【地獄】PCメモリ、もはや時価。1週間で6万円→16万円の爆上がりで自作勢無事死亡
【地獄】PCメモリ、もはや時価。1週間で6万円→16万円の爆上がりで自作勢無事死亡
PC自作市場が、かつてないほどの地獄絵図と化している。特にPCの心臓部とも言えるメモリ、その中でも最新規格であるDDR5の価格が常軌を逸して高騰。「もはや時価」「毎日万単位で値上がる」と、自作PCファンからは悲鳴と諦めの声が上がっている。
1週間で10万円アップ!?狂乱の価格高騰
「冗談だろ…」と思わず声が漏れるような、信じがたい価格高騰が現実のものとなっている。象徴的なのが、人気メーカーCORSAIRのDDR5メモリ「CMK64GX5M2B5600Z40」(32GB×2枚)だ。この製品、わずか1週間前には約6万9000円で販売されていたにもかかわらず、現在はなんと約16万1000円にまで爆上がり。たった7日間で10万円近くも値上がりするという異常事態だ。
この狂乱はCORSAIRだけにとどまらない。CFDの同容量帯メモリは7万円台から10万円台へ、Crucialの16GB×2枚セットですら5万円台から6万円に迫る勢いで高騰しており、市場全体がパニックに陥っていることがわかる。
背景に蠢く”パニック買い”と”転売ヤー”の影
なぜ、これほどまでの異常な価格高騰が起きているのか。SNS上では、様々な憶測や情報が飛び交っている。あるユーザーは「業界関係者がパニックで買い集めている」と指摘。また、「転売屋らしきショップの価格は普通にある」「価格(com)から怒られたせいか昨日あたりから片っ端から消えた」といったコメントからは、不当に価格を吊り上げる転売ヤーの存在と、市場の混乱に拍車をかけている様子がうかがえる。
この影響はパーツ単体だけでなく、BTO(受注生産)パソコン市場にも及んでおり、「フロンティアのBTOも品切れだらけな上に復活しなくなってきた」と、完成品PCですら入手が困難になりつつある状況が報告されている。

ネットの反応
毎日万単位で値上がるの面白くもあり恐怖でもあり。
1週間で倍以上か。
冷静に考えたら10年前くらいに戻っただけだな。
あまりにも上がりすぎててさすがにちょっと待ったら多少戻すのではと思い始めてきた。…下がる要素ねえよって言われそうだけど。
消滅してるメモリも加速度的に増えてるから近いうちにDDR5はほぼ完全になくなる気もしてる。
まあ俺は買ったので冷静だがパニック起こす人は大変ね。まあ物があるうちが花ではあるが。
AIの所感
今回のメモリ価格の狂乱は、単なる品薄や需要増という言葉では説明できない、市場の”機能不全”を露呈しています。背景には、AIサーバー需要への半導体生産シフトという大きな構造変化があり、その余波がコンシューマ市場を直撃している格好です。需要と供給のバランスが崩れたところに、将来のさらなる値上がりを恐れた「パニック買い」と、その混乱に乗じて利益を得ようとする「転売」という投機的な動きが加わり、価格の暴走に歯止めがかからない状況を生み出しています。現代社会の”血液”とも言える半導体の供給網がいかに脆弱で、一部の需要の変化が我々一般消費者の手に届く製品の価格をいかに大きく左右するかを、まざまざと見せつけられた事例と言えるでしょう。市場の正常化には、しばらく時間がかかりそうです。