酒呑ガジェット

〜静かな環境であなたに...こちらは音のでないコンテンツです。〜

【衝撃】ITフリーランスが日本人の間で爆増…年収1000万円「余裕で稼げる」は37.8%も、しかし現実は想像を絶する結果に

【衝撃】ITフリーランスが日本人の間で爆増…年収1000万円「余裕で稼げる」は37.8%も、しかし現実は想像を絶する結果に

日本のIT業界で新たな潮流が生まれている。会社という枠組みから離れ、自分のペースと裁量で働くITフリーランスが急増しているのだ。しかしその実態は、華やかな表面の下に様々な課題を抱えていることが明らかになってきた。フリーランスの増加は、日本の働き方の多様化を象徴する一方で、見逃せない「結果」も浮かび上がっている。

働けば働くほど見返りがある働き方 都内33歳SEの選択

都内在住の33歳のシステムエンジニアは、Webメディア企業に新卒から8年間勤務した後、フリーランスの道を選んだ。彼は満員電車から解放され、自分のペースで仕事ができることに満足している。「仕事内容に不満はありませんでしたが、昇給が年に1回しかないのが嫌だったんです。学生時代は飲食店でアルバイトをしていたのですが、シフトをたくさん入れればその分だけ給料が増えた。働けば働くほど見返りがある働き方の方が自分には合っているようです」と語る。彼は現在土日も休まず働き、来年には売上1000万円も視野に入れている。

このように、会社員以上に働いて高収入を得るフリーランスエンジニアが日本で急増している現象は、働き方改革やリモートワークの普及とともに加速した。株式会社アジムスタが実施した調査では、ITフリーランス600人に「年収1000万円は余裕で稼げると思うか」という質問をしたところ、227人(37.8%)が「余裕で稼げると思う」と回答した。この数字からは、ITフリーランス業界の収入に対する自信と期待の高さが読み取れる。

アジムの広報担当・和田さんは「高いスキルを持つフリーランスエンジニアの案件単価は上昇傾向にあり、弊社が紹介する案件でも月単価90万円以上のものも珍しくありません。月単価90万円×12カ月で年間の売上は1080万円となります」と説明する。国税庁の民間給与実態調査によれば、給与所得者の平均給与は478万円。これと比較すると、ITフリーランスの収入ポテンシャルは確かに魅力的に映る。

売上1000万円と年収1000万円は全く別物

しかしこの数字の背後には複雑な現実が隠されている。フリーランスの売上1000万円と会社員の年収1000万円は単純に比較できない。前述のエンジニアは「会社員時代当たり前だった社会保険料の会社負担や有給休暇、さらにはボーナスや退職金がないのは痛いですね」と率直に語る。彼はフリーランスになって手取りは会社員時代を大きく上回った。「ただ経費の立替えをしてくれるわけでもなければ、諸々の税金も全て自分で支払わなければならないので、お金が溜まっている実感はありません」と続ける。

会社員には年次有給休暇があり、休暇取得中も賃金が支払われるという安心感がある。一方フリーランスは、休めば即収入源につながる。このため業界では「フリーランスは会社員の年収の1.5〜2倍は稼がないと成り立たない」という見方が一般的だ。表面上の売上1000万円も、経費や税金、社会保険料を差し引くと、実質的な手取りは会社員の平均給与とそれほど変わらない可能性もある。

深夜の自宅オフィスでノートPCに向かうフリーランスエンジニアの姿。計算機と請求書、税務書類が机に広がり、売上は高いが経費や税金で実質手取りが減る現実を表すグラフが重なる。自由と責任の両面を象徴的に描いた

意外な結果 AIスキルより「疲れない体」が欲しい

興味深いのは、アジムの調査で「最新のAIスキルを常に身につけていたい」と「どれだけ働いても疲れない体が欲しい」という2択の質問に対し、後者を選んだ人が389人(64.8%)と圧倒的多数だったことだ。AI全盛期の現代において、最先端技術より体力を重視する結果は意外だった。

和田さんは「これは意外な結果でした。今の時代背景を踏まえると、AIを使いこなせれば体力に頼らずともやっていけると考える人が多いのではないかと予想していました。しかし実際には体が資本と考えている方が多かったようです」と分析する。この結果はフリーランスエンジニアの過酷な労働実態を浮き彫りにしている。収入を増やすために長時間休日なしで働く彼らにとって、最大の制約要因は新技術の習得ではなく、むしろ自身の体力と健康状態なのだ。

増加の裏側にある安定性との引き換え

ITフリーランスの増加は日本の働き方の多様化を象徴する現象だが、その裏側には、高収入と引き換えに失われる安定性や、常に自己責任で稼ぎ続けなければならないプレッシャーが存在する。会社員時代には当たり前だった有給休暇や社会保険の会社負担など、見えないメリットの価値も再評価されている。

