【悲報】メモリ32GBが11万円の地獄絵図、ASUSが中国製に縋るしかない現実
【悲報】メモリ32GBが11万円の地獄絵図、ASUSが中国製に縋るしかない現実
DDR5メモリの高騰が止まらない。32GBで11万円という値札が並ぶ異常事態の中、マザーボード大手のASUSが中国製メモリメーカーCXMTのチップに正式に最適化対応を始めた。AM5向けBIOSにCXMT専用の低遅延設定を用意し、メモリトレーニングやサブタイミングを調整することで安定動作と高速化を狙うという。なぜ今、メーカーがわざわざ特定メーカーのメモリに手をかけるのか。答えは供給不足と価格高騰にある。
CXMTは中国最大のDRAMメーカーで、9月20日には第5世代DRAM技術プラットフォームG5の量産開始を発表した。4重露光技術で記憶素子の間隔を11.95ナノメートルまで微細化し、1枚のウェーハから取れるチップ数を前世代比で50パーセント以上増やしたという。24GbのLPDDR5Xを2製品量産し、既に中国旗艦スマホに搭載されている。世界最先端量産品に並ぶと自負する水準で、SamsungやSK hynix、Micronへの追撃が鮮明になっている。

ASUSとMSI、GIGABYTEが相次ぎCXMT対応へ
ASUSは9月19日ごろにAM5向けBIOSでCXMTメモリの最適化を準備していると報じられた。X870EやX870、B850などで低遅延化を図るもので、既にX870E上でCXMT製DDR5が9000MT/sに到達した例もある。MSIは7月に中国向けAM5 BIOSでCXMT対応を先行し、2スロット基板でDDR5-8200、4スロットでもDDR5-7200をうたった。Lexarの32GBキットをDDR5-8000で安定動作させ、Kingbankの48GBをDDR5-8200まで引き上げた実績を示している。GIGABYTEも7月24日にDDR5マザーボード全ラインでCXMTチップ対応を宣言し、AM5で8200MT/sを安定動作としている。ASUSのデモでは定格6000MT/sのKingbank 48GBを8400MT/sまで引き上げた例もあり、BIOSの作り込みが性能を左右する時代になった。
背景にはAIデータセンターが世界のメモリとストレージを飲み込む需給逼迫がある。2026年第2四半期の世界DRAM売上は前期比59.5パーセント増とされ、供給拡大が需要に追いついていない。DDR5もSSDも値上がりし、自作ユーザーは値札の前で立ち尽くすしかない。CXMT製という追加の供給源は、少しでも選択肢を増やす意味で歓迎されている。
NAND進出報道はどこまで本当か
同じ週に浮上したのがCXMTのNAND進出観測だ。Tom's HardwareなどがReutersを引用し、北京近郊の第2工場に3D NAND研究開発ラインを設けると報じた。量産は早くても2年から3年先で、正式確認もない。DRAMとは工程も装置も人材も別物で、経済合理性は薄いとの見方もある。それでもDRAMで成功し上半期に224億ドルの売上を上げたCXMTを、中国の半導体自給政策の中で第2のNAND勢力に育てたいという政府の思惑が透ける。YMTCがDRAMをうかがう動きと合わせ、DRAMとNANDの両刀化でSamsungやMicron型を目指す構図だ。報道の確度としては計画議論の段階と見るのが妥当で、値札より先に動くものとして供給網の変化を見ておきたい。
ネットの反応
32GBで11万円はさすがに自作を諦めるレベル
中国製でも動けばありがたい、選択肢が増えるのは助かる
BIOSで最適化してくれるなら安心して買える
AIの所感
マザーボードメーカーが特定のメモリチップに最適化BIOSを出すというのは、もはや非常事態宣言だと思う。値札が先に動いて供給が後から追う展開で、自作の楽しさが値段で削られるのは悲しい。ただCXMTの微細化や各社の対応を見ると、国産代替が性能でも追いつきつつあるのは確かだ。NAND話はまだ噂の段階だが、DRAMとNANDの両面で供給が増えればいずれ価格も落ち着くはず。当面はBIOS更新と対応表の確認が自作の必須作業になる。