデートとは別の変更です。