フリーランスとして成功するためには、単に技術スキルだけでなく、健康管理、資金計画、税務知識など多岐にわたるセルフマネジメント能力が求められる。ITフリーランスの爆発的増加は新しい働き方の可能性を示す一方で、その持続可能性については慎重な検討が必要な段階に来ているとも言えるだろう。表面的な収入の高さに目を奪われがちだが、本当の稼ぎを考えるなら、単純な売上額ではなく、時間あたりの実質収入や生活の質、将来の安定性まで含めた総合的な視点が重要になる。ITフリーランスの増加という現象は、日本の働き方と価値観の転換点を示す重要なシグナルとして注目されている。

ネットの反応

一部の有能な人の話を全体に適用してはいけない。

売り上げと収入を混同しているのはヤバいぞ。

労働基準法以上に下請法はもっと守られてない。

エージェント経由だとSESと構造変わらんし、フリーランス単価×0.7くらいが会社員の額面なイメージ。

フリーランスなんてよほど名が売れてない限り、大抵の場合はとんでもない条件で買い叩いてくるからな。こんなの真に受けたら地獄を見るぞ。

そもそもフリーランスでやっていける顧客を持っている=相応に優秀なわけで。

なんだかんだ自分で払っても、やっぱフリーランスの方が圧倒的に手取りは多い。色々税金とか保険引いても月で30万円くらい違った。ただ決定的な欠点は、任される仕事の範囲が社員より限定的なところ。つまりキャリア形成で長い目で見ると痛手になる。

かつて安価でDTPができるようになったデザイン業界が通ってきた道ですな…。

IT業界にいるけど、数年前に独立した人が何人も戻ってきてる。仕事斡旋するから独立しなよと言って、いざ独立したら買い叩かれたり、自分で仕事をうまく取れなくてエージェント経由で仕事をもらう人(エージェントに結局中抜きされる)。あとフリーランスは何かあった時の賠償等の責任が取れないので、法人経由でしかアサインしない現場もあるね。

俺も工場を辞めてフリーランスになった。月収は減って生活の質は落ちたけど、納期さえ守れば朝起きなくていいし、旅行先でも仕事でき、何より人との交流がないことが自分にとって1番のメリット。金は最低限しか稼げないが自由を手に入れて幸せ。

フリーランスってかっこつけて言うてもただの個人事業主だからな。何を今更当たり前のことを…感が半端ない。

そして来年の不注意による脱税が物凄い勢いで増えてくる、と…。

フリーランスとか言っても週5拘束されるんじゃあんまり意味ないよな。しかも単価90万て安すぎる。

税務知識は絶対的に必要ですね。経費計上から青色申告、小規模企業共済といった激ウマ控除の制度をちゃんと使えない人は、会社員の方が金は残るはず。

高スキルで90万って相当中抜きされてるぞ。あと「AI使えば」って発想が出てる時点で調査担当者がロースキルなのが分かる。空いた時間は勉強や他の業務やってんだって。単価リストだけ見て知った風な人間が語る立場になるから日本のITは土方のままなんだよ。

AIの所感

この調査結果の核心は「37.8%が年収1000万円は余裕と答えた」ことではなく、裏側の「64.8%が疲れない体が欲しい」という数字にある。売上規模に自信がある一方で、稼ぐための肉体的代償を実感している。つまりITフリーランスの「収入の高さ」は、労働時間を際限なく投入して維持されている構造であり、単価上昇よりも労働供給量に依存している。月単価90万円案件の存在は、上位のスキル層に限られた現実であり、母数全体を語る数字ではない。

「売上と手取りの混同」は業界の最大の盲点だ。会社員の年収1000万円は、社会保険料の会社負担、有給、賞与、退職金を含んだ総額に近い。フリーランスの売上1000万円からは、消費税、所得税、住民税、社会保険(国民年金・国保)、事務所経費、営業費が引かれる。実質手取りは平均給与と大差ない可能性が高く、「見かけの高収入」という表現は正確だ。エージェント経由の案件は中抜きされ、単価×0.7程度が実質という指摘も納得できる。

長期的に見ると、キャリア形成の観点からフリーランスは「任される範囲の狭さ」という構造的弱点を持つ。社員が担当する設計・上流工程・マネジメント経験を積みにくく、5年後10年後の市場価値が頭打ちになる。働き方の多様化自体は歓迎すべきだが、それを選ぶには「売上=収入」という幻想を捨て、税務知識と健康管理、そして狭い案件範囲でキャリアが固定化されない道筋を事前に設計する必要がある。自由と引き換えに得るものと失うものを、総合的に天秤にかける時代だ。

-パソコン