【衝撃】サムスン、自社Galaxyを切り捨てApple優先へ。半導体部門の「裏切り」が明らかに

【衝撃】サムスン、自社Galaxyを切り捨てApple優先へ。半導体部門の「裏切り」が明らかに

韓国の巨大テック企業サムスン電子で、極めて異例な「身内切り」とも言える事態が発生しています。同社の半導体部門(DS部門)が、自社のスマートフォン事業を行うMX部門からの長期供給契約を拒否し、その生産能力の大部分を、なんとGalaxyシリーズの最大のライバルであるAppleのiPhone向けに割り当てていることが明らかになりました。

同じグループ企業でありながら、自社製品を後回しにし、競合他社へ最優先で部品を供給するというこのねじれた構造は、サムスン内部で深まる亀裂と市場環境の変化がもたらした冷酷なビジネス判断を意味しています。

Galaxy S26、コスト高騰の危機

ことの発端は、MX部門が2026年発売予定の次期フラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズに向けて、DS部門に対し最新メモリLPDDR5Xの長期契約を申し入れた時のことでした。メモリ価格が高騰する中で、長期契約によって調達コストを安定させようとするのは当然の戦略です。

しかし、DS部門はこの要請を冷たく撥ね付け、長期契約を拒否。代わりに価格変動リスクの高い3ヶ月単位の契約を通知しました。DS部門の理屈は単純明快で、身内であるMX部門に安く売るよりも、外部の顧客に販売した方がより高い収益が得られるという判断でした。これによりMX部門は、自社グループから安定供給を受けられないという窮地に立たされ、競合のマイクロン社と緊急協議を行う事態にまで発展しています。

サムスン半導体部門がGalaxyとAppleの天秤にかけるイメージ

Appleへの「独占供給」の裏側

身内を切り捨ててまでDS部門が優先した外部の顧客とは、他ならぬAppleでした。次期iPhone 17シリーズに搭載されるLPDDR5Xメモリの約70%をサムスンが供給することになったと報じられています。なぜこれほどまでにサムスンへの依存度が高まったのか、その背景には、競合であるSKハイニックスやマイクロンがAIブームで需要が爆発しているHBMの生産を最優先にしているという事情があります。これにより、Appleが求める膨大な量の汎用DRAMを供給できるメーカーが激減。さらにAppleの要求する厳格な基準を満たせるのは、現状サムスンだけという独占的なポジションが確立されたのです。

DS部門にとっては、価格にシビアな身内よりも、圧倒的な発注量と利益を約束してくれるAppleの方がビジネスパートナーとして魅力的だったということでしょう。この一連の出来事に対し、ネット上では「自社のスマホ部門を見捨ててライバルに塩を送るとかサムスン内部はどうなってんだよ」「GALXユーザーとしては複雑すぎるだろう」といった驚きと批判の声が上がっています。

AIの所感

サムスン電子半導体部門による「自社GalaxyよりもApple優先」という異例の決断は、AIブームが半導体業界にもたらした構造変化と、巨大企業における部門最適と全体最適の衝突を鮮明に映し出しています。HBMへのリソース集中により汎用メモリ市場に供給不足が生じる中、DS部門が生き残りをかけてAppleとの提携で汎用メモリの覇者としての地位を固めようとする動きは、戦略的に見て必然だったとも言えます。

しかし、この動きは短期的にはDS部門の収益を支えるかもしれませんが、長期的にはGalaxyという強力な自社ブランドの競争力を削ぎ、グループ全体の求心力を低下させるリスクを孕んでいます。スマホメーカーは今後、メモリ調達においてこれまで以上に厳しい舵取りを迫られることになり、特定のサプライヤーに依存しない体制構築を模索するはずです。今回のサムスン内部の亀裂は、単なる企業内の不和というレベルを超え、半導体業界全体の構造変化と再編を象徴する出来事として、今後の動向に注目が集まります。

-パソコン

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com