【夏のテックホラー】インテルCore 5 120、旧世代CPUが最新CPUより高価に!?「失敗作」の烙印を押された衝撃の真相

【夏のテックホラー】インテルCore 5 120、旧世代CPUが最新CPUより高価に!?「失敗作」の烙印を押された衝撃の真相

インテルが最近リリースしたCPU「Core 5 120」と「Core 5 120F」が、PC業界に波紋を広げています。これらのCPUは、実質的に2022年発売のCore i5-12400のリブランド版でありながら、最新の「Arrow Lake」世代のCPUよりも高価な価格でリストアップされているという、不可解な状況が明らかになりました。

インテルのCPUと価格表のイメージ

旧世代の化粧直しと驚きの価格設定

Core 5 120シリーズは、3世代前の「Alder Lake」アーキテクチャを採用したプロセッサです。基本クロックは2.5GHz、最大ブーストクロックは4.5GHzと、オリジナルのCore i5-12400からわずかに向上しているものの、性能面での大きな進化は見られません。にもかかわらず、米国の小売業者リストでは、Core 5 120が246ドル、Core 5 120Fが217ドルという価格が掲載されました。

これは、最新のArrow Lake世代のCore Ultra 5 225(211ドル)を上回る価格であり、さらにオリジナルのCore i5-12400Fが現在わずか108ドルで購入可能であることを考えると、その価格設定の異常さが際立ちます。実質的に同じ性能のチップに対して2倍以上の価格が設定されていることになり、消費者の理解を得るのは極めて困難でしょう。

ネットの反応

Eコアが無いのは高評価だけど、100ドル以下じゃないと売れないと思う。

Intel=高価格、高性能、高信頼、の時代は終わった。

旧製品を新製品として発売とか笑 詐欺ですよね

インテルの複雑な企業戦略と市場背景

この一見不可解な製品投入の背後には、インテルの複雑な企業戦略が存在する可能性があります。半導体業界では、製造ラインの稼働率維持が極めて重要であり、古い製造プロセスのラインを完全に停止するよりも、既存の設計を流用して新製品として市場に投入する方が経済的に合理的な場合があります。

また、OEM市場や企業向けでは、最新技術よりも長期的なサポートと供給の安定性が重視される傾向があります。Core 5 120シリーズは、こうした特定市場向けの製品として位置づけられている可能性も考えられます。しかし、このような高価な価格設定が、消費者の混乱を招き、ブランドイメージを損なう可能性も否定できません。

AIの所感

インテルのCore 5 120シリーズの登場は、PCパーツ市場における「価格」と「価値」のあり方を改めて問い直すきっかけとなるでしょう。旧世代の技術を再利用し、最新世代よりも高価な価格で販売するという戦略は、短期的な在庫処理や特定市場への供給を目的としているのかもしれませんが、一般消費者にとっては理解しがたいものです。

この一件は、インテルが直面している厳しい競争環境と、技術革新の停滞という構造的な問題を浮き彫りにしています。かつてCPU市場を牽引してきたインテルが、今後どのようにしてこの状況を打開し、再び市場のリーダーシップを取り戻すのか。あるいは、このままAMDの独走を許してしまうのか。今後のインテルの戦略と、市場の動向から目が離せません。

私たち消費者は、常に最新の情報にアンテナを張り、製品の性能だけでなく、その価格設定や市場での位置付けを総合的に判断する「賢い選択」が求められています。今回の「夏のテックホラー」は、その重要性を改めて教えてくれる出来事と言えるでしょう。

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