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【悲報】Apple Watchは見た目そのまま中身だけ別物に…でも“いいところ”はまだ使えない皮肉

【悲報】Apple Watchは見た目そのまま中身だけ別物に…でも“いいところ”はまだ使えない皮肉

Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4が発表された。並べても昨年と見分けがつかないほど外観は据え置きだ。価格もSeries 12が399ドル、Ultra 4が799ドルと同じままに抑えられた。iPhone 18 Proなどが値上げされる中で、腕時計だけが値札を動かさなかったのは素直に好材料に見える。

ところが中身は別物だ。2年ぶりにS10からS11へチップが更新され、CPUとGPUが速くなり、ヘルスセンサーは完全に作り直され、心拍の測り方も変わった。さらに一日中聞き続けるオーディオインテリジェンスや、体調を点数化するリディネス機能など、AIが前面に出てきた。ただ、その多くは発売日には使えない。見た目が変わらないのに中身が変わり、中身の肝がまだ触れないという皮肉な構図が今回の正体だ。

S11チップで2年ぶりの刷新 AIとSiriが腕で動く

プロセッサはS10からS11へ2年越しの更新だ。CPUとGPUが速くなったことで、SiriのAI処理などが腕時計の中だけでより滑らかに動く。ベータで試した限りでも応答が速くなっているという声がある。価格を据え置きながら中枢を入れ替えてきた点は、毎年買い替える人には地味に効く。

目を引くのがオーディオインテリジェンスという新機能だ。Apple Watchが一日中周囲を聞き、聞き逃した会話を15秒巻き戻して再生できるという発想で、レストランで聞き逃した本日のメニューを文字起こしして返したり、会議に入る前に有効にしておけば内容をノートアプリにまとめてハイライトを作ったりできる。Appleは全てが端末内で処理され、Apple側からはアクセスできないとプライバシーを強調しているが、一日中聞かれているという感覚への抵抗は残る。便利さと気味悪さが同居する機能で、発売日にはまだ提供されず、時期も未定とされている。

作り直されたセンサー 5秒ごとに測る心拍とリディネス

ヘルス面ではセンサー自体が刷新された。Series 11の裏側と並べると形状が明確に違い、新しいセンサーは心拍数と心拍変動をより頻繁に読めるようになった。従来はワークアウト中だけだった5秒ごとの心拍サンプリングが、今度は一日中行われる。精度が上がることで、他の多くの指標の土台も固まる。Apple自身が市場で最も正確なウェアラブルだと述べているが、実際の検証はこれからになる。

データが密になることで、新しいリディネスアプリも用意された。WhoopやOura、Fitbitなどでおなじみの、今日の体がどれだけ回復しているかを点数で示す考え方だ。あまり良くないから行こうまで段階的に表示され、ワークアウトやバイタル、睡眠のデータから算出され、日中も変化していく。Apple Watchを着けたまま寝るのを忘れがちな人でも、日中にもバイタルを追えるようになったのは地味に大きい。

さらにヘルスアプリ自体が作り替えられる。Fitbitアプリのように、最初にその日のサマリーがまとめて表示され、バイタルやリディネスが一望できるようになる。AIによるインサイトも加わり、その日の調子やちょっとした提案を健康コーチのように伝えてくれる。他社ではサブスクリプションが必要な機能が多いが、Appleは追加課金なしで提供するとしている。ここまで聞くと理想的に見えるが、やはり多くが発売日には間に合わない。Appleは今年後半に提供するとだけ述べ、具体的な日付は示していない。

Apple Watch Series 12とUltra 4の新しいヘルスセンサーとセラミックモデルのイメージ

白とネイビーのセラミック復活 電池はUltra 4が2日へ

手で触れられる変化としては、セラミックモデルの復活がある。セラミックのApple Watchは2019年以来で、白とダークネイビーの2色が用意された。アルミモデルにもブロンズという新しい仕上げが加わっている。

電池持ちはSeries 12が24時間の公称で、Series 11で28時間ほど持っていた実績からすれば少し伸びる程度とみられる。本命はUltra 4で、公称2日持つようになり、さらに新しいエクササイズモードで伸ばせる。ウルトラマラソンのような長時間の競技でも、計測を続けながら走り切れる想定だ。Series 12が日常の余裕、Ultra 4が極限での持続という棲み分けが明確になった。

情報量の多さに圧倒される発表だったが、外観が同じなのに中身が別物で、その別物の中核がまだ使えないという構図は、買い手にとって悩ましい。発売日に手に入れても、AIの聞き取りやリディネスの本領は後日アップデートを待つことになる。逆に言えば、今すぐ全てが欲しい人より、半年先まで付き合うつもりで買う人にこそ向く世代とも言える。

ネットの反応

GPSと心拍フルで18時間、拡張ワークアウトで45時間は立派だ

血糖値や血圧の測定はいつ来るんだ。細かい改善よりそこが知りたい

Garminの2週間持つ電池にはやはり勝てない

Apple Watch 7のまま様子見でいいや

会話をメモするのは便利そうだが、密かに録音しているのと同じで怖い

AIの所感

見た目を変えずに中身を別物にするというAppleらしい手法が、今回は極端な形で出た。S11と作り直しのセンサー、5秒サンプリングという地味で効く改善は、数字には出にくいが1年後の体調の見え方を確実に変える。一方でオーディオインテリジェンスのように一日中聞くという発想は、便利さとプライバシーの境界線を試すところまで来ている。価格を据え置いたことで買いやすさは保たれたが、肝心のAIとヘルス刷新が後日というのは、発売日に完成品を手にする感覚を薄める。腕時計は毎日身につけるものだからこそ、発売日のスペックより、半年後のアップデートでどこまで日常が変わるかという視点で選ぶのが今回の正解に近い。

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