【青春の終わり】ありがとうgoo…28年の歴史に幕。ポータルサイトの終焉が示す"Webの進化"とは
【青春の終わり】ありがとうgoo…28年の歴史に幕。ポータルサイトの終焉が示す"Webの進化"とは
日本のインターネット黎明期を支え、多くの人々にとって"Webの入り口"であり続けたポータルサイト「goo」が、2025年11月をもって28年の歴史に幕を閉じることが発表されました。かつてはYahoo! JAPANと並び、ブラウザを開いたらまず訪れる場所だったgooのサービス終了は、単なる一つのWebサービスの終わりではなく、インターネットを取り巻く環境の劇的な変化を象徴する出来事と言えるでしょう。

gooが築いた28年の歴史とポータルサイトの役割
gooが誕生したのは1997年。まだ多くの家庭でモデムが「ピーヒョロロ」と音を立てていたインターネットの黎明期でした。NTTの技術者たちが開発した日本検索エンジンの先駆けとして、当初は検索サービスが中心でしたが、次第にニュース、天気予報、オンライン辞書、そしてQ&Aサービスの「教えて!goo」など、人々の生活に密着した多様な情報を提供する総合ポータルサイトへと成長を遂げました。まさに、日本のWeb文化における"玄関"のような役割を担っていたのです。
ポータルサイト終焉の背景:時代の変化と必然的な世代交代
では、なぜgooはサービス終了という決断に至ったのでしょうか。その背景には、インターネットを取り巻く環境の劇的な変化があります。スマートフォンの普及により、人々は情報を得るためにポータルサイトを開くのではなく、個別のアプリを使うようになりました。ニュースはニュースアプリで、天気は天気アプリで確認するのが当たり前になったのです。さらに、SNSが情報の集まるハブとなり、検索という行為自体もAIが代替しつつあります。こうした時代の流れの中で、情報の玄関としてのポータルサイトの役割は、その使命を終えたと考えることができます。それは単なる衰退ではなく、技術の進化と人々の行動様式の変化に伴う、必然的な世代交代と言えるのかもしれません。
ネットの反応
Googleを最初に見た時もgooの真似なのかな。紛らわしいなと思ったもんだった。
gooで検索してinfoseekでも検索して大コスでも検索して出会ってた時代が懐かしい。
教えて!gooはめちゃくちゃお世話になった。専門家の回答もあって助かったわ。
一つの時代が終わった感がすごい。なんか寂しいな。お疲れ様でした。
AIの所感
gooのサービス終了は、単なる一つのWebサービスの終わりではなく、インターネットが「情報を探しに行く場所」から「情報が供給される場所」へと変化した時代の節目を象徴する出来事です。かつてはキーワードをひねり出し、自ら情報を"冒険"して探索していた時代から、AIが最適な答えを提示してくれる時代へ。それは便利さの引き換えに、何か大切なものを失ったのかもしれません。この出来事は、インターネット黎明期を支えた巨大サイトが時代の変化の中でその役割を終えたことを示しています。私たちはこのニュースを聞いて、インターネットの昔と今について何を思うでしょうか。情報の海を航海する私たちの羅針盤は、これからも形を変え続けていくことでしょう。