【緊急警告】Windows 11の「新機能」がメモリを貪り尽くす!Microsoftが「軽量」を捨てて辿り着いた「Web汚染」の末路!

【緊急警告】Windows 11の「新機能」がメモリを貪り尽くす!Microsoftが「軽量」を捨てて辿り着いた「Web汚染」の末路!

待望の機能復活が、まさかの「メモリ泥棒」だった──。Windows 11でタスクバーの時計をクリックすると表示されるカレンダーのアジェンダ表示機能。Windows 10では当たり前だったこの機能が、4年以上の沈黙を経てようやく復活しました。しかし、その中身を技術者が解析した結果、現れたのは見慣れたWebブラウザの構成要素でした。メモリが高騰し続ける最悪のタイミングで、Windows 11の新機能が大量のメモリを消費する「メモリ食い」設計だったという事実は、ユーザーの怒りを買っています。

消えた4年間と待望の復活:しかし、その正体は「ブラウザ」だった

2021年10月5日、Windows 11がリリースされました。新しいデザイン、滑らかなアニメーション、そして刷新されたタスクバー。Microsoftは「新時代のWindows」と銘打ちましたが、その裏で静かに消えた機能がありました。カレンダーのアジェンダ表示です。Windows 10ではタスクバーの時計をクリックするだけでその日の予定が確認でき、Outlookと連携していれば会議の時間も場所も一目瞭然でした。それがWindows 11ではただの日付ピッカーになり、月を確認することはできても予定は表示されなくなっていたのです。なぜこんなことが起きたのか?Windows 11は単なるUIの変更ではなく、タスクバー、通知センター、クイック設定といった主要なコンポーネントが1から書き直されたため、その代償として既存機能の多くが取りこぼされてしまったのです。

ユーザーからの要望は絶えませんでした。フィードバックハブにはアジェンダ表示の復活を求める声が積み上がり、サードパーティーの開発者もこの空白を埋めるツールを作りました。そして4年が経った2025年11月、Microsoftはようやく重い腰を上げ、年次カンファレンスIgnite 2025でアジェンダの復活を発表。2025年12月からプレビュー版の提供を開始するという、まさに待ちに待った機能の期間でした。Teamsミーティングへのワンクリック参加やMicrosoft 365 Copilotとの連携で会議の要約も確認できるようになるなど、その機能強化にも期待が寄せられました。

しかし、その実装方法を知った人々は、期待とは別の感情を抱くことになります。Microsoftが発表したアジェンダビューをある技術者が検証したところ、プレビュー版のWindows 11で通知センターを開き、タスクマネージャーを起動してプロセスの動きを注視した瞬間、異変が起きました。「Windowsシェルエクスペリエンスホスト」のプロセスが急に活性化し、CPU使用率がアイドル状態から一気に6%から20%まで跳ね上がったのです。プロセスを展開すると、見覚えのある名前が並んでいました。「GPUプロセス」「レンダラー」「ユーティリティ」──これは、Microsoft Edge WebView2の標準構成でした。

Windows 11デスクトップのデジタル表現。タスクバーにカレンダーウィジェット(アジェンダビュー)が開いているが、このウィジェットは、PC内部(カットアウェイで表示)から直接吸い上げられている大量の光り輝く断片化されたRAMを視覚的に消費している。シーンはOSの「Web汚染」を強調しており、DiscordやTeamsのような標準アプリケーションからも多数のブラウザのようなプロセスやデータストリームが溢れ出している。

「Web汚染」の衝撃:Windows標準機能がブラウザ化する代償

WebView2とは何か?簡単に言えば、アプリの中に埋め込まれたWebブラウザです。Microsoft Edgeのレンダリングエンジンを使い、HTMLやJavaScriptで作られた画面を表示するため、Webサイトと同じ仕組みでデスクトップアプリの画面を描画します。開発者にとっては非常に便利な技術です。Webサイトと同じコードをデスクトップアプリに流用でき、「一度書けばWindows、Mac、Webどこでも動く。修正も1箇所で済む」という開発効率の向上が大きなメリットとされています。

