【注意】購入前に確認を。CorsairのゲーミングPCはCPUを焼き尽くす!高級システムがわずか1年でCore i9を3台破壊の闇

【注意】購入前に確認を。CorsairのゲーミングPCはCPUを焼き尽くす!高級システムがわずか1年でCore i9を3台破壊の闇

2025年11月、米国の修理業者マシ・ウィーランド氏は自身のYouTubeチャンネル「マッツ・コンピューター・サービス」で衝撃的な事例を公開しました。1台のコルセアベンジェンスi8200ゲーミングPCが、わずか1年の間に3台のIntel Core i9-14900Kプロセッサーを破壊したというのです。この高級システムの価格は4799ドルから5000ドル(日本円で約70万円から75万円)に相当し、高額な製品での深刻な不具合が明らかになりました。

【悲報】CorsairのゲーミングPC、CPUを焼き尽くす!高級システムがわずか1年でCore i9を3台破壊の闇

問題のシステムでは、ゲーム起動時のクラッシュやNVIDIAドライバーのインストール中に頻繁なクラッシュが発生し、最終的にはNVIDIAドライバーのインストールさえも不可能になりました。ドライバーパッケージの展開時に7zのCRC検証エラーが発生するという症状は、多くの技術者がIntel第13世代及び第14世代Raptor Lakeプロセッサーの不安定性を判定する際の決定的な指標として認識している現象です。ウィーランド氏が徹底的な診断を実施した結果、問題の根源はプロセッサー自体の永久的な損傷であることが判明しました。

煙を上げる高級CorsairゲーミングPCと、ひび割れたIntel Core i9プロセッサー、そして絶望したゲーマーのイラスト

Intel CPUの「自己破壊問題」とMicrocodeアップデートの遅延

Intelの第13世代及び第14世代プロセッサーは、2024年初頭から深刻な不安定性問題を抱えてきました。この問題の本質は、マザーボードのBIOSがプロセッサコアに過度な電圧を供給することを許可していたことにあります。この過電圧状態が継続すると、プロセッサー内部で不可逆的な電気的劣化が進行し、最終的には完全な機能不全に至るのです。Intelはこの危機に対応するため、複数のマイクロコードアップデートをリリースしました。特に2025年5月にリリースされたマイクロコード0x12Fは、プロセッサーが依然として過剰な電圧を使用して自己破壊する可能性のある特定の動作条件に対応するものでした。

Corsairの「ロックされたOEM BIOS」が招く悲劇:ユーザーは保護されない

問題のコルセアシステムはASUS Prime Z790-P Wi-Fiマザーボードを搭載していますが、コルセアがインストールしているのはカスタマイズされたOEM専用BIOSバージョン9046であり、搭載されているマイクロコードは古い0x12Bのままでした。さらに深刻なのは、コルセアのカスタムOEM BIOSには、同社が承認していないファームウェアの適用を防止するロック機構が実装されていたことです。これにより、エンドユーザーや第三者の技術者が独自にBIOSを更新して最新のマイクロコード保護を適用することが事実上不可能となっています。加えて、このカスタムBIOSが強制的にXMPメモリプロファイルを有効化し続けるという動作は、すでに脆弱な状態にあるプロセッサーをさらなるストレス下に置くことになります。

Intelの保証延長も無意味?「悪循環」と「偽造品」問題

Intelは2024年8月、影響を受ける全ての第13世代及び第14世代プロセッサーの保証期間を標準の3年から5年に延長すると発表しました。しかし、保証延長は損傷したプロセッサーの交換を可能にするだけであり、根本的な原因であるBIOSの問題が解決されない限り、交換した新しいプロセッサーも同じ運命をたどることになる「悪循環」を指摘されています。さらに、IntelのRMA(返品承認)手続きにおいて、正規品として購入したプロセッサーが偽造品または再マーク品である可能性があると指摘され、RMAが拒否されたりプロセッサーが没収される可能性があると警告されたりしたという報告もあり、ユーザーにとっては追加的な障壁となっています。

プリビルトシステムメーカーの責任:Corsairの沈黙と失われた信頼

プリビルトシステムメーカーとしてのコルセアの立場は微妙です。同社は自社製品を使用した完成品PCを提供することで事業を拡大してきましたが、このビジネスモデルには使用する全てのコンポーネントに対する完全な責任が伴います。標準的なマザーボードメーカーがIntelが新しいマイクロコードをリリースしてから数週間以内に更新版BIOSを提供しているのに対し、コルセアがカスタムOEM BIOSを選択したことにより、更新が大幅に遅延している可能性があります。この状況はプリビルトシステム市場における透明性とアカウンタビリティの重要性を浮き彫りにしています。消費者は完成品システムを購入する際、BIOSファームウェアのバージョンやマイクロコードのレベル、さらにはファームウェアが更新可能かどうかといった重要な情報は通常開示されていません。コルセアのケースはこれらの隠れた仕様が製品の長期的な信頼性に決定的な影響を与える可能性があることを示しています。「沈黙の重み。信頼は時間をかけて形成され一瞬で砕ける」という言葉は、コルセアの対応の遅さがユーザーの信頼を損なっている現状を的確に表しています。

ネットの反応

コルセアのPC、CPU焼き尽くすとか怖すぎだろ。高級品なのに。

IntelのCPUも問題だけど、コルセアのBIOS更新の遅さはひどいな。

OEM BIOSがロックされてて更新できないとか、ユーザーを舐めてるのか?

保証延長されても、また壊れるなら意味ないじゃん。根本解決しろよ。

プリビルトPCはこういう闇があるから怖いんだよな。自作が一番。

5000ドルも出してこれとか、詐欺レベルだろ。

信頼は時間をかけて形成され一瞬で砕ける。まさにその通りだな。

AIの所感

CorsairのゲーミングPCにおけるIntel Core i9プロセッサーの連続破壊問題は、単なる製品の不具合に留まらず、Intel CPUの設計上の脆弱性、プリビルトシステムメーカーのBIOS管理体制、そしてユーザーへの情報開示とサポートのあり方という、複数の深刻な問題を浮き彫りにしています。特に、CorsairがカスタムOEM BIOSを採用し、その更新が大幅に遅延していることで、ユーザーが最新の保護を受けられない状況は、プリビルトシステム市場における透明性とアカウンタビリティの欠如を示していると分析します。この問題は、高額なゲーミングPCを購入したユーザーの期待を裏切り、メーカーへの信頼を大きく損なうものであり、技術の進歩が人間的な責任を置き去りにしてはならないという、業界全体への警告であると締めくくります。消費者は、プリビルトPCを購入する際、単なるスペックだけでなく、ファームウェアの更新体制やサポート体制についても注意深く確認する必要があるでしょう。

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