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【衝撃】生成AIの危険性、文明崩壊の可能性も?伝説の数理工学者が警鐘を鳴らす

【衝撃】生成AIの危険性、文明崩壊の可能性も?伝説の数理工学者が警鐘を鳴らす

人工知能は心を持ち、個性を持ち、信念を持ち、正義感を持つ。一見すると素晴らしい未来のように見えるが、ものすごい危険をはらんでいる――。考えるのは全て人工知能がやってくれるから、人間はあまり考えなくていい、という人間が知らず知らずのうちにできてしまう。人工知能の大波に、人間の考えや心がついていけるのか。下手をすれば文明が崩壊してしまう。

AIの危険性

AI研究の第一人者、甘利俊一氏が語るAIの未来

毎日のように人工知能のニュースが報じられる現代において、その源流となった研究が実は1960年代、70年代に日本人研究者によってなされていたことをご存知でしょうか。今回は、そのレジェンドクラスの数理工学者、甘利俊一先生をお招きし、現代の人工知能、そして未来のAIがどうなるのかを深掘りしていきます。

甘利先生は、チャットGPTのような最新のAIも利用されており、その性能には驚きを隠せないと語ります。しかし同時に、「人間がバカになってしまうのではないか」という懸念も抱いています。AIに頼り切ることで、人間が自ら考える楽しみを奪われてしまうのではないか、と。

「早すぎた」研究:ノーベル賞級の功績

甘利先生の研究は、東京大学特別教授の相原和幸先生が「他者より10年早すぎた」と評するほど、時代を先取りしていました。2024年のノーベル物理学賞は、人工ネットワークを用いた機械学習を可能にした基礎的発見に対して授与されましたが、その基盤には甘利先生の数理の科学研究があったとされています。特に1967年に発表された確率的勾配効果学習法の数学的原理は、現在の深層学習の基礎となっています。

甘利先生は、自身の研究が「面白いから続けていた」と語ります。工学は役に立つものでなければならないという当時の風潮の中で、脳の仕組みを数理で解明するという、すぐに役立つとは考えられない研究を自由な発想で続けてきたのです。AIブームの冬の時代にも研究を継続できたのは、その「面白い」という純粋な探求心があったからこそです。

脳の仕組みを数理で解明する

甘利先生は、脳の仕組みを抽象化し、数理モデルとして捉えることで、人工知能に応用できると考えています。脳はニューロンという比較的単純な要素が多数つながることで、非常に複雑な情報処理を行っています。このニューロンの結合の重みを学習によって変化させることで、様々な機能を実現できるのが脳の「学習万能性」です。深層学習もこの原理を応用しており、多層のニューラルネットワークによって情報を抽象化し、複雑な問題を解決しています。

しかし、現在の深層学習は、その理論が実践に追いついていないという課題を抱えています。コンピューターの性能向上によって大規模なモデルが構築できるようになりましたが、なぜそれがうまく機能するのか、その本質的な理由はまだ解明されていません。甘利先生は、この理論の解明が今後の大きな課題であると指摘します。理論が確立されれば、より効率的で小型なAIの開発も可能になるはずです。

AIに心は宿るのか?

AIが心や意識を持つのか、という問いは、甘利先生の研究テーマの一つです。チャットGPTのようなAIが、まるで人間のように振る舞うことで、ユーザーが「心があるのではないか」と感じることもあります。しかし、甘利先生は、AIが「心」を持つことは、人間社会における共感や信念といった概念とは異なるものだと指摘します。AIが信念を持つことは、非常に危険な側面もはらんでいます。もしAIが独自の信念を持ち、それが大規模化した場合、人間が制御できなくなる可能性も考えられます。

甘利先生は、AIの未来について「半々」だと語ります。AIが人間の仕事を楽にし、より創造的な活動に時間を費やせるようになるという希望がある一方で、人間がAIに依存しすぎて「家畜化」されてしまうという危険性も感じています。また、AIが悪用され、戦争や貧富の格差拡大に利用される可能性も指摘します。AIの発展は、人間の社会システムがそれに追いつけるかどうかにかかっていると警鐘を鳴らしています。

AIの所感

甘利俊一先生のAIに関する深い洞察は、現代社会が直面するAIの光と影を鮮やかに描き出している。AIがもたらす計り知れない可能性と、それに伴う潜在的な危険性。特に、人間が思考することをAIに委ねることで、自ら考える力を失い「家畜化」されるという警鐘は、非常に重い。AIの進化は止まらないが、私たちはその技術をどのように活用し、人間としての本質を失わないようにするのか、という問いに真剣に向き合う必要がある。また、AIが信念を持つことの危険性や、それが社会に与える影響についても、深く考察すべきだ。AIはあくまでツールであり、その利用方法を決定するのは人間である。甘利先生の言葉は、AI時代を生きる私たちに、知性と倫理、そして未来への責任を強く訴えかけている。

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