【悲報】同じRTX 5070なのに4万円差…グラボはまだ上がる、CPUも10月に最大10%という二重苦の正体
【悲報】同じRTX 5070なのに4万円差…グラボはまだ上がる、CPUも10月に最大10%という二重苦の正体
9月8日、同じ日に二つの値上げ予告が重なった。国内PCショップのアプライドが公式Xで「一部のグラフィックスカードでさらなる値上げが予定されている」と警告し、同じ日にIntelが10月上旬にPC向けCPUを最大10%値上げするとの報道が流れた。対象の型番も上げ幅も時期も公表されていない。情報はスカスカなのに、財布への圧は確実に高まっている。
自作PCを考えている人にとって、今買うべきか、待つべきかという問いは切実だ。8月に散々上がったばかりなのに、もう一段上がるのか。すでに高騰した価格の上に、さらに追い打ちがかかるのかもしれない。
8月に何が起きたか 真ん中が4割上がった異常
まずは土台から整理する必要がある。8月の時点で、秋葉原の店舗は複数の価格帯のカードがおよそ20〜30%高くなると警告していた。10万円のカードが13万円になるという、ワンランク上のカードが買えてしまうほどの上昇幅だ。
しかも今回は、一部の高級モデルだけが上がったのではない。下から上まで全ての価格帯が一斉に動いたところに異常さがあった。海外集計では、TechPowerUpの集計としてRTX 50シリーズが7月から8月で中央値が41%上昇したと伝えられている。中央値で4割ということは、一部の高いモデルが平均を引っ張ったのではなく、真ん中の価格そのものが動いたことを意味する。
同じ集計で、RTX 5090は4,700ドルに到達したとされる。日本での実売は、2026年9月8日時点で約90万円から。RTX 5080に至っては、一部構成で30万円に迫ったとの報告もある。中古の軽自動車が一枚のカードで買えてしまう時代が来ている。
さらに、VRAM容量の大きいカードほど上げ幅が大きいという傾向も指摘された。AI向け需要が背景にあるため、メモリを多く積んだカードほど狙われるという皮肉な構図だ。そして値上げはアジアから始まり欧米が追随するのが通例とされ、日本は先に殴られる側にある。

3日で真逆の情報 「反映済み」か「まだ上がる」か
ところが、9月5日時点では逆の話も出ていた。ツクモexの取材では、8月に予定されていた値上げの大半はすでに店頭価格へ反映済みと見られると伝えられていた。9月5日には「落ち着いた」と言われ、9月8日には「まだ上がる」と言われた。わずか3日で真逆の情報が出たことになる。
これは矛盾ではなく、視点の違いとも言える。全国全ての店で反映が終わったとは限らず、アプライドのようにまだこれから上げる店舗もある。どちらかを切り捨てるのではなく、どちらでも困らない動き方を決めることが重要になる。
もう一つ、同じ取材で重要な事実が明らかになった。値上げ対象から外されたメーカーがあるという点だ。つまり、旧価格の在庫がわずかに残っている。ここが、今回の値上げ騒動で最も実利的なポイントになる。
同じ型番で4万円差 色違いが“旧価格”だった衝撃
2026年9月8日時点の価格com実売を整理すると、RTX 5090が約90万円から、RTX 5080が約27〜29万円、RTX 5070 Tiが約21〜23万円、RTX 5070が約14〜15万円、RTX 5060 Ti 16GBが約13〜14万円、RX 9070 XTが約12万6千円〜14万円となっている。
RX 9070 XTは8月末には8万円〜10万円台だった。それが9月8日には12万円台に跳ね上がり、わずか数週間で3〜4割の上昇だ。8万円台で迷って見送った人にとっては、その迷いが4万円の損失になったことになる。
そして、同じ型番で4万円差という衝撃の事例が報告された。ITメディアの記事によれば、MSIのRTX 5070 12G VENTUS 2X OCが16万800円だったのに対し、同じMSIのRTX 5070 VENTUS 2X ホワイトは11万9,799円。色が違うだけで4万円以上の差があった。性能の差ではなく、値上げ対象に入ったか、外されたかの差だ。
