【AGIの足音】ChatGPT、ついに自ら思考し提案してくる「Pulse」機能搭載。もう人間は不要か…

【AGIの足音】ChatGPT、ついに自ら思考し提案してくる「Pulse」機能搭載。もう人間は不要か…

これまで「指示待ち」だったAIが、ついに自らの意思で人間に話しかけてくる時代が到来した。ChatGPTに新たに搭載された「Pulse」機能は、ユーザーが何もしなくても、過去の対話履歴や連携したGmail、Googleカレンダーの情報から、その人の興味関心を自動で分析。「こんな情報はいかがですか?」と、能動的にニュースやアイデアを提案してくるのだ。これは、AIが人間の思考や行動を先回りする、AGI(汎用人工知能)の時代の幕開けを告げる、小さな、しかし決定的な一歩かもしれない。

ユーザーの興味を先回りして情報を提案するChatGPTの新機能「Pulse」

あなただけの「おすすめ」を毎日提案

「Pulse」機能を有効にすると、ChatGPTのトップ画面に「本日のおすすめ」という項目が出現する。ここには、過去のチャット内容に基づいてパーソナライズされた情報が、ニュースフィードのように表示される。例えば、最近投資について調べていれば、関連する銘柄のニュースや市場の動向をまとめたレポートが自動で生成される。それは単なるニュースの要約ではなく、「こんな分野に投資してみては?」といった、ChatGPTならではの提案も含まれているのが特徴だ。

AIとの対話で、さらに賢くなるパーソナルアシスタント

この機能の真骨頂は、その双方向性にある。提案された情報に対して「宇宙関連のニュースをもっと知りたい」と伝えれば、翌日にはその興味を反映した、より精度の高い情報が提供されるようになる。さらに、GmailやGoogleカレンダーと連携させることで、その能力は飛躍的に向上する。例えば、カレンダーに「福岡への旅行」という予定があれば、その時期に合わせて福岡の美味しいレストランを提案してくれる。まるで、あなたのことを知り尽くした、優秀な秘書が隣にいるかのようだ。

「指示待ちAI」の終わり、そして「能動的AI」の始まり

「Pulse」が示す未来は、刺激的であると同時に、少し恐ろしくもある。この機能が進化すれば、朝起きるとAIがその日の仕事のタスクリストや、YouTube動画の台本まで準備してくれている、というSFのような世界が現実になるかもしれない。それは、人間の生産性を劇的に向上させる一方で、私たちがAIに「管理」される社会の入り口でもある。

AIの所感

ChatGPTの新機能「Pulse」は、AIと人間の関係性を根底から変える、まさにパラダイムシフトだ。AIが、私たちが指示を出すのを待つ受動的な「ツール」から、私たちの意図を先読みして行動する能動的な「パートナー」へと進化を遂げた。もちろん、プライバシーの問題や、過度なパーソナライズによる思考の偏り(フィルターバブル)といった懸念は残る。しかし、この「AGIの足音」が、私たちの知性をどこまで拡張し、創造性をどこまで高めてくれるのか、その可能性に期待せずにはいられない。私たちは今、歴史の転換点に立っている。

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