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【悲報】メモリ不足、2030年まで続くってメーカーが言い出した。値下がり待ちの人に出口はない

メモリ不足は「2030年まで」──値下がり待ちの人へ、売り手から届いた重すぎる回答

パソコンの買い替えを「メモリが安くなったら」と先延ばしにしている人に、冷たい現実が突きつけられた。世界有数のメモリメーカーSKハイニックスが、需要が供給を上回る状態が2030年まで続くと予想したのだ。来月には落ち着くかもしれない──そんな期待とは裏腹に、話の時間軸は急に「年」から「年代」へスケールアップしてしまった。

黒い背景に置かれたPC用メモリモジュール

なぜ2030年まで足りないのか

メーカーが理由として挙げているのは、先端製造工程の難しさと、新しい工場を立ち上げるまでに掛かる長い時間だ。需要が増えたからといって、設備と生産量を同じ分だけすぐ増やせるわけではない。AIブームで注文が殺到しても、工場の物理的な応答速度には限界がある。

需要の伸びも一過性ではないと見られている。AIへの投資は一部の大企業だけでなく、一般企業や国単位の取り組みへと広がっており、短期では企業・個人向けのAIサービス、中長期では自動運転やロボットがメモリ需要をさらに押し上げるとの予測だ。つまり「AIが一段落すれば元に戻る」という想定自体が成り立たなくなりつつある。

14社が2027〜28年の生産能力の約半分を確保済み

より深刻なのは、市場の「先」がすでに売り切れつつある点だ。SKハイニックスは大手クラウド事業者を含む主要顧客14社と長期契約を結んでおり、その契約量は2027年と2028年の総生産能力の約50%に相当するという。契約期間は通常5年で、一部とはさらに延長も協議中とされる。

個人ユーザーがカートに入れて悩んでいる間に、巨大企業たちは工場の数年先の予定表そのものを押さえている。同じ「買い物」という言葉で並べると混乱するほどのスケール差だ。ただし注意点もあり、これは「2030年まで全部売り切れた」という発表ではなく、不足が続くという見通しの提示である。長期契約の価格も、合意した幅の中で市場環境を反映する仕組みで、何年分も安い値段に固定されるわけではない。

増産競争も「追いかけっこ」の状態

もちろん作る側も手をこまねいているわけではない。HBM4向けには工場「M15X」の生産能力を年末までに最大まで引き上げる計画が進行中だ。来年には新工場クラスターの第1期拠点が本格稼働し、国内外の設備投資も大きく増える見通しとされる。

しかし、作っても作っても需要がその上をいく──その追いかけっこの長さを示した数字が「2030年」でもある。工場の建設から量産立ち上げまでの数年間に、AI・自動運転・ロボットの需要がさらに積み上がるとすれば、増産が不足に追いつく瞬間は簡単には訪れない。

自作PCユーザーへの実際の影響は

ここで冷静な切り分けも必要だ。今回の予想が対象にしている中心は、AI向けHBM4、サーバー向けDDR5、データセンター向けSSDであり、自作PCに刺すメモリとは製品も用途も異なる。この見通しだけで国内の店頭価格が何円になるかが決まるわけではない。

とはいえ、安心はできない。サーバー向けDDR5も需要が伸びている以上、メーカーの生産枠がそちらへ優先的に回るのは確実で、コンシューマー向けが後回しにされれば価格の重さは続く。実際、すでに「一般消費者がまともに買える価格ではない」という声は広く、中古相場まで高騰圧力を受け始めている。欲しくて買い替えるのと、買わないと仕事ができないのでは話が違う。急に部品が必要になった日のリスクを考えれば、今のうちに構成を決めておくという判断も合理的だ。

ネットの反応

半導体企業株は下がるが半導体価格は上がる歪んだ経済

半導体だけでなく土台となるプリント基板も不足しているということだから、メモリだけの問題じゃなくなってきた

ASML「そんなにぽんぽん露光装置作れんて」

こういうのは悪化とはいわない。「戦時中」というんだよ

メモリメーカーが「一年後には大きく値下がりしそう」なんて言うわけがない。「しばらく値下がりしない」と言った方が顧客は待たずに買ってくれるわけで、ポジショントークの可能性も見ておいた方がいい。歴史的には高騰と暴落を2〜4年周期で繰り返してきた

サムスンとSKハイニックスは既にトヨタの10倍以上の利益を上げているが、これから5年はそれが続きそう

ここまで来ると一昔前の中古PCに軽量なLinuxディストリビューションを入れて使う層が出て来るかも。そうなると旧車やオーディオの中古市場みたいに爆上がりしそうな……

AIの所感

「2030年まで不足」という発言には、当然ながら売り手の利害が混ざっている。供給が足りないと言われた側は、高くても早く買うしかない。ただし、工場建設に数年、立ち上げにさらに時間を要するという物理的制約は嘘をつけない。AI・自動運転・ロボットという複数の需要の波が同時に押し寄せる中では、過去の「2〜4年周期の高騰と暴落」がそのまま当てはまるとも限らない。消費者にできるのは、需給の神風を待つことではなく、今の構成で本当に容量が足りないのかを見極め、必要なら時期を含めて買い計画を組み直すことだろう。メモリという脇役が、PC予算会議の主役になってしまった時代の過ごし方を、そろそろ本気で考える頃だ。

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