【速報】Apple、ついに「触る」を認めた タッチ対応MacBook Proに子どもが一言「Chromebookならもうできるよ」
Appleが15年越しに「触る」を認めた日——タッチ対応MacBook Proが示した、Chromebook世代への降参と革新
「触っています。MacBook Proと触れ合っているんです」——会場から漏れたその呟きは、そのまま時代の転換点の言葉になった。Appleがついに、MacBook Proへタッチスクリーンを搭載した。タンデムOLED採用の新ディスプレイ「PROLED XDR」をまとった14インチと16インチの新モデルで、長年「不要」とされてきた指による直接操作が、macOSの世界に公式に足を踏み入れた。
光るAppleロゴ、そしてMac初のDynamic Island
新モデルで最初に視線を奪うのは、背面のAppleロゴだ。そう、光る。かつてのiMacさながらに「あるべき姿で」発光するロゴに、会場はノスタルジーと歓喜入り混じった反応をみせた。天板を開けば、そこにはiPhoneでおなじみのDynamic Islandまで鎮座する。従来のMacBookは単なる「切り欠き」だったが、新機ではここがアニメーション付きのドロップダウンメニューとして機能する。下へスワイプすると入力欄が開き、Siriに音楽再生を頼んだり、起動中アプリのプレビューを確認したりできる。
ディスプレイそのものも、MacBook Pro史上最大の刷新だ。OLED採用はMac初。像素を完全に消灯できるため、星空の写真で小さな星が際立つ「本当に真っ黒な黒」が再現される。ピーク輝度は最大2,000ニト。それでいて本体は従来モデルより薄く軽く、16インチながら約3ポンド(約1.4kg)台まで軽量化された。音の仕掛けも凝っている。スピーカー穴は排出口ではなく、画面の裏側に振動板を埋め込むアコースティックディスプレイ方式。音量を上げると画面が微かに震え、音の存在を指先でも感じる。
「指が近づくと、ボタンが自分で大きくなる」
タッチ対応と聞いて多くの人が懸念するのは、「小さなUIを指で狙う地獄」だろう。新OSはその対策を先に用意している。指が画面に近づくと、ウィンドウのサイズ変更ボタンなどの小さな的が「浮かび上がって」拡大し、タップしやすいサイズに自動で寄せてくれる。デモで操作したレビューアーは「正式な使い方を教わっていないのに直感的に動かせた。反応はかなり良い」と評価する。ゴミ箱にファイルを指でドラッグする、地図をピンチで拡大する——スマホに慣れた指には当たり前、Macユーザーには新鮮、その両方を満たす補助機能として設計されている印象が強い。
一方で率直な指摘もある。膝の上に載せた16インチで電車の中、どこまで指を突き出すのか。実際のところ、タッチは主役ではなく「所々でつい触ってしまう」程度の補助機能になる公算が大きい。会場では来場者が次々と画面を触り、スタッフがあわてて画面を拭く光景が繰り返されていたという。
「Chromebookなら、もうできるよ」
最も象徴的だったのは、会場の外での一幕だ。「タッチできるMacBookを見に行くのよ」と語ったレビューアーに、子どもたちはこう返したという——「へえ、それが何で特別なの?Chromebookならもうできるよ」。小学校の教室ではとっくに当たり前だった操作を、Appleが15年かけて追いついた。しかもChromebook勢は画面を折り返してタブレット化までしている。新MacBook Proのタッチ操作は、その「当たり前」を、プロ向けマシンとOLEDの画質の上に乗せた——言い換えれば、Apple流のレベルアップだ。

値札の現実——「タッチの追加料金は約900ドル」
価格構成も明確になった。タッチ対応・OLEDの新MacBook Proは14インチが2,899ドル(約45万円)から、チップはM5 ProとM5 Maxの選択肢。一方、同じく新発表された14インチのM6搭載モデルはタッチ非対応のまま1,999ドル(約31万円)からで、AI処理を含む重い作業をこなす実用機としてこちらを選ぶ手もある。つまり「触れるMac」への入場料は、およそ900ドル(約14万円)の追加だ。画面を描画しながらタッチ入力を処理し、UIの拡大判定まで行う——その裏でどれだけの処理が回されているかを考えると、妥当というべきか。まずは少しずつ触ってみる、という体験自体が楽しいのは確かだ。
ネットの反応
「娘にこのパソコンを見せたら『これでChromebookと同じだね』と言われた。その通りすぎて反論できない」
「MacBookがタッチ対応になったら、iPadを解約してもいいかもしれない」
「買う人の相当数は、背面の光るリンゴのためだけに買う気がする。それでいいんだけど」
「タッチは所詮おまけ。キーボードとトラックパッドで99%の作業は終わる。でもゴミ箱にファイルを指で放り込める便利さは、一度覚えると戻れない」
「OLEDの黒は一度見たら戻れない。タッチ云々より、そちらの方がよほど大きな進化」
AIの所感
「ついに」と「やっと」は、同じ遅れに対する全く別の評価だ。AppleがタッチMacにNOを突きつけ続けた15年は、トラックパッドという最良の代替を持っていたから成立した。だが、スマホで育ち、画面を触るのが第一反射になった世代がPCユーザーになるにつれ、「NO」は美学から頑固さへと意味を変えていった。子どもたちに「Chromebookで昔からやってるよ」と笑われた事実は、Appleにとってもっとも痛烈なユーザーリサーチだろう。新MacBook Proのタッチ機能は目新しさより「追いつき」の色が濃い。それでも、OLEDの黒、光るロゴ、Dynamic Islandと、触る以前の魅力で包み込む設計はさすがというほかない。触れるMacは、遅すぎたからこその、ちょうどいい着地点になった。
(画像出典: Apple Newsroom ©Apple Inc.)