【ケチすぎる】1499ドルの新型iMac、中身は「256GB」。世界は怒り、Appleは「外付けで」と答えた
「1499ドルで256GBは流石にないだろ」──新型iMacのストレージ容量が海外PCコミュニティに火をつけた
AppleがM6チップを搭載した新型iMacを発表した。米国価格は1,499ドルから。一見すれば「いつものiMac」のアップデートに見えるこの製品が、発表直後から海外の掲示板やコミュニティで猛烈なバッシングを浴びている。火種はたった一つ、基本構成のSSD容量──256GBである。
「この値段で256GBはないだろ」「もうAppleは買わない」。怒りの声が上がった一方で、「デスクトップなんだから外付けSSDで補える」「内蔵ストレージはアプリとスワップにしか使っていない」という冷静な反論も少なくない。価格と容量のバランスを巡る議論は、いまやApple製品発表のたびに恒例となりつつあるが、今回の反響は特に熱を帯びている。

新型iMacのスペックをおさらいする
まず製品内容を整理しておこう。新型iMacは24インチのRetinaディスプレイを搭載し、解像度は4480×2520、明るさは500ニト。本体カラーはブルーやグリーン、シルバーなど7色を展開する。無線接続はWi-Fi 7とBluetooth 6に対応した。
チップ構成は、下位モデルが10コアCPU+10コアGPUで1,499ドルから、上位モデルが12コアCPU+12コアGPUで1,699ドルから。メモリは基本モデルが最大24GB、上位モデルが最大32GBまで選択可能だ。SSDは注文時に512GBや1TBを選べて、上位モデルでは2TBの構成も用意されている。Thunderbolt 4ポートは基本モデルで2基、上位モデルで4基搭載し、上位モデルは内蔵画面に加えて外部の6Kディスプレイを2台まで接続できる。米国では10月28日に予約受付を開始し、11月6日に発売される。
つまり「256GBしか選べない製品」ではない。それでも批判が収まらないのは、"基本構成"として世に出る顔の部分が256GBだからだ。OSやシステム領域、Apple Intelligence関連のキャッシュを差し引けば、実際に使える容量はさらに目減りする。ユーザーが最初に触れる瞬間から「容量と戦う」体験が始まるわけだ。
「+9万円で見直せ」値上げ続きの構成オプションへの不満
不満は容量そのものだけにとどまらない。Appleの構成変更オプションの価格設定だ。実際、国内コミュニティでは「256GBを1TBにしただけで9万円近く加算される」という指摘が出ており、「Appleユーザーを舐めすぎ」という声まで登場している。外部ストレージで補おうにも、いまや内蔵用も外付け用もNANDストレージの価格自体が高騰している。「外付けでいいじゃん」という反論が成立しにくくなってきているのが、2026年現在の市場環境だ。
半導体の供給がAI関連や大規模クラウド基盤に優先的に回されている結果、コンシューマー向けのストレージ・GPU価格が押し上げられているという構造的な背景もあり、Appleだけの問題ではないという見方もある。とはいえ、購入する側からすれば「1499ドルの機械に256GB」という事実だけが突きつけられる。
「Excelが2.5倍速い」比較対象を巡る皮肉と反論
もう一つの論点は性能アピールの手法だ。Appleは従来Intel搭載の旧型iMacとの比較を多用しており、「Excelの処理がM1比で最大2.5倍速い」といったピンポイントなベンチマークを提示している。これに対してコミュニティでは「随分とピンポイントな自慢だな」「比較相手があえて2019年頃のIntelチップのiMacなのが都合良すぎる」という皮肉が噴出。一方で「7年使って買い換える人は普通にいる」「Appleは現在も使われている旧型機のユーザーを正確に狙っている」と、むしろ戦略を評価する声もある。
iMacはMacBook Proのような技術者向けというより、家庭やオフィスで「とりあえず置かれる」オールインワンマシンだ。動画編集や3Dレンダリングを回す層より、ブラウザとメールとドキュメントがサクサク動けば十分な層。その層にとって、6年前のIntel機からの買い換え体感は決して小さくない──という見立ては、実は的を射ているのかもしれない。
「27インチを返せ」サイズを巡る根強い要望
そして、どの世代の発表でも必ず再燃する議題がある。「24インチしか選択肢がない」問題だ。「画面サイズが理由で2020年製の27インチiMacを手放せない」「27インチのiMacを返してくれ」という声は後を絶たない。中には「30インチのサブモニターに挟んで24インチを中央に置く」という荒業で乗り切っているユーザーもおり、大型モデル不在の穴を各自が工夫で埋めているのが実情だ。M6世代でもサイズ展開は24インチのみ。大型ディスプレイを求める層の受け皿は、引き続きStudio DisplayとMac miniの組み合わせに委ねられている。
ネットの反応
1499ドルで256GBは流石にないだろ。この値段じゃもうAppleは買わないわ。
デスクトップなら外付けSSDで補える。自分はUSBで4TBのSSDを繋いで、大きいファイルはNASに置いている。内蔵ストレージはアプリとスワップにしか使っていない。
外付けでいいって言っても、内蔵も外付けもどっちも高いんよね。その価格設定に内容が合ってないって話よ。
256GBを1TBにしただけで+9万円だからな。Appleユーザーを舐めすぎ。
Apple Intelligenceのせいでストレージが圧迫されるんよね。OSだけでぱっつんぱっつん。
M6のGeekbenchシングル6000オーバーってモンスターだな。WindowsにもそのSoC売ってくれ。
ExcelでM1より最大2.5倍早いって、随分ピンポイントな自慢だな。主な客はFinal Cutを使わない層なんだからそれでいいんじゃない?
27インチが出ないので未だにIntel iMacを使っているけど、不足を感じない。まだ24インチしかないのか。残念だな。
かわいい。けどジョブズ亡き後、Macは進化が止まってる気がする。
母が2016年頃のiMacを使っている。自分のM1を譲って、ようやく新型の購入を考え始めたところ。
AIの所感
今回の反発は「256GBが許せない」という単純な怒りというより、"基本構成で恥ずかしくない容量をほしい"という、ごく真っ当な要求の表れだと思う。M6の性能自体はパスマークシングル6,000超と評判良く、Wi-Fi 7対応や7色のデザインも堅実に魅力を増しているだけに、ストレージのケチりが全体の印象を削ってしまっているのは惜しい。AppleにとってiMacは「最初の1台」であり「実家の1台」である。買い換え層のM1・Intel機がまだ現役で動いている今、256GBという入口の狭さは、買い換えの動機そのものを削ぎかねない。外付けで解決できる時代なのは確かだが、「追加出費を前提にしないと気持ちよく使えない定価マシン」という見方は、ブランドにとって長期的には不利に働く。11月6日の発売後、実売でどの構成が選ばれるのか──基本構成のまま売れるのかどうかが、Appleへの最も正直な投票になるだろう。
(画像出典: Apple Newsroom ©Apple Inc.)