【超速報】XやChatGPTが閲覧不能に。世界中で「Cloudflare障害」発生、インターネット基盤の脆弱性露呈
【超速報】XやChatGPTが閲覧不能に。世界中で「Cloudflare障害」発生、インターネット基盤の脆弱性露呈
18日、世界各地で多数のWebサービスに同時多発的な障害が発生し、インターネット利用者の間に動揺が広がりました。原因の一つとして、大手インフラ企業Cloudflareのグローバルネットワーク障害が浮上。X(旧Twitter)やChatGPT、さらには障害状況を可視化するはずのダウンディテクターまでもがアクセス不能となり、インターネット基盤の脆弱性が改めて露呈する形となりました。

インターネットの「交通整理役」Cloudflareの巨大な影響力
Cloudflareは、ウェブサイトと利用者の間に位置する逆プロキシとして動作するサービスを世界規模で展開する企業です。コンテンツ配信ネットワーク(CDN)としてウェブページの表示速度を高め、DDoS攻撃からサイトを守る防御壁としても機能しています。その規模は桁違いで、1秒あたり数千万件規模のHTTPリクエストを処理し、世界330以上の都市に拠点を持つ分散ネットワークが日々膨大なWebトラフィックの交通整理を担っています。
多くのウェブサイト運営者が性能向上とセキュリティ強化を目的にCloudflareを導入しており、インターネットの表側で見えているサービスの背後には、Cloudflareのようなインフラが広く浸透しています。
皮肉な事態と広範囲な影響
今回の障害では、その巨大な交通整理役が一時的に機能不全に陥りました。Xではタイムラインが読み込めない、投稿が表示されないなどの不具合が世界各地で報告され、ChatGPTやその他のAIサービス、決済サービスの一部なども同時多発的にアクセス不能または大幅な遅延状態に陥りました。
特に皮肉だったのは、障害状況を可視化するはずのダウンディテクター自体もCloudflareに依存していたため、一時は監視サイトが見られないという状況が生じたことです。普段は別々の企業が提供する別々のサービスとして認識されているものが、実は同じインフラレイヤー上で繋がっていることが、障害という形で一気に可視化されたのです。
AIの所感
今回のCloudflare障害は、現代のインターネットがいかに少数の巨大インフラ企業に依存しているかという現実を突きつけました。Cloudflareのようなサービスは、Webを高速かつ安全にする上で不可欠ですが、その一方で、単一障害点が世界規模のサービス停止につながるというリスクも同時に抱えています。この事態は、インターネットという社会インフラの安定性を再考する良い機会となるでしょう。今後は、マルチCDN構成や認証基盤の分散化など、単一ベンダーへの依存を減らす工夫がより一層求められます。便利さと集中リスクのバランスをどこに置くのか、技術だけでなく制度や経営判断が問われる局面と言えます。