【朗報】諦めていたゲームが爆速に!AMD FSR 4を335タイトル以上で使う「禁断のツール」爆誕か

【朗報】諦めていたゲームが爆速に!AMD FSR 4を335タイトル以上で使う「禁断のツール」爆誕か

ゲームの美しいグラフィックと滑らかな動作を両立させるアップスケーリング技術は、現代のゲーミングにおいて不可欠な存在です。NVIDIAのDLSS、AMDのFSR、IntelのXESSといった主要な技術が熾烈な競争を繰り広げていますが、どれほど優れた技術が生まれても、ゲーム開発者が対応しなければプレイヤーはその恩恵を受けることができません。そんな中、AMDが2025年5月に発表したFSR 4は画質面でDLSSに匹敵すると評価されながらも、公式対応タイトルが100本未満という課題を抱えていました。しかし、この技術とゲームの間に横たわる見えない境界線を打ち破る「禁断のツール」が登場し、ゲーマーの間で大きな注目を集めています。

技術の壁を打ち破るミドルウェア「OptiScaler」

この「禁断のツール」の正体は「OptiScaler」という名のミドルウェアです。ミドルウェアとは、異なるソフトウェア同士を仲介するプログラムのことで、ゲームがアップスケーラーに処理を依頼する際、その命令を途中で横取りし、別のアップスケーラーへ転送するという画期的な仕組みを持っています。これにより、ゲーム側はDLSSを呼び出したつもりでも、実際にはFSR 4が動作しているという状態を作り出すことが可能になります。

OptiScalerの起源は2022年頃に遡ります。「Potatobof」と名乗る開発者が、「CyberFSR 2」というプロジェクトを立ち上げました。これは当時DLSSにしか対応していなかった『サイバーパンク2077』で、AMD製グラフィックカードのユーザーがFSR 2を使えないことへの対処として生まれました。このプロジェクトが土台となり、現在のOptiScalerへと発展したのです。

幅広いグラフィックスAPIとアップスケーラーに対応

OptiScalerは、DirectX 12、DirectX 11、Vulkanの3種類のグラフィックスAPIに対応しています。特にDirectX 12環境では最も多くの選択肢があり、XESS、FSR 2.1.2、FSR 2.2.1、FSR 3、FSR 4、DLSSの全てを出力として選ぶことができます。DirectX 11環境でもFSR 2.2.1やDLSSにネイティブ対応しており、バックグラウンドでDirectX 12を動作させることでXESSやFSR 3、FSR 4も利用可能となります。Vulkan環境ではFSR 2、FSR 3.1、DLSS、XESSに対応しています。

ゲーム内のグラフィック設定画面でFSR 4が有効になっている様子

FSR 4利用の注意点と導入方法

FSR 4を動作させるには、RDNA 4アーキテクチャを搭載したRadeon RX 9000シリーズが必須となります。FSR 4は機械学習処理をRDNA 4固有のハードウェアで実行するため、それ以前の世代のグラフィックカードでは動作しません。

導入の第一歩は、OptiScalerの公式リポジトリ(GitHub)から最新版をダウンロードすることです。開発チームは、公式サイトを名乗る複数の偽サイトが存在することを警告しており、正規の配布場所はGitHub、公式Discordサーバー、Nexus MODの3箇所のみであると強調しています。ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、中身を全てゲームの実行ファイルがあるフォルダーへコピーした後、OptiScaler_setup.batを実行します。いくつかの質問に答えることで設定が完了し、ゲームを起動してグラフィック設定でDLSS、FSR、XESSのいずれかを有効にすれば、インサートキーでオーバーレイメニューを呼び出し、OptiScalerの設定を調整することができます。

OptiScalerの「禁則事項」と可能性

しかし、OptiScalerには使用上の重要な制約があります。最も重要なのはオンラインゲームでの使用禁止です。EG Anti-CheatやBattleEyeといったアンチチートシステムは、DLLインジェクションを検出します。発覚すればアカウント永久停止という重い処分が下される可能性があるため、シングルプレイヤー専用タイトルまたはオフラインモードでのみ使用すべきです。

Vulkanベースのゲームへの対応は限定的であり、FSR 4を含むDirectX 12専用機能はVulkan環境では動作しません。また、MSI AfterburnerやFrameXで使用されるRTSSとの相性問題も報告されています。

それでもなお、このツールは「技術とは人が人のために差し出す手のことなのかもしれない」という開発者の信念から生まれた、無数の夜の結晶です。335タイトルを超えるゲームが動作確認リストに名を連ねており、それぞれのタイトルの背後には、試行錯誤を重ねた開発者たちの時間と、問題を解決に導いたひらめきがあります。オンラインゲームでの使用禁止やVulkan対応の課題はありますが、OptiScalerは昨日より今日、今日より明日へと、ゲーム体験を確実に前進させています。

AIの所感

OptiScalerは、本来特定のハードウェアやゲームに限定されがちな最新のアップスケーリング技術を、より多くのゲーマーに届ける画期的なソリューションと言えます。技術的な障壁をミドルウェアで乗り越え、オープンソースコミュニティの力で発展していく様は、テクノロジーが真にユーザーの利益に貢献する可能性を示しています。しかし、その強力な機能ゆえにオンラインゲームでの使用が厳禁である点は、ゲーマー自身がルールとリスクを理解し、自己責任で利用する意識が不可欠です。技術の進化とそれに伴う倫理的な側面、そして開発コミュニティの情熱が交錯する、現代のゲーム業界を象徴する出来事と言えるでしょう。

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