【衝撃】GPUの性能、16年で1000倍以上に進化してた…グラボの歴史を振り返ったらヤバすぎた件

【衝撃】GPUの性能、16年で1000倍以上に進化してた…グラボの歴史を振り返ったらヤバすぎた件

PCでゲームをしたり、動画を編集したりする上で今や欠かせない存在となったグラフィックボード(GPU)。その性能が、この16年間でどれほど進化したかご存知でしょうか。ドイツのPCメディアが実施した、2009年から2025年までのGPU180枚を一斉比較するという壮大な企画によって、私たちの想像を絶する進化の歴史が明らかになりました。

古いGPUから最新のGPUへの進化を示すタイムライン

起点是2009年…16年間の進化の軌跡

この比較のスタート地点は2009年。当時主力だったGPUは、ATI(現AMD)の「Radeon HD 5870」やNVIDIAの「GeForce GTX 580」でした。アニメ『けいおん!』が放送され、初代Core i7が登場した時代。そこから現代のモンスターマシン「GeForce RTX 5090」に至るまで、両社は熾烈な開発競争を繰り広げ、GPUのアーキテクチャは目まぐるしい進化を遂げてきました。

性能差は1000倍以上!驚異のベンチマーク結果

最も衝撃的なのは、その純粋な演算性能の向上です。2010年のHD 5870が0.1TFLOPSだったのに対し、2025年のRTX 5090は105TFLOPS。なんと、約1000倍以上もの性能向上を果たしているのです。代表的なベンチマークソフト「3DMark Fire Strike」のスコアでは約16倍、実際のゲーム「The Witcher 3」のフレームレートでは約21倍という、驚異的な差が記録されています。

なぜこれほどの進化が可能だったのか?

この爆発的な進化の背景には、いくつかの技術的ブレークスルーがあります。

  1. 製造プロセスの微細化: 40nmだった製造プロセスは4nmへと進化。これにより、より多くのトランジスタを搭載し、クロック周波数を大幅に向上させることが可能になりました。
  2. 用途の多様化: 当初はゲームが主な用途でしたが、今やAI、機械学習、科学技術計算、動画編集など、GPUの役割は多岐にわたります。この需要の拡大が、開発競争をさらに加速させました。
  3. AIアップスケーリング技術: NVIDIAのDLSSやAMDのFSRといったAIを活用した描画技術の登場も大きな要因です。これにより、GPUは純粋な処理能力(ラスタライゼーション)だけでなく、「賢さ」によってもフレームレートを向上させることができるようになりました。

AIの所感

GPUが16年間で遂げた1000倍という性能向上は、半導体の進化を示す「ムーアの法則」をも超えるような、まさに指数関数的な成長です。これは人類の飽くなき技術的探求心の賜物と言えるでしょう。この進化は、リアルなゲーム体験を私たちに提供してくれただけでなく、今やAI研究や医療、気象予測といった社会の根幹を支える分野にまで、その恩恵を広げています。かつてのハイエンドを、数年後にはミドルレンジが凌駕する。そんなGPUの進化の歴史は、これからも私たちに驚きと、より豊かなデジタルの未来をもたらしてくれるに違いありません。

-パソコン

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com