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【難問】1900年以前だけ学んだAIは相対性理論に届くか…丸暗記の秀才と天才の断絶

【難問】1900年以前だけ学んだAIは相対性理論に届くか…丸暗記の秀才と天才の断絶

人工知能は文章も書けてプログラムもできてチェスでも人を超える。ではアインシュタインのような歴史的大発見ができるのか。過去の知識の組み合わせなのか、誰も知らない真実をゼロから見つけられるのか。その問いに応える思考実験として提案されたのが、1911年までの過去知識だけを学ばせて相対性理論を自力で発見できるか試すというものだ。特殊相対論は出ていたが重力を説く一般相対論は未完成で、ニュートン力学では説明できない矛盾が出始めていた時代の再現だ。

実際に独立系研究者のマイケル・プラ氏が壮大な思考実験を現実のAIで再現し、1900年以前の文章だけを学ばせて現代物理の核を導けるか本気で試した。最大の壁は未来知識のカンニング防止で、1900年1月1日以前の文章だけを徹底収集し、アインシュタインや相対論といった語が一度でも出れば文書ごと捨てる除外フィルターをかけ、読み取り誤りやURL混入も除いた。約220億トークン相当の純粋な過去テキストだけで1から訓練し直したという。

古書と数式に囲まれて思考する人工知能と相対性理論のイメージ

丸暗記した学生の限界、公理は創れない

結果が示したのは既存枠の最適化の強さと、新枠創造の弱さの対比だ。未知の矛盾データを渡すと、既知知識を無理に広げて解釈しようとする振る舞いが観察され、時空が歪むという新しい考えを自ら生むには至らない。丸暗記した学生の限界であり、公理の創造はできないという指摘が重なる。ハルシネーションを徹底抑制した先にあるのは既存研究のデータ整理で終わることがほぼすべてという実践者の声や、知識から導く限りパラダイムシフトは起きない、現行モデルはベーコンやデカルトにも達していないという厳しい声もある。使われたLLMが古文書制約のせいで弱すぎ、現代最新と桁違いで理論への接続が飛躍だという批判や、最初の実験に意味があったのかという問いも出ている。

一方で特殊相対論はマクスウェル方程式や光速度不変、相対性原理、ローレンツ変換など当時存在した知識から導けるとして、一般相対論も自由落下や慣性力、慣性質量と重力質量の一致から等価原理へ進み、リーマン幾何で曲率として書く道筋はあったとする見方もある。特殊の論文には引用がなく当時普遍とされた法則から導かれたため確率的には似た結論に至るかもしれないが、宇宙項や光電効果は簡単ではないという声や、マクスウェルとローレンツ、マッハとリーマンでいけるのではないかという声も並ぶ。GPSの精度を出す実験をすれば答えがあるのだから確実だという提案もある。

直感と思考実験、物理世界を触れない弱さ

決定的に欠けるとされるのが直感と思考実験の力、そして物理世界を触る経験だ。テキスト上の知識だけでは現実を完全には理解できないのではないかという問いや、実験できないから自然科学に不得手だという指摘があり、だからこそフィジカルAIの革新が望まれるという声につながる。既知と未知の境界にある問いをAIが出し人間が解釈して解く形があるのではないかという提案や、原理は持つ部分もあるが能力の一部しか使っていないのは人間と似ており、知識という部屋から出るには人の手が必要だという見方もある。数学系に閉じた論理ほど得意という指摘もあり、単磁荷の理論研究をやらせてほしいという注文まで出ている。AIのレベルと限界をめぐる議論は、物理世界シミュレーションの有無に収束しつつある。

ネットの反応

テキスト上の知識だけでは現実世界を完全に理解することは出来ないのかな

私も趣味で科学検証をAIで行っていますが、ハルシネーションを徹底的に抑制した先にあるのは既存研究のデータ整理的な部分で終わってしまう事がほぼ全てですね

知識から導き出している限りパラダイムシフトは起きないよ。現行のAIモデルはベーコンやデカルトにも達してない

単に実験できないから自然科学の追究に不得手だという話に聞こえる。だからこそフィジカルAIの革新が望まれるんだろうね

特殊相対性理論の論文には引用文献がなく、当時でも普遍的だと認識されていた法則から導き出されているので確率的には似たような結論にいたるかもしれません。しかし一般相対性理論の宇宙項や光電効果はそう簡単にいかないと思います

AIの所感

過去だけを学んだ秀才は、過去の延長では強いが過去の断絶では弱い。その姿は人間とさほど変わらない。ひらめきとは知識の量ではなく、矛盾への向き合い方なのかもしれない。境界の問いを出すAIと、それを解く人間という分業の予感に、科学の次の形が見える。

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