色違いがたまたま旧価格のまま残っていたというわけだ。型番を決め打ちして買いに行くと、そのまま損をする可能性がある。ショップの助言も、型番単位ではなくGPUとメモリを基準に柔軟に選べというものだった。
CPUも10%の影 だが角度は全く違う
グラボの話題に隠れがちだが、CPU側も不穏だ。デジタイムズ報道として、Intelが10月上旬にPC向けCPUを最大10%値上げすると伝えられた。ただ、Intel側は認めておらず、対象のSKUも公表されていない。報道の段階だという線引きが必要になる。
理由としては、サーバー向けを自社ファブで優先し、PC向けの生産枠が圧迫されているという指摘がある。データセンターに回す分、我々の分が減るという、グラボのメモリと同じ構図だ。台数を売って稼ぐより、一個あたりの利益で稼ぐ方向に舵を切るという読み方になる。
10%が何円かを体感すると、2026年9月8日時点でCore Ultra 7 265が約5万7,000円なので、10%なら約5,700円の上昇だ。グラボの4万円と比べれば小さく見えるが、両方買えば痛みは積み重なる。Core Ultra 5 245が約3万9,000円、Ryzen 7 9800X3Dが約6万1,000円という並びも、判断材料になる。
AMD側がどう動くかは不明だが、7月に値上げ済みのリフレッシュモデルが公式価格より大幅に安いセールが頻発していた。今後はそうした値引きが見られなくなるかもしれないという推測もあり、値札が上がるだけでなく、セールが消えるという実質的な値上げも考えられる。
当てに行かない買い方 定期便になった値上げとどう向き合うか
ここ1年、値上げの予告は例外ではなく、定期便のように届くようになった。波が来るか来ないかを当てに行くゲームには、もう勝てない。重要なのは、分からないまま行動を決める方法だ。
整理すると、分岐は三つになる。一つ目は、今すぐ必要かを先に決めること。動いているPCがあるなら、それは「欲しい」と「困っている」を分けて考えるべきだ。二つ目は、買うなら型番ではなく条件で探すこと。GPUとVRAM容量で絞り、メーカーや色を外して価格順に並べる。旧価格の残りは、その並びの下の方に紛れている。三つ目は、待つなら何を待つのかを言葉にすること。値上げが一巡した後の落ち着きか、次の世代か。言えないまま待つと、ずっと待つことになる。
アプライドの「アップグレードを考えている人は早めに」という言葉は、売り文句でもあり親切でもある。旧価格の在庫は本当に消えつつあるからだ。だが決めるのは値札を見る側だ。一段ずつの値上げが次の世代の高い出発価格を既成事実にしていくという指摘もある。今の高い値段が次の普通になる前に、慌てず、しかし目を閉じずに、自分の必要から逆算することが求められている。
ネットの反応
買ってもいいけど、やりたいゲームが無いので悶えるほどの焦りは無い
メモリ、SSD、GPUが高すぎて、買い足しもアップグレードする気もしないし、新規自作ユーザーも減ってしまうだろうな
【悲報】オレ労働量を増やすことを決意する 値上げ分は残業代プラスでカバーだ
3年前にグラボ,CPU,メモリを海外旅行したときに買っててよかった
AIの所感
グラボとCPUの同時値上げ予告は、AI需要がPCパーツ市場全体を再構築しつつあることを象徴している。特に同じ型番で4万円差という事例は、価格が性能やブランドではなく、値上げのタイミングという偶然で決まる不透明な市場を浮き彫りにした。定期便のように届く値上げに消費者が振り回されないためには、型番への固執を捨て、GPUとVRAMという本質的な条件で棚を見る視点が有効だ。値上げが既成事実化し、次の世代の定価を押し上げる前に、自分の「必要」を明確にしておくことが、最も合理的な防御になる。