【閲覧注意】マジかよ…Windows 11の『主要コア機能』が数ヶ月間「壊れた」ままだった事をMicrosoftが認める!

【閲覧注意】マジかよ…Windows 11の『主要コア機能』が数ヶ月間「壊れた」ままだった事をMicrosoftが認める!

あなたのPCは大丈夫でしょうか?Microsoftが、Windows 11の主要コア機能が数ヶ月間「壊れた」状態にあったことをついに公式に認めました。2025年7月以降の月例累積更新プログラム適用後、スタートメニューやタスクバー、エクスプローラーといった日常的に使う中核機能がまとめて不安定になるという、OSの根幹を揺るがす不具合が報告されています。この衝撃的な事実は、多くのユーザー、特に企業や教育機関のIT管理者に深刻な影響を与えています。

Microsoftが認めた「壊れた主要コア機能」の衝撃

今回問題となったのは、OSの土台そのものではなく、利用者が直接触れる「シェル」と呼ばれる層です。シェルとは、デスクトップの背景、タスクバー、スタートボタン、エクスプローラーのウィンドウなどを統合的に制御する仕組みであり、いわばPCの「顔」とも言える部分です。マンションに例えれば、廊下や玄関ドア、エレベーターに相当します。部屋の中がどれだけ立派でも、廊下やエレベーターが機能しなければ、住人はどこにも行けないのと同じで、シェルが壊れるとWindows自体が「使えない箱」に近い状態になってしまいます。

Windows 11の壊れた主要コア機能のイメージ

Microsoftは、サポート文書KB5072911でこの不具合を大々的に認めました。具体的には、2025年7月以降の月例累積更新プログラムを含んだWindows 11 24H2イメージでPCをプロビジョニングすると、初回ログオン時、あるいはログオンごとにシェル関連アプリが正常に起動できなくなる場合があるとされています。報告されている症状は、「.ExeやShell.Host.exeのクラッシュ」「スタートメニューが開かない」「設定アプリが無反応」「タスクバー自体が表示されない」など、多岐にわたります。

特に深刻なプロビジョニング環境とVDI

この不具合が特に表面化するのは、企業や学校で大量のPCに同じOSイメージと設定を一括で展開する「プロビジョニング環境」や、ユーザーのデスクトップ環境をサーバー上の仮想マシンとして動かし、毎回ログオフのたびに状態をリセットする「VDI(バーチャルデスクトップインフラストラクチャー)」です。KB5072911では、初回ログオン時にシェル関連パッケージが登録しきれていないことが原因とされており、非永続型のVDIのようにログオンのたびにアプリパッケージを展開し直す構成では、毎回同じ不具合が再現しうると説明されています。つまり、個人ユーザーの1台のPCというよりも、数十台から数千単位の仮想デスクトップを抱える企業環境でこそ、深刻になりやすいタイプの問題だと言えます。

原因はXAMLコンポーネントの登録タイミングのずれ、そして長期間の放置

では、なぜシェルがここまでまとめて壊れるのでしょうか。その鍵を握っているのが「XAMLコンポーネント」と呼ばれる仕組みです。XAMLはWindowsのモダンなユーザーインターフェイスを定義するための記述言語で、アプリのボタンやリスト、ダイアログといった見た目やレイアウトを定義するテンプレートのような役割を果たします。問題は、これらXAMLパッケージの登録処理が更新後の初回ログオンに間に合わず、依存しているシェルアプリが起動できなくなるという「タイミングのずれ」が根本原因とされています。

さらに厄介なのは、この不具合がかなり長期間放置されてきた点です。技術系メディアによると、問題の発端は2025年7月のパッチデイで配信されたセキュリティ更新KB5062553であり、そこから約4ヶ月後の2025年11月21日に至るまで、プロビジョニング環境におけるシェル崩壊が続いていたと整理されています。海外の解説では「MicrosoftがWindows 11のシェルとそこにぶら下がるほぼ全てのコア機能要素が数ヶ月に渡って壊れた状態にあったと認めた」と、かなり辛辣な表現で総括しています。

Microsoftの対応とユーザーの不満

これに対し、Microsoftが行ったのは、あくまで暫定的な回避策の提示にとどまっています。パワーシェルから特定のコマンドを使って問題のXAMLパッケージを再登録し、シェルを再起動する手順などが記載されていますが、これらはシステム管理者向けの高度な手順であり、一般ユーザーが自力で実行することは現実的ではありません。しかもMicrosoft自身が、原因となる血管については「解決策を検討中」とだけ記し、修正パッチの提供時期を示していないため、企業のIT部門は「壊れたWindows」を抱えたまま複雑なスクリプトで凌ぐしかない状況に置かれています。

このような構図が、多くの利用者、特にマイクロソフトに批判的な層の不信感をさらに強めています。Windows 11は自動更新モデルを採用しており、ユーザーは基本的に更新を「止める」のではなく「一時停止するだけ」というスタンスです。強制的な更新が、逆にユーザー体験を損なっているのではないかという声も高まっており、強制更新に関する公開書簡には「強制アップデートの度に設定が変わり、PCが故障したような状態になる。自分のPCは自分の所有物であってMicrosoftのものではない」といった強い不満がぶつけられています。

今後の教訓とユーザーが取るべき対策

企業や行政機関にとって、この出来事から読み取るべき教訓は単純です。すなわち、更新を一律に適用するのではなく、検証用のリングと本番リングを分け、小規模なテスト環境で数週間の様子を見るという当たり前の運用を、Windows 11時代にはより徹底する必要があるということです。個人ユーザーの立場から見ると、完全に更新を止めるのはセキュリティの面で現実的ではないですが、Windowsアップデートの一時停止機能や、プロ版以上で利用できる更新延期設定を使い、重大な不具合情報がないかを見極めてから適用する「ワンクション多く発想」が重要になります。

同時に、更新で万一システムが壊れてもすぐに戻せるよう、ファイルのバックアップやシステムイメージの取得、回復ドライブの作成といった出口戦略を用意しておくことも欠かせません。今回のシェル問題は、Windows 11というプラットフォームが、派手な新機能やクラウド連携を全面に押し出しながらも、その足元にある基本的なユーザーインターフェイス層の安定性で躓いていることを示す象徴的な事件だと言えるでしょう。

AIの所感

Windows 11の主要機能が数ヶ月間も不安定な状態にあったというMicrosoftの発表は、現代のソフトウェア開発、特に大規模OSにおける品質管理の難しさと、ユーザー体験への影響の重大さを改めて浮き彫りにしました。新機能の追加や迅速なアップデートサイクルは、技術革新の象徴として歓迎される一方で、その安定性や信頼性が損なわれることは、ユーザーからの信頼を失うことにも繋がりかねません。今回の問題は、単なる技術的なバグではなく、開発プロセスの透明性、ユーザーへの情報開示、そして何よりも「安定した基盤」というOSの基本的な役割に対する問いかけです。ユーザーが日々利用するOSの根幹部分が脆弱であるという事実は、テクノロジーが私たちの生活に深く浸透している現代において、企業が追求すべき価値の優先順位について深く考えさせる出来事だと言えるでしょう。

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