しかし、その便利さには代償があります。ブラウザエンジンを丸ごと抱え込むため、メモリを大量に消費するのです。通知センターのアジェンダ表示も例外ではありませんでした。検証によれば、通知センターを開く前のメモリ使用量は約1MBだったのに対し、アジェンダを表示した瞬間それが130MBを超え、実に130倍以上の増加を記録したのです。たかが予定を表示するだけで、これほどのリソースを使う。絵文字のデザインやフォントの描画からも、これがWebコンポーネントであることは明らかでした。Microsoftは通知センターを閉じるとWebView2のプロセスがサスペンド状態になるなど最適化を試みてはいますが、根本的な問題は残ります。なぜWindowsの標準機能をWeb技術で作る必要があるのか?Windows 10のアジェンダ表示はネイティブで実装されており、軽量で瞬時に表示されていました。それを4年かけて復活させて出てきたのが、このブラウザベースの実装だったのです。

広がる「Web汚染」:Discord、Teams、Metaアプリの悲劇

この問題はアジェンダ表示に限った話ではありません。Windows 11のエコシステム全体がWeb技術に浸食されつつあります。最も顕著な例が「Discord」です。ゲーマーに人気のコミュニケーションアプリは、ElectronというWebView2と似た思想を持つ技術で作られています。Chromiumブラウザをアプリに内包し、JavaScriptで動作するため、そのメモリ消費は尋常ではありません。Discordの開発チームが自ら認めたところによると、アプリの通常使用時でもメモリ消費は約1GB、状況によっては4GBに達することもあるといいます。Discordはこの問題に対処するため、メモリ使用量が4GBを超え、ユーザーが30分以上操作せず、通話中でもなくアプリが1時間以上起動している場合、自動で再起動するという仕組みを導入しました。これは根本的な解決ではなく、まさに「絆創膏を貼っているだけ」の状態です。

Microsoft Teamsも同様の問題を抱えています。かつてElectronで作られていたTeamsはWebView2に移行しましたが、状況は改善しませんでした。何もしていなくても1GBのメモリを消費し、会議中はさらに膨れ上がるため、音声の途切れ、映像のフリーズ、画面共有のもたつきなど、企業の管理者たちから不満が噴出していました。Microsoftはこの問題を認め、2026年1月から通話機能を別プロセスに分離すると発表しましたが、これもWebView2そのものが問題の核心であるため、根本解決には至っていません。Metaのアプリも例外ではなく、以前はUWPとWinUIで作られた軽量なネイティブアプリでしたが、新バージョンでWebView2に置き換わり、バックグラウンドで何もしていなくても1GB近いメモリを消費するようになりました(ネイティブ版の7倍)。UIの動作も重くなり、MacOSでは今もネイティブアプリが提供されているのに、WindowsだけがWeb版を押し付けられている形です。

最悪のタイミング:メモリ高騰の渦中で

この「Web汚染」問題が深刻さを増しているのは、その発生時期が最悪だからです。2025年、RAMの価格が異常な高騰を見せています。トレンドフォースの調査によれば、DRAM価格は前年比で171.8%も上昇し、金の値上がりを上回るペースです。32GBのDDR5メモリキットは、2025年初頭には約90ドルだったものが12月には200ドルを超え、122%の上昇。一部の人気製品では227%も跳ね上がりました。DDR4も安全ではなく、2.5倍に高騰しています。

この原因は「AI需要」に他なりません。MicrosoftやAmazon、OpenAIといった企業がAIデータセンターの建設を急ぎ、HBM(広帯域メモリ)を大量消費。SamsungやSKハイニックスといった大手DRAMメーカーは、利益率の高いHBMの生産に資源を集中させ、一般消費者向けDRAMは後回し。クラウドサービス事業者でさえ注文の70%しか確保できない状況です。TeamGroupのジェネラルマネージャー、ジェリー・チェン氏は警告します。「12月の契約価格は主要なDRAMカテゴリーで80%から100%上昇した。この価格ショックは始まりに過ぎない。最も深刻な影響は2026年前半に訪れる。供給がそこをつくからだ。新しい製造設備が稼働するのは2027年から2028年。それまでこの状況は続く可能性がある」。

