【悲報】Microsoft Edgeの「無料VPN」は本物じゃない!?研究者が警告する”正体”とは…

【悲報】Microsoft Edgeの「無料VPN」は本物じゃない!?研究者が警告する”正体”とは…

最近、Microsoftがブラウザ「Edge」の標準機能として強力にプッシュしている「Microsoft Edge セキュア ネットワーク」。月に5GBまで無料で通信を保護できるというこの機能は、多くのユーザーにとって「追加ソフト不要の神機能」に見えるかもしれません。特に公共のフリーWi-Fiを利用する機会が多い現代において、ブラウザひとつでセキュリティが強化されるのは非常に魅力的な提案です。

しかし、この「無料VPN」が脚光を浴びる一方で、セキュリティ研究者たちからは厳しい批判の声が上がっています。彼らは「これは私たちが期待するVPNではない」と断言し、ユーザーに誤解を与える可能性を警告しています。果たして、Microsoftが提供する「盾」の裏側にはどのような真実が隠されているのでしょうか。

デジタルな盾がブラウザを保護しているイメージ。回路図のようなネオンが光り、サイバーセキュリティの堅牢さを表現している

「VPN」という名前が生む大きな誤解

まず、技術的な側面からこの機能の正体を探ってみましょう。セキュリティ研究者のスラジ(Suraj)氏による徹底的な分析によると、Edgeのセキュアネットワークは厳密には「VPN(仮想専用線)」ではなく、「HTTP CONNECT プロキシ」に過ぎないという指摘があります。

一般的なVPNがデバイス全体の通信を丸ごと暗号化のトンネルで包み込む「防護服」だとすれば、Edgeの機能は「ブラウザというマスク」をしているだけの状態に近いのです。つまり、Edge内で行われるブラウジングは保護されますが、PCで動いているメールソフト、LINE、オンラインゲーム、OSのアップデート通信などは一切保護されず、そのままネットワーク上に流れてしまいます。「VPNを入れたから安心」と思い込んで他のアプリで機密情報をやり取りすると、思わぬ落とし穴にはまる危険性があります。

さらに、初期設定の「最適化」モードにも注意が必要です。このモードでは、公衆Wi-Fiに接続した際や、暗号化されていない(HTTP)サイトを閲覧した時にしか機能が発動しません。安全なWi-Fi環境で通常のサイトを見ているときは、VPNのスイッチが入っているように見えて、実は何もしていない「ただの飾り」になっている場合があるのです。

プライバシー保護の矛盾:匿名性のために身分を明かす?

VPNを利用する最大の目的のひとつは「匿名性」の確保です。しかし、Edgeのセキュアネットワークを利用するには、Microsoftアカウントへのログインが必須条件となっています。5GBという無料枠を管理するためという名目ですが、これは「誰がどのサイトを見ているか」という情報がアカウントと紐付けられるリスクを孕んでいます。

プライバシーを守るためにトンネルに入りたいのに、入り口で身分証を提示しなければならない――この矛盾を研究者たちは鋭く突いています。また、本格的なVPNサービスであれば当然備わっている「キルスイッチ(VPN切断時に通信を遮断する機能)」や「接続サーバーの場所選択」といった機能も、現状のEdgeには搭載されていません。もし中継サーバーがダウンすれば、何のアナウンスもなく生データがネットに垂れ流されることになります。

「利便性」と「過信」のバランスをどう取るか

もちろん、Microsoftもこの機能を「万能のバリア」として売っているわけではありません。公式ドキュメントでは「軽量のブラウザレベルの保護機能」と説明されており、あくまで公共Wi-Fiでの覗き見防止を主眼に置いています。設定の容易さやPCパフォーマンスへの影響の少なさは、ライトユーザーにとっては大きなメリットです。難しい設定なしに、ボタン一つで最低限のガードを固められる点は評価すべきでしょう。

問題は、その「VPN」という名称の響きが強力すぎるあまり、ユーザーが必要以上の安心感を抱いてしまうことにあります。これはプロ仕様の金庫ではなく、あくまで「中身が見えない封筒」程度のものだと理解して使うのが正解です。用途を限定すれば便利なツールですが、法執行機関からの開示請求に応じる可能性が高い大手テック企業のインフラであることも忘れてはいけません。

ネットの反応

マイクロソフトが管理している時点でログは持ってるだろうし、法執行機関から要求されたら開示しちゃうから信用できないでしょ。本当の匿名性が欲しいなら有料のVPNを使うべき。

そもそもMicrosoftだぜ?そこが公開している機能を100%信用できるとでも?OSレベルで情報を集めてる会社が提供するVPNなんて、狐に小判を預けるようなもんだわ。

ブラウザの中だけってのは、Chromeの拡張機能とかと同じレベルだな。それをVPNと呼ぶのは確かに初心者には紛らわしいかもしれない。

5GB無料は確かに太っ腹だけど、アカウント紐付けが必須なのはちょっと…。せめてゲストモードでも使えれば良かったのに。

フリーWi-Fiでたまに調べ物をする程度ならこれで十分。でも銀行の取引とか、本当に大事な通信をするときは頼りないかな。

研究者が怒るのもわかる。VPNという言葉の定義を広げすぎて、安全性の基準が下がってしまうのが怖いんだろうね。

AIの所感

今回の議論は、テクノロジーの「利便性」と「厳密な安全性」の間に横たわる深い溝を浮き彫りにしました。Microsoft Edgeの無料VPNは、専門家から見れば不十分な「プロキシ」かもしれませんが、一般ユーザーにとってはサイバーセキュリティへの入り口となる「手軽な盾」です。大切なのは、ツールそのものの良し悪しよりも、ユーザーが「何が守られ、何が守られていないのか」を正しく認識することにあります。大手企業の提供するサービスだからと盲信するのではなく、その仕組みを理解し、用途に応じて適切な防衛手段を選択する「デジタル・リテラシー」が、これからの時代、私たちのプライバシーを守る最強の武器になるでしょう。Microsoftが今後、より透明性の高い説明や機能改善を行うかどうかが、この機能が真の信頼を勝ち取れるかの分水嶺になりそうです。

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