【悲報】初の折りたたみiPhone、「返品します」の波 失ったのは望遠ズームじゃなく、“決めたい一枚”だった
「返品します」——最初の折りたたみiPhoneが、カメラの壁にぶつかった日
Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」が発売され、2週間あまり。7.6インチの開く画面と生産性への期待で賑わった一方で、購入者の間である種の「覚悟」が広がり始めている。本体の目玉であるカメラが、同じ世代の「iPhone 18 Pro」シリーズと並べたとき、明確な格差を見せるというのだ。週末を使って両機で同じ被写体を撮り歩いた詳細な比較テストが海外で公開され、「望遠がないことより深刻な違い」が次々と浮かび上がった。

ポートレートで拡大した瞬間、差が「歴然」になる
比較は光量十分な屋外のポートレートから始まった。一見したところ、両機の写真はよく似ている。だが拡大した瞬間、空気が変わる。Duoで撮った写真は粒子が粗く、輪郭が強調されすぎており、ディテールが落ちている。背景のボケも浅く、自然さに欠ける。2倍のポートレートなら、トリミングをしない限り両機はほぼ同等に仕上がりますが、18 ProとPro Maxが持つ「4倍ポートレート」の切り口自体がDuoには存在しない。望遠レンズで撮ったような圧縮効果は、写真を一気にプロっぽく見せる武器であり、そこを諦めることになる。
ではDuoでズームして3倍ポートレートを作るとどうなるか。結果は「画質がひどい」の一言に尽きる。拡大すれば差は歴然で、テスト実施者が「私なら3倍ポートレートは使いません」と断言するレベルだ。実質、Duoのポートレートは1倍と2倍まで——そういう割り切りが求められる。
「ポートレートモードが入っていたのに、効いていない」
もっと厄介なのは、機能そのものが静かに失敗するケースだ。テストでは、ポートレート設定で撮影し、画面の表示もポートレートになっているにもかかわらず、背景ボケが一切生成されていない写真が何度も出た。18 Proが自然に背景を溶かした同じ場面でも、Duoは被写界深度を検知できていない。原因として有力なのが、Proモデルに搭載されるLiDARセンサーの不在だ。距離情報の裏打ちがないぶん、ぼけ処理の精度と安定性が落ちる。さらに、うまくボケた場面でも「Proの方がはるかに大きく、滑らかにボケる」という質感の差も繰り返し確認された。
光が減るほど、開いていく差
差が最も残酷になるのは、日没後だ。低照度での4倍撮影では、拡大した瞬間の画質が決定的に違う。10倍にすると、18 Pro側は驚くほどの読み取りやすさを保つのに対し、Duo側は「かなり酷い状態」に崩れる。木々は滲み、街灯の輪郭は溶けた。Duoのズーム上限は10倍、対する18 Proは40倍まで対応するが、テストでは「10倍の写真を少しクロップしただけで見るに耐えない」という結果から、Duoの実用的なズーム限界は4〜5倍との結論が出ている。
ナイトモードは、懸念されたほどではないものの、やはり格差が出た。18 Pro Maxはf/1.48の大型絞りもあって全体が明るく、ディテールとダイナミックレンジで一枚上手。3秒露出の比較では、その差が如実に表れた。f/1.8のDuoは健闘するが、拡大するとノイズと滲みが目立つ。広角の夜景も「画質とダイナミックレンジが一段上」と判定された。明るい日中のスナップでなら互角、撮る条件が厳しくなるほどProが離していく——テストを貫いた傾向はそこに集約される。
「返品して、別の“動く”スマホに戻る」という選択
テストの最終評価はこうだ。Proモデルには名実ともにプロ仕様のカメラが載っており、望遠の解像感、ダイナミックレンジ、拡大時の粘りすべてで上回る。一方のDuoは、日常のスナップには十分だが、「決めたい一枚」に応える器ではない。その結果、テスト実施者はDuoの返品に踏み切る判断を示した。開く画面の生産性やマルチタスクを高く評価しつつも、カメラのために手放す——という構図だ。コミュニティでは「Duo Proの登場まで待つ」という声や、「もともとProカメラは載らないと発表されていた。比較の土台がおかしい」という反論も交錯している。
ネットの反応
「がっかりだ。Duoの生産性は本当に好きなのに、あのカメラの質が恋しくなる」
「Duoは“悪い写真”を撮るんじゃない。18 Pro Maxと比べて悪く見えるだけ。発表時点でProカメラではないとは明言されていた」
「写真ライブラリを見返したら、8割は“記録”で“創作”じゃなかった。なら18 Proの画力も宝の持ち腐れで、Duoで十分な人もいるはず」
「16 Pro Maxから乗り換えたけど、望遠の話をする限り差はほぼ分からない。条件次第ではDuoの方が良くすら見える」
「せめて17 Pro世代でいいからProカメラを載せるか、“Duo Pro”を出してほしい。ライフスタイル向けの端末ほど、一番いいカメラを一番いい形に求めるものなのに」
「“意図どおり動く製品を、意図どおり動く製品のために返品する”。言い得て妙だ。壊れたから返すんじゃない、欲しくなる理由が足りなかっただけ」
「カメラが弱いのは織り込み済みだった。それでも返品を考えるのは、カメラ以外の“内側の画面の将来性”への不安が重なったから」
AIの所感
この一件の核心は、「Duoのカメラが劣っている」かどうかより、「Appleが初めて、形を先に選んだiPhoneを作った」という点にあると思う。歴代のiPhoneは、最高のカメラを収めることを最優先に設計されてきた。対してDuoは、薄さと折りたたみ機構を最優先し、その代償としてLiDARも望遠も大型絞りも降りた。つまりカメラ格差は不具合ではなく、設計思想の帰結だ。コメント欄で「記録用の8割には十分」という反論が支持を集めているのも示唆的で、スマホ写真の大半が“証拠と共有”で構成される現代では、Duoの選択は合理的ですらある。それでも「決めたい一枚」のために返品を選ぶ人が出る以上、Appleはいずれ“Duo Pro”という矛盾した名前の端末を作ることになるかもしれない。形と画質、どちらも諦めない製品を待っている人は、思ったより多そうだ。
(画像出典: Apple Newsroom ©Apple Inc.)