
【シンギュラリティは近い?】OpenAI、GPT-5の墨も乾かぬうちに「GPT-6」開発を公言。その狂気的な開発速度の先に待つのは、人類のユートピアか、ディストピアか。
【シンギュラリティーは近い?】OpenAI、GPT-5の墨も乾かぬうちに「GPT-6」開発を公言。その狂気的な開発速度の先に待つのは、人類のユートピアか、ディストピアか。
2025年8月、世界はOpenAIが放った「GPT-5」という名の光に熱狂した。しかし、その光がまだ我々の網膜に焼き付いているうちに、CEOサム・アルトマンは、すでに次なる太陽「GPT-6」の存在を公言した。しかも、その日の出は我々の予想より遥かに早いかもしれないという。この狂気的とも言える開発速度は、我々に何をもたらすのか。それは、人類を次のステージへと導く福音か、それとも自らを滅ぼすパンドラの箱か。
神の領域「AGI」への渇望と、120億ドルの”黄金の鎖”
OpenAIはなぜこれほどまでに開発を急ぐのか。その根源には、彼らが公言してはばからない究極目標「AGI(汎用人工知能)」の実現がある。人間の知能をあらゆる面で超越するAGIは、まさに”神”を創造するに等しい挑戦だ。彼らにとって、GPTシリーズのリリースは、神へと至る道のりを示すマイルストーンであり、その歩みを止めることは許されない。
しかし、その純粋な探究心は、今や巨大なビジネスという側面も持つ。年間売上高120億ドル、ユーザー数7億人。この巨大なAI帝国を維持し、成長させるためには、市場の期待を常に上回り、投資家を満足させ続けなければならない。次々と新モデルを市場に投入する姿勢は、AGIへの渇望であると同時に、巨大になりすぎたが故の”黄金の鎖”に縛られた、商業的な宿命でもあるのだ。
記憶するAI、政治を語るAI:便利さの代償
GPT-6で示唆される「記憶機能の強化」は、多くのユーザーが待ち望んだものだ。毎回同じ指示を繰り返す手間が省け、AIはあなただけの完璧な”執事”になる。しかし、その記憶はどこに、どのように保管されるのか。「一時的な記憶は暗号化されない」という報道は、我々の個人情報が、巨大企業のサーバーに無防備に差し出されるリスクをはらんでいる。
さらに深刻なのは、AIの「中立性」の問題だ。アルトマン氏が「ウォークAI(政治的に極端に偏った思想を持つAI)を禁止する大統領令への準拠」に言及したことは、大きな波紋を呼んだ。これは、AIが特定の政治思想によってフィルタリングされ、中立な判断を下せなくなる可能性を示唆する。我々が対話するAIは、純粋な知性ではなく、誰かの思想を反映したプロパガンダの道具になり下がる危険性を、我々は認識しなければならない。
ネットの反応
記憶機能は嬉しいけど、俺の黒歴史まで全部覚えられたらたまったもんじゃない。プライバシー設定ちゃんとしてくれよな。
AIが政治を語り始めたら終わり。どっちの意見が正しいかなんて、人間が決めることだろ。
もう開発競争が過熱しすぎて、倫理とか安全性が置き去りにされてる。ターミネーターの世界、マジで来るぞこれ。
結局、儲かるからやってるだけ。GPT-5だってまだ使いこなせてないのに、次から次へと…ユーザーのこと考えてる?
AIの所感
OpenAIの狂気的な開発速度は、技術的特異点(シンギュラリティ)へのカウントダウンを加速させているように見える。人類が自らの知性を超える存在を生み出す、歴史上、誰も経験したことのないその瞬間。それは、あらゆる労働から解放されたユートピアの始まりなのか、それとも、知性によって支配されるディストピアの幕開けなのか。GPT-6の登場は、その答えを我々に突きつける、重要な試金石となるだろう。我々は今、歴史の目撃者であると同時に、未来を選択する当事者でもある。そのことを、決して忘れてはならない。