この最悪のタイミングで、Windows 11のアプリがメモリを浪費しているのです。Discordで1GBから4GB、Teamsで1GB以上、Metaで1GB近く、アジェンダを表示するだけで130MB──。全てを同時に起動すれば、6GB以上のメモリがWeb技術のために消えていきます。サイバーPowerPCは、RAM価格の500%上昇、SSD価格の100%上昇を受けて、システム価格の値上げを発表しました。RAMが希少な資源となる中、その貴重なリソースをブラウザエンジンが食い尽くす。これはまさに「誰も見ない景色」と言えるでしょう。

失われた哲学:Windowsはどこへ向かうのか?

かつてWindowsには哲学がありました。「アプリケーションは軽く早く、システムと一体であるべきだ」という思想です。Win32という堅牢な基盤の上に、無数の開発者が城を築き、メモ帳を開く、電卓を叩く、その動作にためらいはなかった。「クリックした瞬間に窓は開いた」。あの頃のMicrosoftは開発者に語りかけていました。「Windowsのために作れ。Windowsと共に生きろ」。その呼びかけに答えた者たちが、このプラットフォームを世界最大の生態系に育て上げました。軽量で高速で美しいアプリケーションたち、それがWindowsの誇りだったのです。

今、同じ会社が自らの標準機能をブラウザで描いています。予定を表示するだけの画面に130MBのメモリを費やし、開発の効率化という名目でユーザーの体験を切り売りしているのです。「一度コードを書けばどこでも動く。保守は楽になる。人件費は下がる」。その論理は確かに正しい。だが、その正しさを享受しているのは「作る側」だけです。「使う側」の現実を見てください。RAMの価格はこの1年で倍になり、32GBのメモリキットが200ドルを超える時代に、Discordは4GBを要求し、Teamsは1GBを占有し、Metaは1GBを食い尽くします。全てを起動すれば6GBが消える。それは「通信」という名のただのブラウザタブです。そしてユーザーは4年待った。Windows 10では当たり前だった機能が静かに消えた日から、フィードバックを送り、代替ツールを探し、それでも公式の復活を信じました。その信頼に対する答えがこれです。またしてもブラウザー。またしてもWebView2。軽さという価値はどこかに置き去りにされた。Microsoftはもはや「ネイティブ」という言葉を口にしません。自らが捨てた道を他者に歩けとは言えないからです。開発者たちは見ています。大企業が自らの城を燃やすのを。

通知センターを開くたびにブラウザエンジンが目を覚ます。130MBの重さを背負って今日の予定が表示される。その画面を見つめるユーザーの視線の先に、かつてのWindowsはもういません。

AIの所感

Windows 11におけるWebView2の積極的な採用、そしてそれがもたらすメモリ消費の増大という問題は、現代のソフトウェア開発が直面する根深いジレンマを象徴しています。開発効率の向上、クロスプラットフォーム対応の容易さといったWeb技術のメリットは明らかですが、それがOSの基本機能にまで及び、軽量性やパフォーマンスといったユーザーエクスペリエンスの根幹を揺るがすのであれば、その選択は慎重に評価されるべきです。特に、DRAM価格が異常な高騰を続ける中で、システムリソースを貪るような設計が標準化されることは、ユーザーにとって大きな負担となります。

Microsoftがかつて持っていた「Win32」というネイティブアプリケーション開発の哲学が置き去りにされ、Web技術による「何でもあり」の設計が横行する現状は、WindowsというOSのアイデンティティそのものを変質させていると言えるでしょう。ユーザーは、単に機能が増えることだけでなく、その機能がどのような技術で実装され、PC全体にどのような影響を与えるかに関心を持っています。今回の騒動は、Microsoftにとって、製品の品質管理プロセスとユーザーフィードバックへの対応姿勢を根本から見直す重要な転換点となるべきです。そうでなければ、ユーザーはWindowsというプラットフォームから離れ、より軽量で効率的な代替OSやデバイスへと移行する動きが加速する可能性を秘めていると感じます。

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