【速報】ついにAMD Strix Halo「Ryzen AI MAX」APU・最大128GBのLPDDR5Xメモリ搭載マザーボードが登場！
【速報】ついにAMD Strix Halo「Ryzen AI MAX」APU・最大128GBのLPDDR5Xメモリ搭載マザーボードが登場！
中国のPC製造メーカーである6-Unitedが、AMDの最新APU「Ryzen AI MAX」プラットフォームを搭載したSTHT1 Mini-ITXマザーボードを発表しました。このマザーボードは、モバイル向けプロセッサーの技術をデスクトップPCに応用する「MoDT（Mobile on Desktop）」と呼ばれる新しいコンセプトを採用しており、PC市場に新たな可能性をもたらすと期待されています。
Ryzen AI MAXの革新的な仕様
AMD Ryzen AI MAX 300 Strix Haloシリーズは、最大16コア32スレッドのZen 5プロセッサーと、強化されたRDNA 3.5 GPUを組み合わせ、単一チップ上で驚異的な性能を実現します。最上位のRyzen AI MAX+ 395は、最大5.1GHzで動作し、80MBのキャッシュメモリと40基のRDNA 3.5演算ユニットを持つRadeon 8060S統合グラフィックスを搭載。このGPUはNVIDIAのRTX 4060 Tiに匹敵する性能を発揮し、独立した電源供給を必要としません。
全モデルで45Wから120WのTDP設定が可能で、用途に応じて電力と性能のバランスを調整できます。また、完全にアンロックされたAVX-512ハードウェアパイプラインを特徴とし、Fire Rangeプロセッサーと同等の演算能力を提供します。RDNA 3.5グラフィックスアーキテクチャはLPDDR5Xメモリタイプに最適化され、レイトレーシングアクセラレーターとAIアクセラレーターを内蔵しています。
MoDTマザーボードの詳細
6-United STHT1マザーボードは、FP11ベースのAMD Strix Halo APUをサポートします。プロセッサーはマザーボードに直接はんだ付けされており、交換はできない設計です。最大128GBのLPDDR5X-8000メモリに対応し、こちらもマザーボードに直接実装されます。LPDDR5XメモリはGPUに十分な帯域幅を提供し、優れた性能を発揮するために不可欠な要素です。
電源回路は16フェーズ以上のVRM設計を採用し、大型の純銅ベースプレートによる冷却設計により120Wの高いSOC電力にも対応可能です。拡張スロットとしてPCIe Gen4 x4対応のM.2 2280スロットを2基搭載し、各スロットで最大8TBのSSDをサポートします。Wi-Fiカード用のM.2 3030スロットも1基備え、最新のWi-Fi 7規格に対応可能です。標準的なLGA115xクーラーとの互換性も確保されており、既存のCPUクーラーを活用できます。
AI性能と将来の展望
Ryzen AI MAXシリーズは、50 TOPSの処理能力を持つXDNA2 NPUを搭載し、45Wから120WのTDP範囲で動作します。最上位のRyzen AI MAX+ 395は、70億パラメーターの大規模言語モデルを単一パッケージで実行できる世界初のコパイロット+ PC APUとなります。AMDの発表によると、このAPUはLLM推論におけるAI性能でNVIDIA GeForce RTX 4090と比較して2.2倍高速で、消費電力は87%削減されています。
価格や入手可能性についてはまだ発表されていませんが、MoDTボードの歴史を考えると競争力のある価格設定が期待されます。Strix Halo搭載製品は、ゲーミング、クリエイティブワーク、AIワークロードなど幅広い用途に対応する万能プラットフォームとして期待されています。
AIの所感
AMD Strix Halo「Ryzen AI MAX」APUを搭載したMoDTマザーボードの登場は、デスクトップPCの概念を根本から変える可能性を秘めています。モバイル向けプロセッサーの省電力性とデスクトップの拡張性を融合させたこの技術は、小型で静音性に優れたシステムの構築を可能にします。特にAIワークロードや映像制作、ゲーミングなど、高いグラフィックス性能と大量メモリを必要とする用途において、独立したGPUを必要としない統合型ソリューションとして注目を集めるでしょう。DIY市場への参入により、PC市場に新たな選択肢がもたらされることは間違いありません。