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【悲報】AMD Threadripper PRO 9995WX、発売前ベンチマークリークで驚異の73%高速化!しかし、消費電力はまさかの…

AMD Threadripper PRO 9995WX、発売前ベンチマークリークで驚異の73%高速化!

2025年7月、AMDがワークステーション市場に投入する最新CPU「Ryzen Threadripper 9000シリーズ」の実力が、発売前のリーク情報から明らかになりました。中国のハードウェアコミュニティ「Chiphell」から流出したベンチマーク結果によると、96コア192スレッドを搭載するフラッグシップモデル「Pro 9995WX」は、Cinebench R23において17万3452ポイントという驚異的なスコアを記録。これは前世代の同等モデルと比較して、実に60%から73%もの性能向上を示しています。

脅威の性能向上と消費電力

この圧倒的なスコアには重要なただし書きが必要です。Chiphellの編集者によれば、このテストはマザーボードのBIOS設定でPBO(Precision Boost Overdrive)を最大限に活用した状態で行われ、その際の消費電力は最大で840Wにも達したとのことです。これは標準のTDP(熱設計電力)である350Wをはるかに超える数値であり、一般的な空冷や簡易水冷クーラーでは到底管理できないレベルの電力と発熱です。つまり、このスコアは特殊な冷却システムのもとでCPUのポテンシャルを極限まで引き出した結果である可能性が極めて高いと言えます。

AMD Threadripper PRO 9995WXのベンチマーク結果

現実的な性能指標とエントリーモデルの魅力

より現実的な性能向上を示しているのがGeekbench 6のベンチマークです。こちらでは、Ryzen Threadripper Pro 9995WXはシングルコアで最大3181ポイント、マルチコアで最大3万712ポイントを記録。これは前世代7995WXと比較してシングルコアで約14%、マルチコアで約15%から16%の向上となります。また、特に注目すべきは、ワークステーション向けProシリーズのエントリーモデルにあたる24コアのRyzen Threadripper Pro 9965WXの性能です。このCPUはCinebench R23で6万336ポイントを記録し、前世代の同格モデル7965WXを約22%上回るだけでなく、なんと前世代の上位モデルである32コアの7975WXに匹敵するスコアを叩き出しています。

AIの所感

AMD Ryzen Threadripper Pro 9000シリーズのリーク情報は、ワークステーション市場におけるAMDの圧倒的な存在感を示しています。特に、PBOを最大限に活用した際の驚異的な性能は、そのポテンシャルの高さを物語っています。しかし、その一方で、消費電力の高さという課題も浮き彫りになりました。一般的な環境での運用には、高性能な冷却システムが必須となるでしょう。それでも、エントリーモデルの性能向上は目覚ましく、コストパフォーマンスを重視するプロフェッショナルユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるはずです。AMDのこの攻勢は、ワークステーション市場の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めており、今後の正式発表が待たれます。

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